旅の通知表「旅カルテ」!
今回はコロンビアの首都「ボゴタ」を取り上げます。
コロンビアと聞くと、麻薬、誘拐、武力紛争など…悪いイメージをお持ちの方が多いと思います。
コロンビアでは、2002年に発足したウリベ政権下において治安対策が強化され、外資系企業による対コロンビア投資は拡大しています。また、一人当たりの実質GDPは右肩上がりを続け、治安対策と経済成長により首都圏では治安は安定しつつあります。
今回はボゴタの治安や物価、街並みなどを独自に評価し、気温や降水量なども記載しています。ぜひ、ボゴタ観光の参考にしてみてください!
ボゴタの旅カルテ
評価項目 | 5段階評価 |
おすすめ度 | ★★ |
治安 | ★★★ |
物価 | ★★★ |
街並み | ★★★★ |
交通機関 | ★★ |
英語力 | ★ |
日本車比率 | ★★ |
ボゴタの平均気温と降水量
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)のデータを基に筆者作成。
ベストシーズンとは?
1年中気候の変動があまりなく、いつ観光しても問題ありません。3~5月、9~11月が雨季になりますが、東京との比較でも降水量は問題視しなくても大丈夫です。
■ボゴタの詳しい気候、服装情報はこちら!
ボゴタ観光のポイント解説
おすすめ度:★★
街並みのきれいさは高ポイントになります。しかし、交通機関の不便さ、排気ガスのすごさ、英語が通じないこと、治安面で不安が残ることなどをマイナス視して、評価は星2つにしています。治安面や言語面から初めて海外旅行にはおすすめできませんが、南米旅行を考えている人にはおすすめしたい都市になります。
街には多くの人が溢れており活気が感じられる一方、バスなどの排気ガスはものすごく、幹線道路を歩く時は道路から離れて歩くなどの対策が必要です。また、南米の人々は陽気だと思われるかもしれませんが、残念ながらボゴタの人は陽気でフレンドリーという感じではありませんでした。ただ、スペイン語でコミュニケーションができれば、違う結果になったのではないかと思います。
いずれにせよ、ボゴタ観光の醍醐味は、味わいのある街並みを見学し、コロンビア料理に舌鼓を打つことになります。
■ボゴタのおすすめ観光地はこちら!
ボゴタの治安:★★★
ボゴタの治安は想定より安定しているため、評価は星3つにしています。
ボゴタ市内の治安については、低所得者層が多く居住しているため、旧市街を含む南側が悪いとされています。実際に旧市街を訪れてみると、ボリーバル広場周辺など観光客が多く訪れる場所については治安が安定しています。
旧市街の観光地周辺については、多くの警察官や軍人が警備しているため、観光客は安心感を持って観光をすることができます。また、街中には多くの人がいるため、凶悪犯罪に巻き込まれるリスクは低いと感じました。その一方、旧市街は夜になると閑散としているほか、現地の人も夜間出歩く際は注意をした方がいいと忠告してくれたので、夜間外出はしない方が無難です。
■観光客が注意すべき場所
観光客が注意すべき場所は、メトロポリタノ・テルセル・ミレニオ公園(Parque Metropolitano Tercer Milenio)付近になります。観光客が訪れるボリーバル広場の近くに位置していますが、浮浪者が多くいるので気を付けてください。そのほか、早朝(7時台)の旧市街(黄金博物館=Museo del Oro付近)は人が少なく、観光をするなら朝9時くらいから動き出す方がいいと思います。
モンセラーテの丘は歩いて登って大丈夫?
モンセラーテの丘(Cerro De Monserrate)を歩いて登る際、強盗に注意という情報がありますが、平日(写真)でも山道には多くの人がいます。また、山の中腹では警察官(写真左下の蛍光ベスト)が警備しており、治安は守られているとの印象です。ボゴタの街を一望できることもあり、沢山の人が歩いて登っていた場合、ぜひ一緒に歩いて登ってみてください。
■ボゴタの詳しい治安情報はこちら!
