ニューヨークでブランド本店巡りをしてみませんか?
ファッションと言えばパリやミラノが有名ですが、アメリカのニューヨークもトレンドをリードする都市の一つです。
ニューヨークには、コーチやティファニー、ラルフローレンなどを筆頭に、多くの人気ブランドが本店、旗艦店を構えています。今回はハイブランドを中心に、20ブランドの本店・旗艦店を紹介。エリア別に掲載していますので、ぜひニューヨーク観光の参考にしてください!
五番街
1.アバクロンビー&フィッチ(Abercrombie & Fitch)
アバクロンビー&フィッチは、デイビット・アバクロンビー(David Abercrombie)が1892年に設立したAbercrombie Co.が始まり。その後、裕福なビジネスマンで顧客でもあったエズラ・フィッチ(Ezra Fitch)が経営に参画し、1904年に社名を「Abercrombie & Fitch Co.」に変更しています。
もともとは散弾銃やフィッシングロッド、その他アウトドア製品を販売するショップからスタートしました。その後、1976年に連邦倒産法第11章が適用された後、オーナーが数度変わっています。1992年頃から20代前半の若者をターゲットにしたカジュアルウェアに方向転換し、現在に至っています。本店は五番街、トランプタワーの向かいに位置しています。
住所:668 5th Ave, New York(地図)
アクセス:地下鉄E・M線「5 Av/53 St」駅から徒歩4分
公式サイト:https://www.abercrombie.com/
2.コーチ(COACH)
コーチは、1941年に設立された皮革製品ブランド。元々は工房としてスタートし、熟練職人による高品質な革製品で評価を得ました。1990年代以降は洗練されたデザインと手頃なラグジュアリー感で人気を集め、シグネチャー柄のバッグがブランドの象徴となりました。近年は若年層向けのカジュアルで遊び心あるコレクションも展開しています。伝統と現代的感性が融合したスタイルが幅広い世代に支持されています。なお、本店はマディソン・アベニュー(ミッドタウン)から五番街に移転しています。
住所:685 5th Avenue, New York(地図)
アクセス:地下鉄E・M線「5 Av/53 St」駅から徒歩1分
公式サイト:https://japan.coach.com/
3.ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)
ハリー・ウィンストンは、ハリー・ウィンストン(1896~1978年)が1932年に設立した高級宝飾品ブランド。本店は五番街の5つ星ホテル「ザ・セント・レジス・ニューヨーク」が入るビルの1階にあります。
ハリー・ウィンストンは、ルイ14世やピエール・C・カルティエなどが保有した世界最大の青いダイア「ホープ」を1949年に購入し、その後スミソニアン協会に寄贈しています。アカデミー賞で女優向けにダイヤモンドの貸し出しを行った初めての宝石商であり、その後ハリウッドの有名人に人気を得ていき、現在では世界中のセレブに愛されています。
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住所:701 5th Avenue, New York(地図)
アクセス:地下鉄E・M線「5 Av/53 St」駅から徒歩4分
公式サイト:https://www.harrywinston.com/
4.マイケル・コース(MICHAEL KORS)
マイケル・コースは、アメリカ人デザイナー「マイケル・コース」が1981年に設立したファッションブランド。都会的で洗練されたスタイルが特徴。特にバッグや時計、アパレルにおいては、ラグジュアリーでありながら実用性のあるデザインで人気を集めています。ブランドロゴ入りのトートバッグやクロスボディバッグは通勤やデイリーユースに最適。マイケル・コースは、トレンドを取り入れた上品なアイテムを手頃な価格で楽しみたい方におすすめのブランドです。
住所:610 5th Avenue, New York(地図)
アクセス:地下鉄E・M線「5 Av/53 St」駅から徒歩5分
公式サイト:https://www.michaelkors.com/
5.ティファニー(TIFFANY & CO.)
