ルーマニアの首都「ブカレスト」は安全？それとも危険？
みなさんはブカレストの治安について、どのようなイメージをお持ちですか？旧共産圏ということ、マンホールタウンに関するテレビ番組を見て不安に感じている方がいるかもしれません。
今回は筆者がブカレストの治安について調査。訪れて問題ないか、治安面で気になったポイントなどを解説しています。筆者が撮影した写真と共に紹介しますので、ブカレスト観光を計画されている方はぜひ参考にしてください。
危険レベルを確認しよう
海外旅行に行く前（計画する前）は、必ず「外務省 海外安全ホームページ」で滞在予定地の危険レベルを確認してください。
ブカレストは2024年1月21日現在、危険情報は出されていません。しかし、スリやその他軽犯罪には注意する必要があります。
なお、海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。
ブカレストの治安について
ブカレストの安全度（5段階評価）：★★★
ブカレストの安全度は「問題なし」となる星3つで評価しています。テレビ番組「クレイジージャーニー」で放送された北駅周辺のマンホールタウンの存在など、ブカレストの治安について不安を感じている方がいると思います。しかし、現在はマンホールの入口は塞がれており、マンホールタウンの住民と見られる人物達もいなくなっています。
ページトップの警察官達の写真は北駅前で撮影したものになり、現地警察が治安の維持・向上に力を入れているとみられる点も評価できます。旧市街など多くの観光客が訪れるエリアの治安は昼夜問わず問題ないと言えます。
その一方、筆者が北駅前の公園のベンチで休憩していると、アル中の50代くらいの男性が「1」を指差して何かを言ってきました。1レウくれということだと思いましたが、何を言っているか分からないという素振りを繰り返すと去っていきました。そのほか、夜になると北駅前（旧ドナウホテル（Hotel Dunărea）横）の銅像付近でアル中、ヤク中と思われる40代〜50代くらいの人達がたむろしていました。そのため、女性一人で深夜に北駅前をうろつくことは避けた方が良いと思います。
※安全度は、星5つ（最高）、星4つ（良好）、星3つ（問題なし）、星2つ（不安）、星1つ（最悪）で評価しています。
北駅周辺の状況について
写真はマンホールタウンの入口の一つがあった場所です。ボス「ブルース・リー」が取材を受けたり、少年たちと写真を撮影したりしていた場所ですが、写真の通りマンホール周辺はアスファルトでしっかり固められています。
地上の家と呼ばれた建物の壁になります。マンホールタウンの住民が住んでいた場所ですが、写真のように壁は塞がれています。
写真は北駅前の公園になります。写真の通り、浮浪者がベンチで寝ている場合があります。筆者は酒臭いアル中と思われる人物に話しかけられました。女性が休憩する場合は駅の構内でするようにしてください。男性は問題ないと思いますが、気になる方は駅の構内で休憩した方が無難です。
危険エリアについて
■観光客が注意すべき危険エリアはなし
写真はルーマニア国立美術館近くで撮影したものになりますが、観光の中心地で浮浪者を見かけることがありましたが、人通りが多いため、昼夜ともに治安面で問題になるとは感じませんでした。その他の観光地付近でも、夜に一人で歩く女性を何人も見かけたため、女性一人で観光が楽しめる街という印象を受けました。
■街は防犯カメラで守られている
ブカレストには写真のように防犯カメラが多く設置してありました。写真右は公園で撮影したものになり、そのような場所でもしっかり防犯対策が行われているという印象を受けました。
■訪れてはいけない場所
- フェレンタリ（Ferentari）
フェレンタリ（Ferentari）にはロマ族（ジプシー）のスラムがあります。ブカレストの南側に位置していますが、中心部から離れているため、観光客が訪れる場所ではありません。上記の通り、現地警察が治安対策を講じているため、ロマ族のスラムも近い将来取り壊される可能性があります。
最後に
軍事博物館前の通りや北駅周辺で、し尿の強烈な臭いを感じる場所が多々ありました。日中は問題なさそうでしたが、近くに浮浪者などがトイレとして利用している場所があると考えられるため、夜に訪れる際は注意が必要だと感じました。
ブカレストは治安面に不安を感じることなく観光が楽しめる街だと思いますが、アル中やヤク中がいるのも事実です。訪れた場所でそのような人物がいないか、いた場合は近づかないといった対策を取ればトラブルに巻き込まれる可能性は低いと思います。
ブランド物を身に着けない、スリに注意するといった基本的な対策して、ぜひみなさんもブカレスト観光を楽しんでください。
