ウズベキスタン共和国の青の都「サマルカンド」で印象に残った観光地を紹介!
レギスタン広場最大の見所は?どんなプロジェクションマッピングが行われている?シャーヒ・ズィンダ廟群には預言者「ムハンマド」のいとこの霊廟がある?!
今回はウズベキスタン共和国の青の都「サマルカンド」で筆者が訪れて印象に残った10ヵ所(レストラン含む)を紹介していますので、ぜひサマルカンド観光の参考にしてください。ティムール朝の首都「サマルカンド」で歴史を感じよう!
サマルカンドで印象に残った観光地10選
1.レギスタン広場(Maydoni Registon)
レギスタン広場はサマルカンド中心部に位置する3つのマドラサ(学校)に囲まれた広場です。レギスタンはウズベク語で「砂の場所」という意味。写真向かって左からウルグ・ベク・マドラサ(15世紀建設)、ティラコリ・マドラサ(17世紀建設)、シェルダル・マドラサ(17世紀建設)になります。
■ウルグ・ベク・マドラサ、シェルダル・マドラサ
■ティラコリ・マドラサ
各マドラサの美しい装飾が施された外観が見所になりますが、一番の見所は「ティラコリ・マドラサ」の内部になると思います。写真右のドーム天井ですが、こちらの天井は平面になっているようです。筆者は帰国後にその事実を知りました。
■レギスタン広場のプロジェクションマッピング
ネットでは毎週金曜日の夜にプロジェクションマッピングが行われているという情報がありますが、筆者が訪れた際は火曜日にも実施(19時55分頃から)されていました。筆者が訪れた際はウズベキスタンの歴史に関するプロジェクションマッピングが行われていました。多くの人がいますが、比較的自由に見る位置が決められた印象です。なお、プロジェクションマッピングが行われていない場合でも、広場はライトアップされています。
■チケット売り場、博物館、お土産店
チケット売り場は空いており、3グループの購入を待って買うことができた。チケット購入後に広場内に入ると、ツアー客が目立っていました。広場内には写真中央のような簡単な博物館もあります。
シェルダル・マドラサには小さな区画にお土産店が軒を連ねる中庭がありますが、やる気のない女店主達の観光客を歓迎していない態度が少し気になりました。しかし、中には強引に店に引き込もうとする熱血的な女店主もいます。
なお、チケット料金は日本円で約800円ほどですが、せっかくサマルカンドに来たからにはレギスタン広場とシャーヒ・ズィンダ廟群は訪れるべきだと思います。
2.シャーヒ・ズィンダ廟群(Shohi zinda)
シャーヒ・ズィンダ廟群はサマルカンド中心部の北東に位置する霊廟群です。ティムール朝の創始者「ティムール(Temur、1336〜1405年)」の存命中である14世紀に建てられた霊廟がメインになります。そのため、ティムール及び妻が建てた霊廟、ティムールの妻が埋葬されたと考えられている霊廟が存在します。
さらに、預言者「ムハンマド」の従兄弟「クサム・イブン・アッバース(Qutham ibn Abbas、624年頃〜677年頃)」のものと言われる霊廟もあります。各霊廟は「サマルカンド・ブルー」と呼ばれる青いタイルで装飾されています。綺麗な青色のタイルはもちろん、細かい装飾が施された木製の扉なども見所です。
なお、筆者は16時前に訪問しましたが、チケット売り場で待つことはなく、ツアー客以外の人は比較的少ないように感じました。そのため、霊廟前で人達が撮影していても少し待てば写真撮影が可能でした。そのほか、10名くらいの日本人ツアー客の方達も訪問されていました。
■「Tuman Oko Complex」、「Kutlug Oko Mausoleum」
■Tuman Oko Complex内部
■クサム・イブン・アッバースの霊廟と言われている場所
3.グーリ・アミール廟(Go’r-i Amir Maqbarasi)
グーリ・アミール廟は「ティムール(1336〜1405年)」が眠る霊廟。レギスタン広場から南南西に800メートルほど行った場所にあります。元々はティムールの孫「ムハンマド・スルタン」の霊廟として、ティムールが建設を命じ、1403〜1405年?に建てられたもの。
