札幌の歴史的建造物10選!北海道庁旧本庁舎は重要文化財だった?!

豊平館 札幌
豊平館

札幌は歴史的建造物の宝庫!

茶人「小堀遠州」が設計したと伝わる国指定重要文化財とは?札幌市時計台は現存する日本最古の時計台だった?

今回は筆者が訪れて印象に残った札幌の歴史的建造物を10ヵ所紹介します。国指定重要文化財に加え、人気の菓子店「北菓楼」の札幌本館などの建物も掲載しています。記事最後にはそれらの場所をマークしたグーグルマップも載せていますので、ぜひ札幌観光の際の参考にしてください。

スポンサーリンク

国指定重要文化財

1.北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)

北海道庁旧本庁舎(赤れんが庁舎)

建物名:北海道庁旧本庁舎
建築年:1886年(明治19年)~1888年(明治21年)
様式:ネオバロック様式
設計者:北海道庁土木課(平井晴二郎など)

1904年(明治42年)の火災で内部、屋根は焼失。その後、1911年(明治44年)に再建されています。約250万個の赤レンガが使用されたこの貴重な建物は、1969年3月に国の重要文化財として指定されています。なお、屋根部分の出っ張った窓部分には、北海道開拓使のシンボルである「五稜星」が描かれています。

住所:北海道札幌市中央区北3条西6丁目1(地図
アクセス:JR、地下鉄南北線・東豊線「札幌(さっぽろ)駅」から徒歩7分

2.札幌市時計台(旧札幌農学校演武場)

札幌市時計台(旧札幌農学校演武場)

建物名:旧札幌農学校演武場
建築年:1878年(明治11年)
様式:木造洋風建築(米国中西部)
設計者:安達喜幸

札幌市時計台は、言わずと知れた札幌の人気観光スポット。がっかりスポットとして紹介されることも多いですが、「現存する日本最古の時計台」という歴史的な側面を調べた上で訪れると、満足度が高くなると思います。なお、1970年6月に国の重要文化財に指定され、こちらの建物にも赤い五稜星が描かれています。

住所:北海道札幌市中央区北1条西2丁目(地図
アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線「大通駅」から徒歩5分
スポンサーリンク

3.豊平館(ほうへいかん)

豊平館

建物名:豊平館
建築年:1879年(明治12年)~1880年(明治13年)
様式:米国風建築様式
設計者:安達喜幸

完成後の1881年には明治天皇の行在所として、その後は旅館及び西洋料理店として利用されました。1958年に中島公園へ移設され、現在は集客交流施設として利用されています。なお、1964年5月に国の重要文化財に指定されています。

住所:北海道札幌市中央区中島公園1-20(地図
アクセス:地下鉄南北線「中島公園駅」から徒歩5分

4.八窓庵(はっそうあん)※旧舎那院忘筌

八窓庵(旧舎那院忘筌)

建物名:旧舎那院忘筌
建築年:江戸時代初期?
用途:茶室
設計者:小堀遠州?

江戸時代初期、遠州流茶道の祖である「小堀遠州」によって設計されたと伝わる茶室。滋賀県長浜市にある小室城に建てられていたこちらの茶室は、その後各地を転々とし、大正時代に実業家の持田謹也氏が札幌に移築、その後に中島公園内へ移築されています。なお、1936年9月に現在の国の重要文化財に指定されています。

住所:北海道札幌市中央区中島公園1(地図
アクセス:地下鉄南北線「中島公園駅」から徒歩4分
スポンサーリンク

5.札幌市資料館(旧札幌控訴院)

札幌市資料館(旧札幌控訴院)

建物名:旧札幌控訴院
建築年:1922年(大正11年)~1926年(大正15年)
様式:ルネサンス様式など
設計者:司法省会計課

戦後は札幌高等裁判所として利用され、1973年の裁判所移転に伴い、札幌市資料館として利用されるようになりました。なお、2020年12月に国の重要文化財に指定されています。

住所:北海道札幌市中央区大通西13丁目4-194(地図
アクセス:地下鉄東西線「西11丁目駅」から徒歩3分

その他歴史的建造物

6.北菓楼札幌本館(旧北海道庁立図書館)

北菓楼札幌本館(旧北海道庁立図書館)

建物名:旧北海道庁立図書館
建築年:1926年(大正15年)
様式:セセッション様式
設計者:萩原惇正など

現在はお土産などとして人気の菓子店「北菓楼」の札幌本館として改装されており、その設計は建築家の安藤忠雄氏が担当しています。

住所:北海道札幌市中央区北1条西5丁目1-2(地図
アクセス:地下鉄南北線、東西線、東豊線「大通駅」から徒歩3分
スポンサーリンク

7.清華亭(せいかてい)

清華亭

建物名:清華亭
建築年:1880年(明治13年)
様式:和洋折衷建築
設計者:開拓使工業局

1881年に行われた明治天皇の北海道行幸の休憩所として利用された建物。こちらの建物は移築されず、現在まで建てられた当時の場所で残されています。

住所:北海道札幌市北区北7条西7丁目(地図
アクセス:JR、地下鉄南北線・東豊線「札幌(さっぽろ)駅」から徒歩10分

8.旧永山武四郎邸

旧永山武四郎邸

建物名:旧永山武四郎邸
建築年:明治10年代前半
様式:和洋折衷建築
設計者:開拓使工業局?

住所:北海道札幌市中央区北2条東6丁目2(地図
アクセス:地下鉄東西線「バスセンター前駅」から徒歩10分
スポンサーリンク

9.旧三菱鉱業寮

旧三菱鉱業寮

建物名:旧三菱鉱業寮
建築年:1937年(昭和12年)頃
構造:木造2階建て

住所:北海道札幌市中央区北2条東6丁目2(地図
アクセス:地下鉄東西線「バスセンター前駅」から徒歩10分

10.琴似屯田兵村兵屋跡

琴似屯田兵村兵屋跡

北海道の警備、開拓等を担った屯田兵が本州から入植する際に建てられた住居。こちらの建物は1874年に建設された「兵屋番号一三三番」のもの。1972年3月、現在の場所に復元されています。北海道開拓時代を今に伝える建物として大切に保存されており、1982年5月に国の史跡として指定されています。なお、以下の「新琴似屯田兵中隊本部」も屯田兵に関する歴史的建造物として残されています。

住所:北海道札幌市西区琴似2条5丁目1-12(地図
アクセス:地下鉄東西線「琴似駅」から徒歩2分

■新琴似屯田兵中隊本部

新琴似屯田兵中隊本部

建物名:新琴似屯田兵中隊本部
建築年:1886年(明治19年)
様式:バルーンフレーム建築

住所:北海道札幌市北区新琴似8条3丁目1-8(地図
アクセス:JR学園都市線「新琴似駅」から徒歩6分
スポンサーリンク

最後に

札幌には多くの歴史的建造物が残されています。筆者は茶碗などの茶道具が好きなのですが、札幌で小堀遠州が設計したと伝わる茶室を見ることができるとは思いませんでした。また、明治時代に建てられた北海道庁旧本庁舎、豊平館なども見応えがあり、とても良い歴史的建造物巡りになりました。

観光を楽しむ一つの切り口として「歴史的建造物」に焦点を当てると、きっと人とは違った札幌観光が楽しめると思います。ぜひ以下のグーグルマップ(青色)を参考に、歴史的建造物を巡ってください!