ティファニーは、チャールズ・ルイス・ティファニー(Charles Lewis Tiffany)、ジョン・B・ヤング(John B. Young)が1837年に設立した「ティファニー・アンド・ヤング」が前身。当初は文房具などを販売していましたが、1848年に宝石業へ進出、1853年に社名を「Tiffany&Company」に変更。1990年代に入ると景気後退の影響などから大量販売を重視するようになり、手頃な価格の商品が多く売られるようになりました。本店は五番街に位置しています。
住所:727 5th Avenue, New York(地図)
アクセス:地下鉄E・M線「5 Av/53 St」駅から徒歩4分
公式サイト:https://www.tiffany.co.jp/
マディソン・アベニュー
6.ブルックス・ブラザーズ(Brooks Brothers)
ブルックス・ブラザーズは、1818年に創業したアメリカで最も古い紳士服ブランド(現在は婦人服ラインもあります)。ヘンリー・サンズ・ブルックス(Henry Sands Brooks)が創業し、彼の息子4人が家業を継承し、1850年に社名を「Brooks Brothers」に変更。アメリカ国外初の店舗展開として1979年に日本へ進出しています。
第16代アメリカ大統領のエイブラハム・リンカーンは暗殺されましたが、その際に着用していたスーツとコートはブルックス・ブラザーズ社製のものでした。ブルックス・ブラザーズはジョン・F・ケネディ、ジョージ・H・W・ブッシュ(父)、ビル・クリントンなど多くの米国大統領のスーツを仕立てたことで知られています。
※同ブランドは2020年7月8日、米国連邦破産法11条を裁判所に申請。2020年8月にノーティカやラッキーブランドなどを管理するスパークグループ(SPARC Group)が3億2500万ドル(約340億円)で買収しています。マディソン・アベニュー(ミッドタウン)の本店(※写真)は閉鎖され、現在はマディソン・アベニュー(アップタウン)の店舗などで営業しています。
住所:1180 Madison Avenue, New York(地図)
アクセス:地下鉄4・5・6線「86th St」駅から徒歩4分
公式サイト:https://www.brooksbrothers.com/
7.キャロリーナ・ヘレラ(Carolina Herrera)
キャロリーナ・ヘレラは、ベネズエラの首都「カラカス」出身のキャロリーナ・ヘレラが1980年に設立したブランド。キャロリーナ・ヘレラはエミリオ・プッチの広報としてキャリアをスタートさせ、1980年にニューヨークに移ってブランドを設立しています。
高級素材を使用したエレガントなアイテムが人気を博し、2002年からは婦人・紳士の既製服、アクセサリーなども展開。これまで、ローラ・ブッシュやミシェル・オバマ、メラニア・トランプなど様々なファーストレディーのドレスを仕立てたことでも知られています。
住所:954 Madison Avenue, New York(地図)
アクセス:地下鉄4・6線「77th St」駅から徒歩6分
公式サイト:https://www.carolinaherrera.com/
8.オスカー・デ・ラ・レンタ(OSCAR DE LA RENTA)
オスカー・デ・ラ・レンタは、ドミニカ共和国出身のファッションデザイナー「オスカー・デ・ラ・レンタ(1932年〜2014年)」が立ち上げたブランド。同氏はスペイン・マドリードにある王立サン・フェルナンド美術アカデミーで絵画を学び、バレンシアガの創設者「クリストバル・バレンシアガ」の元で見習いとして経験を積み、1960年代に自身のブランドを設立しています。本店はマディソン・アベニューに位置しています。
住所:686 Madison Ave, New York(地図)
アクセス:地下鉄4・6線「68 St」駅から徒歩6分
公式サイト:https://www.oscardelarenta.com/
9.ポール・スチュアート(Paul Stuart)
ポール・スチュアートは、ラルフ・オストロフ(Ralph Ostrove)が1938年に設立したブランド。彼の息子「ポール・スチュアート・オストロフ」が名前の由来。フランク・シナトラやマイルス・デイヴィス等が愛用したことでも知られています。主に米国、日本で店舗展開されており、2013年には三井物産が同社を買収しています。
住所:Madison Ave & E 45th St, New York(地図)
アクセス:地下鉄4・5・6・7線「Grand Central-42 St」駅から徒歩3分
公式サイト:https://www.paulstuart.jp/
10.ラルフローレン(RALPH LAUREN)
ラルフローレンは、ラルフ・ローレンが1967年に設立したブランド。ラルフ・ローレンはブルックス・ブラザーズのセールス・アシスタントなどを経て、自身のネクタイ店を開業、それがブランドの始まりになります。現在は高級ラインから定番ラインまで、幅広い価格帯のラインを展開しています。なお、マディソン・アベニュー(アッパー・イースト・サイド)に本店があります。
