剱岳登山を写真で振り返る!
初日はまさかの悪天候!気になる視界は?さらに道中では熊の糞を発見?!?!悪天候時の剱沢キャンプ場の注意点なども紹介しています。
■剱岳登山について
筆者は2021年9月1日~2日にかけて剱岳登山を行いました。悪天候の中、初めての本格登山になりましたが、無事登頂を果たすことが出来ました。今回は初日編として33枚の写真と共に、立山駅から剱沢キャンプ場までの道のりを紹介したいと思います。
撮影機材:【PR】ニコン「Z6」ほか
※当記事は悪天候時の登山を勧めるものではありません。
剱岳登山(初日編)
■1.千寿荘
撮影日時:2021年9月1日8時4分
筆者は立山駅近くにある民宿「千寿荘」に宿泊し、剱岳を目指しました。宿については、筆者が宿泊した部屋は6畳ほどの畳部屋で、自分で布団を敷くシステムでした。室内にトイレはなく、洗面台だけがありました。トイレ、風呂(温泉)は共同になりますが、宿泊者が少なかったためか、不便に感じることはありませんでした。
こちらの宿を経営されているご夫婦はとても優しく、ご夫婦に会うために宿泊している方も多いのではないかと思います。お母さんは人当たりが良く、さりげない気遣いがとてもありがたく感じました。お父さんは一見気難しそうですが、とても良い方です。来客カードの記載内容に行き違いがあり、日帰りで剱岳登山を行うと勘違いされた際は、心配して部屋まで訪ねて来てくれました。称名滝への道のりについて、様々な世間話をしたことが懐かしいです。
次回は食事付きのコースでお世話になろうと計画しています。予約は以下の公式サイトから行うことができます。登山後に宿泊する場所としてもおすすめですよ!
■千寿荘の公式サイト
■2.立山ケーブルカー乗り場
撮影日時:2021年9月1日8時35分
ケーブルカーに乗って「美女平」へ向かいます。平日かつ悪天候だったため、土曜日(2021年8月28日)に利用した時より人は少なく、ガラガラでした。
■3.美女平
撮影日時:2021年9月1日8時58分
美女平の巨木とあいにくの空。室堂に向かうバスに乗車し、これから剱岳に向かうという高揚感が高まってきます。
■4.雨と窓ガラス
撮影日時:2021年9月1日9時36分
悪天候で景色が見えなかったため、このようなことをして遊んでいました。もちろんサイレントモードです。
■5.室堂出口から見た外の景色
撮影日時:2021年9月1日9時52分
室堂に到着後、立山そばで「そばおやき(野沢菜、あんこ)」を購入。小雨を眺めながらバックパックに雨対策を施し、さぁ出発。何も見えませんが、幻想的な雰囲気です。
■6.室堂周辺の道
撮影日時:2021年9月1日10時16分(スマートフォンで撮影)
靄(もや)の影響で視界が非常に悪いです。雨の影響により、しばらくスマートフォンで撮影しています。
■7.エンマ台
撮影日時:2021年9月1日10時26分(スマートフォンで撮影)
普段なら地獄谷を見ることができるエンマ台ですが、何も見えません。
■8.雷鳥沢へ向かう道(1)
撮影日時:2021年9月1日10時28分(スマートフォンで撮影)
まるでドラゴンボールの「蛇の道」のような雰囲気です。
■9.雷鳥沢へ向かう道(2)
撮影日時:2021年9月1日10時40分(スマートフォンで撮影)
写真右側に雷鳥沢キャンプ場が見えるはずですが、何も見えません。
■10.雷鳥沢キャンプ場
撮影日時:2021年9月1日10時51分(スマートフォンで撮影)
テントは1張もなし…
■11.称名川に架かる橋
撮影日時:2021年9月1日10時54分(スマートフォンで撮影)
やっと進行方向が同じ人の姿を発見。
■12.称名川を渡った先
撮影日時:2021年9月1日10時57分(スマートフォンで撮影)
前を進んでいた人(写真中央)は追い越した後、会うことはありませんでした。
■13.剱御前へ向かう道(1)
撮影日時:2021年9月1日11時01分(スマートフォンで撮影)
這松(ハイマツ)とナナカマド(写真左の赤い実の木)が生い茂る道を進みます。
■14.剱御前へ向かう道(2)
撮影日時:2021年9月1日11時18分(スマートフォンで撮影)
Uの字のカーブ。
■15.剱御前へ向かう道(3)
撮影日時:2021年9月1日11時23分
雨が止んだため、ここからミラーレスカメラで撮影再開です。
■16.剱御前へ向かう道から見た景色
撮影日時:2021年9月1日11時25分
何も見えません。普段なら雄大な室堂周辺の景色が見えたのでしょうか。
■17.剱御前へ向かう道(4)
撮影日時:2021年9月1日11時42分
靄(もや)ですが、登山道がしっかりしているほか、赤や黄色のペンキによる目印があるため、道に迷うことなく進むことができます。
■18.熊の糞?
