海外は怖い、言葉が話せない、そもそもどの国に行けばいいか分からない。そう思う人は多いと思います。
本題に入る前に、まずそれら3点について解説していきます。
■海外は怖い
海外に行く前に「外務省の海外安全ページ」を確認してください。
日本の外務省が安全情報を公開しており、治安に問題のある国や地域をレベル1(十分注意)からレベル4(退避勧告)で注意喚起しています。
訪問する国については注意喚起されていない国・地域、もしくはレベル1の国・地域から選ぶようにしましょう。
■言葉が話せない
言語の問題については、入国審査などで必要な英語を覚えていれば問題ありません。
相手も人間です。何を伝えようとしてるのか考えてくれるので、写真を指差すだけでも伝わる場合が多いです。
もちろん、挨拶や注文の仕方などを覚えているだけでコミュニケーションは捗りますし、現地の人と交流をしやすくなります。
■どの国に行けばいいか
それでは、どの国に行けばいいか。治安面だけを考慮し、興味のある国、好きな文化や景色、そんな何気ない理由で選ぶのがいいと思います。きっとそれが最善の選択です。
これだけでは抽象的になってしまうため、今回は私が世界一周を通しておすすめしたい印象に残った5つの都市(国、地域)を紹介します。
ぜひ、海外旅行の参考にしてください!
世界一周の中で印象に残った5つの都市
何に価値を置くか、それだけで印象に残る国・都市は人によって違う結果になると思います。
私の場合は、独自色を持った街並みの美しさを基準にしています。海外旅行の神髄は、その国の街並みを見ること、文化に触れることだと考えているからです。
そして、観光のしやすさという点で交通網を使い、満足できる観光ができるか、という点も考慮しています。
私が世界一周で印象に残った5つの都市(国、地域)は以下の通りであり、これから各都市の写真とともにおすすめするポイントを紹介していきます。
世界一周で印象に残った5つの都市 |
モナコ公国 |
パリ(フランス) |
ロンドン(イギリス) |
ドバイ |
香港 |
美しきコートダジュールに位置するモナコ公国
みなさんはモナコと聞いて何を思い浮かべますか?
お金持ちの国、F1の国、グレース・ケリー、物価が高い、名前は知っているけど場所が分からない。様々だと思います。そんなモナコをおすすめする理由はこちらです。
モナコをおすすめする3つの理由
- 圧倒される景観と気品
- 治安がいい
- 思ったより物価が高くない
モナコはコートダジュール(※)に位置し、狭い国土ながら崖を上手く利用した街づくりが素晴らしい景観を作り上げ、自然と人工物が上手く調和した洗練された都市との印象を受けました。
また、モナコ警察が防犯カメラを駆使して街を常時監視していることで安全が保たれています。上半身裸で歩いている人がいた場合、すぐに警察官から注意を受けるほどです。警察の安全意識の高さ、居住者の生活水準の高さが治安の良さにつながっています。
さらに、物価も思ったほど高くありません。
スーパーでは、サンドウィッチが4~6ユーロ(550円前後)、コーラが2ユーロ(230円程度)で購入できました。普通のレストランでは、昼食が10~15ユーロ(1500円前後)程度で提供されているところもあります。
物価面はその他ヨーロッパ諸国と比較してあまり変わりません。
※南仏に位置し、トゥーロン(Toulon)からイタリア国境までの海岸線がコートダジュールと呼れています。
海外セレブの静養地としても人気で、ニース~モナコ近辺には豪華な別荘地が広がっています。
気分はパリジェンヌ?パリでは誰もが映画の主人公に
パリの街並みにあるものはとにかく画になります。街灯やポール、ショーウインドーまでも。
そのきらびやかな世界は、まるで誰しもがパリジェンヌになり、映画の世界に生きているかのような錯覚を引き起こさせます。
そんな魅力溢れる街、パリをおすすめする理由はこちらです。
パリをおすすめする3つの理由
- 街並みの魅力は別格
- ルーブル美術館やヴェルサイユ宮殿など充実した観光地
- 一度は訪れたい高級ブランドの本店
凱旋門を正面に緑溢れるシャンゼリゼ通りの長い直線を歩き、シャイヨー宮からエッフェル塔とパリの街並みを見渡し、洗練された街並みが旅行者を心地よい夢の世界への先導する。それがパリの魅力です。
ギャラリー・ラファイエット・パリ・オスマン店の天井を見上げれば、19世紀貴族の社交界に来ているような気分に浸れ、パティスリーを覗けば手の込んだスウィーツがにこりと微笑み、高級ブランドのショーウインドーを眺めれば彩鮮やかなドレスが一緒にダンスしようと誘いかけてくるといった具合です。
主なところでも、凱旋門(Arc de Triomphe)やエッフェル塔、ルーブル美術館、オルセー美術館、ノートルダム大聖堂、ヴェルサイユ宮殿などがあり、テレビなどで見慣れたこれらの建物に実際に行ってみると、きっと感動するはずです。
そして、パリには、下記の高級ブランドの本店があります。
- ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)
- シャネル(CHANEL)
- エルメス(HERMÈS)
- ディオール(Dior)
- サンローラン(SAINT LAURENT)
ブランド好きな人のみならず、ファッションはパリの文化でもあります。上記以外のブランド本店については、以下の記事をご覧ください。