住所:888 Madison Avenue, New York(地図)
アクセス:地下鉄4・6線「68 St – Hunter College」駅から徒歩8分
公式サイト:https://www.ralphlauren.co.jp/
11.トム・フォード(TOM FORD)
トム・フォードは、デザイナーのトム・フォードなどが2005年に設立したラグジュアリーブランド。トム・フォードはグッチやイヴ・サンローランの再建を成功させたことで知られ、独立後は自身の名を冠したブランドでファッション界に新たな地位を築いています。洗練されたセクシーさとモダンなエレガンスが特徴で、スーツやドレス、アイウェア、フレグランスに至るまで、ディテールへのこだわりと上質な素材使いが際立っています。自己表現を重視し、高級感と個性を兼ね備えたスタイルを求める方におすすめのブランドです。
住所:672 Madison Ave, New York(地図)
アクセス:地下鉄F・Q・R線「Lexington Av 63 St」駅から徒歩6分
公式サイト:https://www.tomford.com/
ソーホー
12.アレキサンダー・ワン(ALEXANDER WANG)
アレキサンダー・ワンは、台湾系アメリカ人デザイナーのアレキサンダー・ワンが2005年に設立したブランド。2007年のデビューコレクションが高く評価され、一躍注目の若手デザイナーとなりました。モードとストリートを融合させたクールで都会的なスタイルが特徴。黒を基調としたシンプルながらもエッジの効いたデザイン、機能性とファッション性を両立したアイテムが魅力です。個性的で洗練されたストリートスタイルを好む方、トレンド感と高級感を両立させたい方におすすめのブランドです。
住所:103 Grand Street, New York(地図)
アクセス:地下鉄N・Q・R・W線「Canal St」駅から徒歩3分
公式サイト:https://www.alexanderwang.com/
13.ケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)
ケイト・スペード ニューヨークは、1993年に元編集者のケイト・スペードが夫のアンディ・スペードと共に立ち上げたブランドです。シンプルで実用的、かつカラフルで遊び心のあるデザインが瞬く間に人気を集めました。バッグ、アパレル、アクセサリー、ステーショナリーなど幅広く展開しており、フェミニンでポップな色使い、ユニークなモチーフ、そして都会的で洗練されたシルエットが特徴。日常に彩りを添えたい方、可愛らしさと上品さを両立させたい方におすすめです。
住所:454 Broome Street, New York(地図)
アクセス:地下鉄N・Q・R・W線「Prince St」駅から徒歩5分
公式サイト:https://www.katespade.jp/
14.マーク・ジェイコブス(MARC JACOBS)
マーク・ジェイコブス(Marc Jacobs)が手掛けるファッションブランド。ダナ・キャランやアナスイ、トム・フォード等を輩出したパーソンズ美術大学を卒業、1986年に米国オンワード樫山の支援により自身の会社を創業、最初のコレクションを開催しています。マーク・ジェイコブスは、1997年から2013年までルイ・ヴィトンのディレクター(服飾部門)を務め、その後は自身のブランドに集中しています。
ブランドは、クラシックな要素にモダンで遊び心のあるエッジを加えたスタイルが特徴。バッグやウェア、シューズなど幅広いアイテムで、個性的かつ都会的なファッションを提案しています。なお、ブリーカー・ストリート(400 Bleecker Street)にはマークジェイコブスが手掛ける本屋「Bookmarc」もあります。ファンの方は必見です。
住所:127-129 Prince St, New York(地図)
アクセス:地下鉄N・R・W線「5 Ave」駅から徒歩2分
公式サイト:https://www.marcjacobs.jp/
15.ノア(NOAH)
ノアは、シュプリームの元クリエイティブディレクター「ブレンドン・バベンジン(Brendon Babenzian)」が手掛けるストリートウェアブランド。バベンジンはシュプリームのクリエイティブディレクターを15年務めた後、同ブランドを立ち上げています。本店はシュプリーム本店近く「マルベリー・ストリート(Mulberry Street)」に位置しています。なお、メイドインジャパンの製品も取り扱われています。
住所:195 Mulberry Street, New York(地図)
アクセス:地下鉄4・6線「Spring St」駅から徒歩1分
公式サイト:https://noahny.com/
16.トリー・バーチ(TORY BURCH)
トリー・バーチは、アメリカ人デザイナー「トリー・バーチ」が2004年に設立したファッションブランド。伝統的な東海岸のライフスタイルとモダンなセンスを融合させたデザインが特徴で、洗練されたフェミニンさと実用性を兼ね備えています。フラットシューズやトートバッグが人気で、多くの女性から支持を集めています。エレガントでありながら日常使いしやすいアイテムを求める30〜40代の女性におすすめのブランドです。
