海外旅行中のクレジットカードトラブル!気を付けるべき注意点とは?

モナコの警察車両 世界一周の話

海外旅行中のカードトラブルには要注意!

世界一周のみならず、海外旅行で注意しなければならないのが、クレジットカードトラブルになります。

何を隠そう、筆者も世界一周中に被害に遭った一人です。まさか、自分が被害に遭うとは考えてもいなかったため、滞在先で対応に追われ、観光どころではなくなってしまった苦い記憶があります。

そこで今回は、被害に遭ったからこそ分かる海外旅行先におけるクレジットカード利用時の注意点について、みなさんに紹介したいと思います。

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クレジットカードの不正利用の被害に遭った理由

筆者は世界一周中にクレジットカード情報を盗まれ、スカイプや現金送金サービスを不正に利用(日本円で約13万円)されました。

そして、そのような被害に遭った最大の理由は以下の2点だと考えています。

  • 屋外のATMを利用したこと
  • 発展途上国でのクレジットカード払い

特に、イタリア・ローマのテルミニ駅の屋外に設置してあるATMを利用した際は、暗証番号を正しく入力してもカードを利用することができなかった上、その直後にクレジットカードの不正利用が行われています。

また、メキシコ・カンクンに滞在していた際、ツアー代金をクレジットカード払いで支払いましたが、その際、機器の接続不良などで何度もカードを通されたことがあります。

どこでカードデータが盗まれたか知るすべはありませんが、これらの疑わしい出来事があったので、それらを踏まえてクレジットカード利用の注意点などをお伝えします。

海外におけるクレジットカード利用時の注意点

  • 頻繁に使用しない
  • 海外の大型金融機関や空港内のATMを利用する
  • カード払いはブランドショップ、日系デパートなど信頼できるお店だけでする
  • 利用時にメールが届くサービスを利用する
  • 限度額の低いカードを主に利用する

以上の5つが基本的な注意点になります。ここからそれぞれについて解説していきます。

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頻繁に使用しない

クレジットカード不正利用の被害に遭わないようにするには、必要な時だけカードを利用することが必須になります。

筆者の場合は世界一周中の出費をまとめたかったため、あらゆる場面でカードを利用していました。利用すれば利用しただけ、スキミング(カードデータの抜き取り)のリスクが高まり、不正利用につながる恐れがあります。

海外の大型金融機関や空港内のATMを利用する

現地通貨を引き出す際にクレジットカードを利用する人も多いと思います。

現地通貨を引き出す際はシティバンク(Citibank)やBNPパリバ(BNP Paribas)、HSBCなど海外の大型金融機関のATM、もしくは人目に付く空港内のATMを利用するようにしてください。

海外大型金融機関の場合は、メンテナンスや不正利用対策が講じられている可能性が高く、比較的安心して利用できると考えていいと思います。ただし、屋外にあるATMではなく、屋内に設置してあるATMを利用するようにしてください。また、利用する際は、カードの挿入口に不自然な構造物が取り付けられていないかもチェックしてください。

なお、アメリカなどでは、酒屋さんの軒先にATMがよく設置されていますが、このようなローカルショップのATMはメンテナンスや不正利用対策が十分なされているとは言えず、利用しない方が無難です。

カード払いはブランドショップ、日系デパートなど信頼できるお店だけでする

特にアメリカなどではあらゆる場所でクレジットカードでの支払いが可能になっていますが、上記の通りカード払いを繰り返せば、それだけ不正利用のリスクが高まることになります。

特に発展途上国などでの使用は出来るだけ控えた方がいいと思います。使用する機器が古かったり、メンテナンスがきちんと行われていない可能性があるためです。そのため、店舗でのクレジットカード払いについては、高級ブランドショップや日系のデパートなど信頼できる場所に限って使用するようにしましょう。

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利用時にメールが届くようにしておこう

各クレジットカード会社には、利用時にメールでお知らせしてくれるサービスがあります。その機能により、不正利用をされた場合、速やかに停止措置を取ることができます。

1カ月、2カ月後の明細で確認した場合は、手続き的にも面倒になりかねないので、このサービスは確実に利用するようにしましょう。筆者もクレジットカードの利用時に配信されるメールで不正利用に気付くことができました。

※登録方法やサービスの有無については、利用するクレジットカード会社に確認してください。

限度額の低いカードを主に利用しよう

限度額が大きいと、それだけ一度に大きな金額を利用される可能性があります。限度額が少額のカードを利用することにより、被害金額を減らすことができるほか、不正利用に気付くまでの時間稼ぎもできます。