シックな雰囲気漂うロンドンの街並みを味わう
ロンドンの街の印象は“シックで落ち着いている”の一言です。
服装も黒系が似合う、タクシーの「ブラックキャブ」のように。そんなシックな街・ロンドンをおすすめする理由はこちらです。
ロンドンをおすすめする3つの理由
- シックで落ち着いた街の雰囲気
- 世界の為替取引の約4割を占める“シティ”
- 英語が通じる
街の雰囲気からは歴史的な重厚感を感じることができます。さらに、赤レンガなどレンガ造りの建物が多くあり、訪れたその他ヨーロッパ諸国とは異質な雰囲気でした。建物の落ち着いた色彩が見る者を魅了してやみません。
そして、金融街“シティ”付近には近代的なビルがいくつもあり、別な魅力を放っています。
“シティ”では一日に数百兆円もの為替取引が行われており、為替取引の約4割を占めています。
また、日本人にとって一番馴染みのある他国の言語といえば英語です。話せなくても調べることはできます。アラビア語の意味をすぐに調べることは難しいですが、英語はすぐ意味を調べることができるほど身近です。
それは、入国審査やホテルのチェックイン、挨拶、注文、多くの場面で大きなメリットになりうることを意味しています。
シックで大人の魅力が溢れる街、ロンドンはおすすめできる都市です。
THEオイルマネー、巨万の富が人々を魅了するドバイ
石油の恵みを享受して幹線道路沿いに乱立する高層ビル、特徴のある人工島、豪華なモール群、その全てが人工的に造られた傑作として感じられる街、それがドバイです。
民族衣装アバヤを着た女性、カンドーラを身にまとった男性を見ると自分がアラブ圏にいるということを思い出させてくれます。
砂漠に広がる人口タウンの傑作、ドバイをおすすめする理由はこちらです。
ドバイをおすすめする3つの理由
- ブルジュ・ハリファに代表される高層ビル群
- 一日中いても飽きない豪華なモール
- 輝かしいゴールドスーク
ドバイが世界に誇る高層ビルが「ブルジュ・ハリファ(Burj Khalifa)」(高さ828メートル)です。
「ブルジュ・ハリファ」近辺にはドバイモールやドバイファウンテンがあります。日中はドバイモールで過ごし、夜間はドバイファウンテンのショーを見て過ごすのがおすすめです。
しかし、さらにおすすめしたいのが、夕日が反射するドバイマリーナにある高層ビル群の景色です。夕焼けを見た後は砂浜に移動し、高層ビルの夜景をみる。それだけで贅沢な気持ちにさせてくれます。
モールは豪華絢爛で、ドバイモールにはスケート場や水族館、モール・オブ・ジ・エミレーツには雪遊びができる施設があり、イブン・バトゥータ・モールにはエジプト、ペルシャ、チュニジア、アンダルシア、インド、中国などセクションごとにモチーフが分かれており、ショッピングはもちろんモールを歩いているだけでも楽しめるようになっています。
そして輝かしいゴールドスーク(Gold Souk)も忘れてはいけません。最寄駅はグリーンラインのアル・ラス(Al Ras)駅になります。宝飾品店が軒を連ねており、歩いているだけでもリッチな気分になります。
実際に金のネックレスなどをお得に購入できるのでおすすめです。なお、金の買い方については、こちらの記事をご覧ください。
ドバイ旅行の注意点
ドバイはとくかく暑いです。
8月は“平均気温”が約37℃にもなります。
そのため、旅行は11月~3月(平均気温が19~25℃)がおすすめです。夏の方が観光客が少ないのかもしれませんが、真夏は外に出れないので旅行になりません。
摩天楼から垣間見るアジアらしさが魅力の香港
摩天楼といえば、ニューヨーク、もしくは香港と答える人が多いと思います。
近代的な高層ビルだけではなく、古いマンションまで高く、大きな地震が来たら崩れるのではないかと心配になるくらいです。
身近で最も魅力的な都市、そんな香港をおすすめする理由はこちらです。
香港をおすすめする3つの理由
- 近代的な高層ビルと“香港らしさ”がマッチしている
- 海と夜景のコントラストの素晴らしさ
- 身近で手軽に旅行ができる
近代的な都市というだけでは魅力的とは言えません。電飾鮮やかな看板が重なり合う、そんな昔ながらの風景が残っていることが香港の最大の魅力です。
路地を入ったところにある家族経営の飲食店で麺料理を味わい、日本とは違うアジアらしさを堪能する。夜になると色鮮やかな広告の電飾や高層ビルのライトアップに心躍らせといった具合です。
また、香港の夜景は本当にきれいです。海に反射する赤、青、白、様々な光の色が幻想的な世界に連れて行ってくれます。夜景は尖沙咀(チムサーチョイ)側から灣仔(ワンチャイ)方面を見るのがおすすめです。
飛行時間は4時間半程度、時差は1時間(香港が1時間遅れ)。距離的にも近く、時差も問題がありません。漢字表記があり、英語が通じる点もポイントが高いです。
最初の海外旅行としておすすめできるのが香港になります。
まとめ
先進国には先進国の、発展途上国には発展途上国の良さがあります。
発展途上国の勢いという意味では、トルコのイスタンブール、コロンビアのボゴタがおすすめの都市です。しかし、イスタンブールはテロの影響が懸念されること、コロンビアは治安面の問題があることから、今回はおすすめの都市として挙げていません。
街並みの美しさや交通機関の便利さなどを総合した結果、上記の5つの都市を選んでいます。海外旅行先を選ぶ際の参考にしてみてください!