住所:151 Mercer St, New York(地図)
アクセス:地下鉄N・Q・R・W線「Prince St」駅から徒歩1分
公式サイト:https://www.toryburch.jp/
17.シュプリーム(SUPREME)
シュプリームは、ジェームス・ジェビア(James Jebbia)が1994年に設立したストリートブランド。スケートボードカルチャーを背景に、シンプルで大胆なボックスロゴが象徴的で、若者を中心に絶大な支持を得ています。限定品のリリースやコラボレーション戦略により、希少性と話題性を高め、ファッションシーンだけでなくアートや音楽業界とも深く結びついています。本店はソーホー近くに位置しています。世界的にシュプリームブームが広がるなか、筆者が訪れた際は本店への入場が制限されていました。
住所:190 Bowery, New York(地図)
アクセス:地下鉄J・Z線「Bowery」駅から徒歩2分
公式サイト:https://www.supremenewyork.com/
ミートパッキング・ディストリクト
18.セオリー(Theory)
セオリーは、アンドリュー・ローゼン(Andrew Rosen)、エリー・タハリ(Elie Tahari)が1997年に設立したファッションブランド。現在はユニクロを展開するファーストリテイリング傘下。ビジネスシーンからカジュアルまで幅広く対応できる機能性と上質な素材使いにこだわり、シンプルで洗練されたデザインが特徴です。
カラーはニュートラルカラーが中心で、どんなスタイルにも合わせやすいのが魅力。働く男女やシンプルかつ上質な服を求める30〜50代の大人におすすめのブランドです。本店はミートパッキング・ディストリクトに位置しています。
住所:40 Gansevoort Street, New York(地図)
アクセス:地下鉄A・C・E線「14 Street / 8 Ave」駅から徒歩5分
公式サイト:https://www.theory.co.jp/
その他
19.アナスイ(ANNA SUI)
アナスイは、中国系アメリカ人のアナ・スイが1980年に設立したブランド。1997年には東京にブティックをオープンさせ、現在は世界50カ国以上で展開されています。バラや蝶をモチーフにした黒、紫色の製品が特徴的で、コスメなどは女性から根強い支持を得ています。本店はソーホーに位置していましたが、現在は閉店しています。
20.ジルスチュアート(JILLSTUART)
ジルスチュアートは、ニューヨーク出身のジル・スチュアート(Jill Stuart)が手掛けるファッションブランド。日本国内ではコーセーがライセンス展開するコスメ・香水が有名ですが、衣料品やバッグ、シューズ等も展開されています。女性特有の可愛らしさを追求した商品が人気で、日本の若い女性にも支持されています。本店はアナスイ、ケイト・スペード ニューヨークと同じくソーホーのブルームストリート(Broome Street)に位置していましたが、現在は閉店しています。
番外編
カルバン・クライン(Calvin Klein)
カルバン・クラインは、カルバン・クラインとビジネスパートナーのバリー・シュワルツ(Barry Schwartz)が1968年に設立したブランド。Calvin Klein Collectionがメインライン。ck Calvin Klein、Calvin Klein Jeansなども展開されています。現在はトミーヒルフィガー(TOMMY HILFIGER)などと同様に、Phillips Van Heusen(PVH)傘下になっています。なお、マディソン・アベニュー(ミッドタウン)にCalvin Klein Collectionのフラグシップストアがありましたが、現在は閉鎖されています。
DKNY
DKNYは、ダナ・キャラン(Donna Karan)が1989年に設立したブランド。フラグシップストアは閉鎖され、マンハッタンに唯一存在していたソーホーの店舗も閉鎖されています。
エスティローダー(ESTÉE LAUDER)
エスティローダーは、エスティ・ローダー(1906~2004年)と彼女の夫ジョセフ・ローダー(Joseph Lauder)が1946年に設立した化粧品ブランド。クレンジングオイル、スキンローション、スーパーリッチ万能クリーム、クリームパックの4つの商品からスタート。1948年にニューヨークの大手百貨店「サックス・フィフス・アベニュー(Saks Fifth Avenue)」へ最初の化粧品コーナーをオープンさせています。そのため、サックス・フィフス・アベニューのコーナーはエスティ・ローダーの本店とも言える場所にもなっています。
最後に
以上、番外編も含めてニューヨーク生まれの23ブランドを紹介しました。
ティファニー本店は有名ですが、まだまだ訪れるべきブランド本店があります。宝飾品から高級ブランド、ストリートブランドまで幅広く網羅していますので、ぜひ気になったブランドの本店・フラグシップストアを訪れてみてください!
※なお、上記ブランド本店の詳しい場所については以下のグーグルマップ(青色)にまとめています。