なお、既に持っているクレジットカードの限度額を引き下げるより、これから説明するデビットカードや海外専用プリペイドカードの利用をおすすめします。

デビットカードや海外専用プリペイドカードも選択肢

デビットカードの主なメリットは以下の3点です。

  • 誰でも簡単に作ることができる
  • 発行までの期間が比較的短い(2週間ほど)
  • 限度枠の調整がネットでできる

特に限度枠の調整が簡単にできるため、利用時に応じて変更することが可能になります。

その一方、銀行口座から引き落としになるため、不正利用を監視していなかった場合、限度額一杯に使用され続ける可能性があるので注意が必要です。

海外専用プリペイドカードの主なメリットは以下の3点です。

  • 1週間ほどのスピード発行
  • マスターカード加盟店などで利用できる
  • キャッシュカードとして現地通貨を引き出すことができる

年齢制限もなく、銀行口座も必要ないため、誰でも簡単にカードを作ることができます。また、必要な金額だけをチャージして使用できるため、無駄な金額を入れておく必要がありません。

おすすめの海外専用プリペイドカードはこちら

クレジットカードを不正利用された後の流れ

クレジットカードを不正利用された場合は、急いでクレジットカード会社に連絡し、カード利用を停止してもらいましょう。

不正利用の場合は該当金額が払い戻される場合があり、早目にカード会社に連絡をして指示を仰ぐことが必要になります。なお、大まかな返金までの流れは以下の通りです。

【カード会社に連絡】⇒【現地の警察署で被害届を提出】⇒【帰国後、カード会社に必要書類を送付】⇒【返金】

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返金の流れについて

■カード会社に連絡

国際電話になるため、ホテルの電話などから連絡すると高額になる可能性がありますが、NTTコミュニケーションズのIP電話アプリ「050 plus」などを利用すれば費用を抑えることもできます。

なお、筆者の場合は、ホテルのWi-Fiを利用し、050のIP電話アプリでカード会社に連絡を取りました。相手の電話番号も050だったため、無料(基本料除く)で会話をすることができ、時間を気にすることなく話せた点は大きなメリットとして感じられました。

■現地の警察署で被害届を提出

現地の警察署へ行き、Offense Report(オフェンス・レポート)プリーズと言えば大体通じます。

主要観光地に近い警察署であれば、英語を話せる警察官が常駐している可能性が高く、日本人観光客が多い場所では日本語対応の被害届が用意されているケースもあります。しかし、基本的には現地語と英語の用紙に記入することになるので、辞書やアプリなどで調べられるように準備しておきましょう。

なお、言葉が分からない人は帰国後に日本の警察署へ被害届を提出する手もありますが、カード会社の人に話を聞いたところ、インターネットを利用した犯罪の被害届は受理されづらく、海外で被害届を出した方がいいという回答を得ています。

■帰国後、カード会社に必要書類を送付

カード会社から必要書類が送付されてくるので、必要事項を記入の上、被害届のコピーを添付して送り返せば大丈夫です。

■返金

全ての手続きが完了すれば、あとは返金を待つのみです。私の場合、帰国して返金まで約2カ月ほどかかったので、気長に待つようにしましょう。

■被害届を提出する際の筆者体験記

筆者はイタリアからギリシャに出発前に不正利用に気付き、ギリシャの首都「アテネ」で被害届を提出することにしました。

しかし、英語が話せる警察官は少なく、5~6つの警察署(シンタグマ、オモニア周辺)に行き、東京の警視庁に相当する場所にまで案内されました。そちらでも対応はしてもらえず、新アクロポリス美術館近くのアクロポリス警察署でやっと受理された思い出があります。

筆者はイタリア滞在中にクレジットカードを不正利用されたと最初に主張していたため、それだったらイタリアで被害届を出すべきだと拒否されていました。そのため、多くの国を滞在中に不正利用された方はどの国で不正利用されたかは言わない方がいいかもしれません。

被害届を提出するポイントは、不正利用された時の滞在国を言わない(国を移動した場合)、観光客が多いエリアの警察署に行く、この2点です。

最後に

不正利用された場合、現地の警察署に被害届を提出するなど、観光どころではなくなってしまいます。筆者の場合は、7日間の滞在で約2日が被害届提出で潰されてしまいました。

被害届の提出は想像以上に面倒な作業であり、そうならないためにも、上記で挙げた注意事項を参考にしていただき、海外専用プリペイドカードの利用などで不正利用のリスクを下げるように心掛けてください。