撮影日時:2021年9月1日11時45分
少し小さいですが、真新しい動物の糞を発見。熊の好物である「ベニバナイチゴ」の種らしきものがあるため、小型のツキノワグマの糞かもしれません。この辺りで室堂に向かう50代くらいのソロ男性とすれ違い、こんにちはと挨拶するもシカト…なお、挨拶については、基本的には山岳部?の学生、20~30代のソロ男性、年配含むカップルの女性(男性は何故か挨拶なし)はよく挨拶を返してくれました。
■19.熊が大好きな紅花苺(ベニバナイチゴ)
■20.剱御前へ向かう道(5)
撮影日時:2021年9月1日11時53分
背の高い植物は無くなり、視界が開けてきました。熊の糞らしきものを見た後なので、周囲への警戒を怠らないように進みます。
■21.剱御前へ向かう道(6)
撮影日時:2021年9月1日12時11分
危険ではありませんが、このように岩を登るような場所もあります。
■22.剱御前へ向かう道(7)※浮石地帯
撮影日時:2021年9月1日12時27分
この先に剱御前小舎がありますが、谷からの風が吹き付けていたため、すごく進みづらかったです。また、写真のように浮石が多いため、前方及び石を転がさないように注意しなければいけません。
■23.剱御前小舎前のトイレ
撮影日時:2021年9月1日12時33分
筆者は利用していませんが、協力金は100円程度。使用済みのトイレットペーパーは持ち帰り。なお、携帯トイレの使用スペースもあるようです。
■24.剱御前小舎
撮影日時:2021年9月1日12時34分
本当はラーメンが食べたかったのですが、天候が悪いため素通りです。
■25.剱御前小舎近くにある案内板
撮影日時:2021年9月1日12時34分
スマートフォンと合わせて、このような案内板でも現在地をしっかり確認。
■26.剱沢と別山・雄山方面の分かれ道
撮影日時:2021年9月1日12時36分
剱沢に向かうため、写真左側の道をまっすぐ進みます。
■27.剱沢へ向かう道(1)
撮影日時:2021年9月1日12時38分
ロープが設置してありますが、ロープを使うことはありませんでした。
■28.剱沢へ向かう道(2)
撮影日時:2021年9月1日12時39分
写真では分かりづらいですが、下ってまた登ります。こちらのロープも使うことはありませんでした。なお、写真はありませんが、この辺りで1人の男性に追い抜かれました。あの男性はどこに向かったのだろうか…
■29.石井逸太郎氏のレリーフ
撮影日時:2021年9月1日12時47分
石井逸太郎(1889年~1955年)氏のレリーフ。熊本県生まれで、東京帝国大学(現東京大学)を卒業後、旧制富山高校(現富山大学)などで先生をしていたそうです。立山への貢献については割愛しますが、経歴を見てふと思うことは、昔は東京帝国大学卒の教師が本当に多かったんだなということです。賃金などの優遇策があったのかもしれませんが、優秀な教師の教え子達が戦後の日本を支えたとの見方ができます。きっと、石井逸太郎さんは面白い、良い先生だったのだろうと思います。
■30.剱沢へ向かう道(3)
撮影日時:2021年9月1日12時49分
下り道が続き、谷にいることは分かりますが、視界が悪い状況が続きます。
■31.剱沢へ向かう道(4)
撮影日時:2021年9月1日12時57分
進入禁止のロープを発見、目的地が近いことを察して思わず笑顔になります。
■32.剱沢小屋への案内板
撮影日時:2021年9月1日13時04分
やっと目的地周辺に到着。
■33.剱沢キャンプ場
撮影日時:2021年9月1日13時17分
テントは1張もありませんが、キャンプ場に到着です。この日の宿泊者は筆者のみで、受付後から急に雨が強くなったため、急いでテントを張りました。その後は浸水や強風で散々な目に遭いましたが、次の日に向けて十分な睡眠をとることは出来ました。
※写真左奥にキャンプ場の受付がありますが、どんなに悪天候でもその小屋には逃げ込めません。管理人?の中年女性には、万が一豪雨や雷に遭遇した場合はトイレに避難してくださいと言われましたので、避難については各自で状況判断を行う必要があります。
初日について
室堂から剱沢キャンプ場まで約3時間の道のりでした。時折強い風が吹く状況でしたが、雨は小雨で荷物などへの影響はありませんでした。天候が良く、写真を撮らなければ2時間半くらいで剱沢キャンプ場まで行くことができると思います。
なお、雷鳥沢キャンプ場から剱御前へ向かう際、分かれ道(一つは大日岳に向かうもの?)があり、悩むことがありましたが、それ以外は特に迷うことなく目的地へ向かうことができました。天候面から雷鳥に会えることを期待していたのですが、会うことはできませんでした。
次回はいよいよ剱岳登山当日です。