こちらにはティムールのほか、ティムールの兄「ミール・サイード・バラカ」、ティムールの息子「ミーラーン・シャー」や「シャー・ルフ」、「ウマル・シャイフ」、ティムールの孫「ウルグベク(シャーの息子)」などが眠っています。
4.ビビハニム・モスク(Bibi-Xonim masjidi)
ビビハニム・モスクはティムールがインド遠征(1398年)後に、ティムール朝の新たな首都「サマルカンド」にモスク建設を決定し、1404年もしくは1405年に完成したモスク。サマルカンドにある最も重要な建造物の一つとして考えられています。内部は荒廃している様子で、見所がなさそうだったため、筆者は中には入りませんでした。ただ、外観だけでも見る価値はあると思います。
5.ハズラティヒズル・モスク(Hazrati Xizr masjidi)
ハズラティヒズル・モスクはシャーヒ・ズィンダ廟群近くに位置するモスク。8世紀初頭のモスクを起源とし、現在のモスクは19世紀に建てられたもの。2018年にウズベキスタン共和国の初代大統領「イスラム・カリモフ(1938〜2016年)の霊廟が建てられています。サマルカンドの街を見下ろすことができる場所としておすすめです。
6.ルホボド霊廟(Ruhabad Mausoleum)
ルホボド霊廟はティムールの命で1380年に建てられた霊廟。グーリ・アミール廟近くに位置しています。現在の東トルキスタン付近で布教を行っていたイスラム神学者「ブルハネディン・サガラジ」の墓の上に建てられました。こちらの霊廟には預言者「ムハンマド」のひげ7本が入った箱が納められていると伝わっています。霊廟は見所に乏しいですが、近くにはお土産店があるため、訪れておいても良い場所だと思います。
7.アミール・ティムール像(Amir Temur haykali)
アミール・ティムール像はサマルカンド中心部の南西、ルホボド霊廟近くに位置しています。タシケントのアミール・ティムール広場にあるティムール像と同じく、彫刻家「イルコム・ジャバロフ」によって製作されました。ティムール朝におけるサマルカンドの統治者であるティムール像と写真を撮ると良い思い出になると思います。
8.ウズベキスタン広場(O‘zbekiston maydoni)
ウズベキスタン広場はアミール・ティムール像から北に400メートルほど行った場所にある広場。巨大なウズベキスタン国旗がある広場として知られています。サマルカンドの街を歩いていると、こちらの国旗が目に入ってくる場所があります。国旗目的だけではなく、通り道では近くの学校の教室の様子を少しだけ見ることができるため、時間に余裕のある方におすすめしたい場所になります。
9.アミール・ティムール公園(Amir Temur bog’i)
アミール・ティムール公園はルホボド霊廟横に位置する公園。虎の彫刻以外では特に見所はありませんが、レギスタン広場からルホボド霊廟やグーリ・アミール廟へ行く際に通ってみると良いと思います。
10.Manti na Zakaz
Manti na Zakazはサマルカンド中心部の南東、レギスタン広場から徒歩10分ほどの場所にあるマンティ専門のレストラン。マンティは1つ6500スム(約80円)で、そこまで大きくはありません。サワークリームが付いていますが、個人的には付けない方が美味しかったです。店内は綺麗ではありませんが、入りやすかったため、手軽にマンティを楽しみたい方におすすめのレストランです。なお、会計後、男性店主がサムズアップをしてくれたことが嬉しかったです。
最後に
今回はシルクロードの古都、青の都の「サマルカンド」で印象に残った観光地(レストラン含む)を紹介しました。少し強引な10選になりましたが、レギスタン広場、シャーヒ・ズィンダ廟群、グーリ・アミール廟は訪れて損はしない場所だと思います。外観や内部の写真などを確認して、中に入る・入らないを決めても良いと思います。
そのほか、観光地ではなく、旧市街を歩いていると、小学生くらいの男の子、女の子がすれ違いざまに「Hello」と声を掛けてくれたのが印象に残りました。1人、2人ではなく、多くの子供達が言ってきてくれたので、学校などでそのように指導されているのかもしれません。観光客として歓迎されていると感じ、素直に嬉しかったことを思い出します。
なお、今回紹介した観光スポットの場所は以下のGoogleマップで確認してください。