世界一周旅行にはキャリーケースで行こう!
世界一周旅行と言えば、重いバックパックを背負ったヒッピーのような外見の人をイメージする人が多いかもしれません。海外の旅行者はまさにそのイメージ通りの人が多いと言えます。
世界一周旅行を計画している人の中にも、バックパックがいいか、それともキャリーケースがいいか、悩んでいる人も多いと思います。
結論から言うと、バックパックに余程の思い入れがない限り、キャリーケースで出発するべきです。その理由を筆者の体験談、それぞれのメリット・デメリットからお伝えしていきます。
キャリーケースで世界一周旅行をすべき理由
まず、筆者はバックパックを選んで大変後悔した人の一人です。その最大の理由は、バックパックの重さ、それによる肩への負担の大きさになります。
出発前の重さは6~7kgほどでしたが、帰国して量ってみると13kgほどになっていました。筆者が非力であることも要因ですが、10kgオーバーの荷物を背負って歩き回ることは想像以上にきつかったです。
最初は良くても、ボディーブローのように徐々に効いてきて、最後には肩を壊してしまい、帰国後も肩の痛みに数カ月悩まされました。
筆者がバックパックを選択した理由は以下の3点です。
■筆者がバックパックで世界一周をした理由
- キャリーケースのキャスター故障を避けるため
- 世界一周と言えばバックパックとのイメージ
- 手荷物として確実に機内に持ち込むため
ここから上記3点について解説していきます。
キャリーケースのキャスター故障を避けるため
キャスターの故障を避けたいという思いが、バックパックを選んだ一番の理由になります。
中南米や東南アジアなど滞在したことのない国に多く行くため、悪路を想定し、キャリーケースは故障のリスクが高いと判断しました。しかし、結果は間違いでした。中南米、ヨーロッパ、中東、東南アジアなど、どの国の道もきちんと舗装されており、特に問題はありませんでした。
また、キャリーケースはどの観光地でも安く売られているので、故障した場合は買い替えれば問題ありません。壊れたキャリーケースの処分は買い替え店やホテルに相談すれば大丈夫です。
※エコツーリズムなどに多く参加し、自然滞在メインの場合は悪路も想定されるため、素直にバックパックを選んだ方がいいと思います。
世界一周と言えばバックパックとのイメージ
世界一周のイメージで何気なくバックパックを使用する人も多いと思います。
世界一周と言えば“バックパック”と言われており、多くの人が使っているならと、筆者もバックパックを選んでしまいました。しかし、上記の通りそれは間違いでした。他人の意見に流されることなく、それぞれのメリットやデメリットを比較して選択してください。
手荷物として確実に機内に持ち込むため
こちらについてはキャリーケースでも対応は可能になりますが、機内への持ち込みを確実にしたかったため、バックパックを選択しました。
荷物の紛失が世界一周や海外旅行では起こってはならないことであり、そのリスクを解消するためには荷物の機内持ち込みが一番です。そのため、筆者は荷物の機内持ち込みを推奨します。
持ち込みサイズに注意しよう
キャリーケースについても、どの空港や路線でも持ち込みは可能ですが、サイズに注意する必要があります。
ANAの国際線の機内持ち込みサイズは、10kg以内、3辺の和が115センチ以内かつ、3辺それぞれの長さが55センチ×40センチ×25センチ(22×16×10インチ)以内とされています(2023年9月2日現在)。
※詳しくは、利用する航空会社のホームページを確認してください。
キャリーケースのメリット・デメリット
ここからは、筆者の考えるキャリーケースのメリット・デメリットを紹介します。
■メリット
- 移動が楽
- 衝撃に強い
- 荷物が整理しやすい(荷物の出し入れが楽)
- リュックなどを追加できる
■デメリット
- キャスターの破損リスクがある
- 盗難リスクがある
- 悪路ではむしろ荷物になる
世界一周では移動を何回も繰り返すことになります。そこで、楽に移動ができる点は大きなメリットです。
また、キャリーケースはバックパックに比べ、圧倒的に荷物整理がしやすいという利点もあります。旅行中は荷物の出し入れを頻繁に行うため、荷物整理がしやすい点だけでも、キャリーケースを選ぶメリットはあります。
さらに、肩が空くため、世界一周中に荷物が増えた場合、リュックなどを追加できる点もキャリーケースのメリットになります。
その一方、キャリーケースにはキャスターや持ち手部分の破損リスクが存在します。世界一周は長旅になるため、途中で壊れてしまう可能性があることはデメリットと言わざる得ません。
また、盗難リスクについては、旅行者ということがバレバレであり、スリのターゲットになりやすいことが挙げられます。キャリーケースを持っていることで動きが鈍くなり、そこをスリ集団に狙われる可能性があるということです。
そのため、所持品についてはしっかり身に付けるようにし、特に電車内などでは周囲にも注意を払う必要があります。
バックパックのメリット・デメリット
筆者の考えるバックパックのメリット・デメリットは以下の通りです。
■メリット
- 破損リスクが低い
- 持ち運びの際、小回りが利く
■デメリット
- 肩に負担が掛かる
- 持ち運べる重量が限られる
- 荷物の出し入れが面倒
- スリに注意する必要がある
メリットについては、バックパックは頑丈な素材で作られているものが多く、キャスターが壊れる確率と比較した場合、破損リスクは低いと言えます。また、キャリーケースより、比較的俊敏に動けることはメリットとして考えられます。
デメリットについては、上記でも指摘したように、多くの荷物を入れると肩にものすごい負担が掛かるため、長時間・長期間の使用に向いていないことが挙げられます。そのため、持ち運ぶ重量を制限する必要があります。
さらに、バックパックの下の方にある荷物を取り出す際、荷物を一度外に出さなければいけません。人にもよりますが、一日に数度出し入れすると、バックパックはもう嫌と感じてくる人もいると思います。
また、後方が見えづらくなるため、エスカレーターなどでは刃物を使用したスリなどに注意が必要になります。
最後に
都市部中心の世界一周では、機内持ち込み可能なキャリーケースの使用を心からおすすめします。
ただ、キャリーケース、バックパックともに上記で挙げたようなメリット、デメリットがあり、想定される旅行の内容によりどちらが向いているか判断してください。