カザフスタン最大の都市「アルマトイ」からキルギスの首都「ビシュケク」までバスで行こう!
チケットはクレジットカードのタッチ決済で購入できる?バスの車内はどんな感じ?カザフスタン出国時に注意すべきこととは?
中央アジア周遊で、アルマトイからビシュケクまでのバス移動を検討されている方がいると思います。今回はチケットの買い方、バスについて、カザフスタン出国時の注意点などを解説しています。ぜひ最後までご覧ください!
サイランバスステーションでチケットを購入しよう
アルマトイ⇒ビシュケク行きのバスは、アルマトイ中心部から西に行ったサイラン湖(Сайран көлі)横にあるサイランバスステーション(Сайран автовокзалы)から乗ることができます。
中心部からサイランバスステーションまでは、バスステーションの目の前の通り「トレ・ビ通り」を走るバス(16、37、48、201、206)などで行くことができます。最寄りの場所から行き方を探す際は「Yandex Maps」が便利です。バス停の位置やバスの番号、所要時間などが表示されるため、交通機関を利用する際の強い味方になってくれます。
■チケット売り場について
ビシュケク行きのチケット売り場は建物を入って正面、バス乗り場のゲート前にあります(※写真左の小窓)。建物を入って左側にもチケット売り場がありますが、そちらではないので注意してください。
■チケット購入はクレジットカードのタッチ決済対応
筆者がチケットを購入した際は、40〜50代の女性が英語で対応してくれました。難しいことは考えず、One way(片道) bus ticket to Bishkek, pleaseなどで通じます。心配であれば英文を書いたスマートフォンを見せても良いと思います。
最初にパスポートを提示し、バス料金(3000テンゲ、約900円)はクレジットカード(筆者はVISA)のタッチ決済で支払うことができました。
※バスターミナル外でビシュケク、ビシュケクと言っているおじさんが数名いましたが、そちらの値段は分かりません。
■バスの発車時刻について
筆者は午前8時40分頃にチケットを購入、渡されたチケットは午前10時発でした。現地で時刻表を確認していないので詳細は不明ですが、アルマトイ⇒ビシュケク行きのバスは1日5回、8時、10時、12時、14時、18時に運行されているみたいです。
■バス乗り場について
2番がビシュケク行きのバス乗り場になります。筆者が撮影した午前9時前後はバスが来ていませんでしたが、9時20分頃に再度訪れた時にはバスが停車されていました。なお、バスの写真はページ一番上に掲載しております。
■待ち時間について
サイランバスステーション前の駐車場にはサムサ(写真左)などを売っている店舗がありました。午前のバスに乗る際はそちらで朝食を購入しても良いと思います。筆者はサムサとピザのようなパンを購入しました。サムサはクロワッサンのような生地に餃子の中身のようなものが入っており、ピザのような食べ物にはサワークリームが塗られていて、両方とも美味しくいただくことができました。
そのほか、通り沿いに犬(写真右)がおり、筆者はこの犬を撮影しながら時間を潰していました。
■トイレについて
トイレは建物正面向かって右側に「Restroom」という案内板、もしくはチケット売り場近くの「WC」という案内板に従って歩くと、地下にあるトイレに行くことができます。料金は100テンゲ。男子トイレの個室は和式スタイルのようでした。
バスに乗車しよう、道中はどんな感じ?
■バスは指定席、座席に注意しよう
バスは自由席ではなく、指定席なので注意してください。座席番号はレシート型のチケット(※写真)の発車時刻の下「Mecto」に記載されています(筆者は9番)。車内の座席番号は肘掛け付近に記載してあります。
なお、座席は壊れているものがあり、座ると自動リクライニングになるものがありました。筆者が乗車したバスは、座席の8〜9割ほどが埋まっていました。リクライニングを倒しまくるロシア人には要注意です。その際は発車後に席を移動しても良いと思います。
■道中について
バスは午前10時3分に発車。1時間半ほど走った場所(Googleマップ)で約20分くらいの休憩がありました。心配していた道路状況は、カザフスタン側で道路工事の影響で土を走る場所がありましたが、総合的には悪くありませんでした。なお、ビシュケクに入り、大通りを通らず裏道のような場所を通ってバスターミナルに向かっていたのが少し疑問でした。裏道のような場所なのに少し混雑していたからです。
景色は国境付近を除いて草原のような場所、広大な畑の近くを走ることが多いですが、行商の人達などが点在している場所もあり、個人的には見ていて飽きることはありませんでした。
結局、バスはアルマトイを午前10時3分に出発し、ビシュケクには午後3時20分(アルマトイ時刻では午後4時20分)に到着。休憩や出入国の時間を入れて約6時間の道のりでした。
カザフスタン出国時の注意点、キルギス入国について
■カザフスタン出国時の注意点
出国審査は国籍によって厳しくされているようでした。タジク系だと思われる人達は出国審査に時間が掛かっていました。その一方、東アジア系や白人は出国審査が順調に行われていたので、後ろに並ぶ際は混雑していても東アジアもしくは白人の後ろに並んでください。筆者はタジク系の人達の後ろに並んでものすごく待ちました。
なお、荷物検査はザルで、やっているのかやっていないのか分からないというくらい気合が入っていませんでした。
■キルギス入国について
キルギス入国は比較的順調でした。注意点は並んでいる列が少しいい加減だったことくらいです。筆者の場合、出入国審査で約45分掛かりました。何かのトラブルでバスに乗車出来なかった場合は、キルギス入国後にビシュケクまでの乗り合いタクシーがあります。中心部まで20米ドルと言っていましたが、呼び込みが何人もいたので値切ることは可能だと思います。
なお、カザフスタンの出国検査、キルギスの入国審査ともに質問はなく、カメラ撮影のみでした。
※写真はキルギス入国後です。写真先の門のような場所にバスが停車しています。
最後に
※写真はビシュケクのバスステーション
バスによる陸路での出入国は不安に感じる方がいるかもしれませんが、筆者はまた利用したいと思うほど、ストレスはありませんでした。また、料金も日本円で約900円ほどと安いです。
マイナス点としてはバスにトイレがないことが挙げられます。カザフスタン側ではトイレ休憩が1回ありましたが、キルギス側はトイレ休憩がなかったため、移動前日や当日はあまり攻めた食事はしない方が良いと思います。
以上、アルマトイからビシュケクに行く際は、ぜひ皆さんもバスに挑戦してみてください!