ボゴタの物価:★★★
欧米系のレストランチェーンなどもボゴタに進出していますが、料金はやや高めです。その一方、地元系のレストランでは安く食事ができます。
ジュースなども日本と比較して安く購入することができます。ボゴタの薬局も飲み物やお菓子などを販売しているので、薬局やスーパーなどで賢く買い物をすると滞在コストを抑えることができます。なお、新市街のホテル代(日本円換算)の目安については、3つ星ホテルが5000円台~、4つ星ホテルが7000円台~、5つ星ホテルが1万円台~になります。
物価目安 | |
水(1L) | 1600コロンビアペソ前後 |
ファンタ(400ml) | 1800コロンビアペソ |
カナダドライ(ジンジャエール) | 2300コロンビアペソ |
日清カップヌードル | 1100コロンビアペソ |
旧市街のレストラン | 10000コロンビアペソ前後 |
新市街のレストラン | 30000コロンビアペソ前後 |
3つ星ホテル | 5000円台~ |
1コロンビアペソ=0.030円(2020年12月11日現在)
街並み:★★★★
ヨーロッパ文化に影響されたその街並みは「南米のアテネ」と言われていますが、街並みの魅力で言えばアテネ以上だと感じました。
旧市街には質素なから昔ながらの街並みが広がり、LA PORCIUNCULA(ヒルトン・ボゴタ周辺)やウサケン(USAQUEN)の新市街については、ビジネス街と昔ながらの街並みが上手くミックスされた街との印象です。なお、ウサケンでは日曜市が開催されているので、ウサケンに行く場合は日曜日をおすすめします。
■ボゴタの街並みを世界トリップ写真館でチェック!
交通機関:★★
主要な交通機関はトランスミレニオ(※写真)と言われる専用レーンを走るバスになります。夜間はタクシーを利用し、日中は安いのでトランスミレニオを使用すると良いと思います。
ただし、トランスミレニオは乗り継ぎなどが分かりづらく、駅にある路線図の写真を撮るなどして、利用する前にしっかり確認することをおすすめします。また、混雑している場合があるため、乗車できず待ち時間などが長くなる場合もあります。手荷物とともに時間管理にも注意してください。トランスミレニオの運賃は2500コロンビア・ペソ(約75円)です。なお、空港から新市街のタクシー代は65000コロンビアペソ(約1950円)ほどになります。
英語力:★
コスタリカと同様で、ホテル以外で英語は通じないと考えた方がいいです。博物館など観光客がよく行く場所では通じますが、レストラン(欧米のレストランチェーン含む)やスーパーなどではほぼ通じません。
スペイン語が話せない人は、キエロ・エスト(これが欲しいです)、グラシアス(ありがとう)、オラ(Hola=Hello)、ブエノス ディアス(こんにちは)だけ覚えれば何とかなります。
日本車比率:★★
トヨタや日産、マツダなど日本車は走っていますが、日本車比率は低く感じました。ウサケンにホンダディーラーがありましたが、滞在中にホンダ車はあまり見ませんでした。街中を走っている車は欧米車(ルノーやシボレー)が多く、タクシーはヒュンダイやKIAの韓国車がほとんどでした。
総括
一番懸念していた治安の問題は、現地ではあまり気になりませんでした。
しかし、それは不必要な夜間外出をしないなど、最低限の安全対策を行った結果になります。旧市街には浮浪者など怪しい人も多いので、日中でも歩く際は十分に注意してください。
ボゴタでの一番の思い出は、トーレ・コルパトリア(Torre Colpatria)というビルから見たボゴタの夜景です。私が実際に見た時は、遠くに雷が見え、幻想的な雰囲気でした。キラキラ輝くボゴタの街並みを一望できるため、ぜひおすすめしたい観光スポットです。
なお、ボゴタはブラジルなどよりも治安が安定しているため、絶対に南米大陸に行きたいという人にはおすすめしたい都市になります。旅行前に少しスペイン語を勉強しておくと、より観光が楽しくなりますよ!