札幌市中央卸売市場の場外市場を楽しもう!
メロンの概念を吹き飛ばした美味しいメロンが食べられる場所があった?かに問屋直営の食堂で出会った素敵なお母さんとは?
今回は筆者が実際に札幌市中央卸売市場場外市場を訪れて得られた感想とともに、食事が楽しめるおすすめのお店を紹介したいと思います。ぜひ、観光で訪れる際の参考にしてください。
札幌市中央卸売市場<場外市場>
札幌市中央卸売市場の場外市場は、JR札幌駅から西へ約2キロ、JRAの札幌競馬場近くに位置する市場。筆者は2021年7月30日に訪問しましたが、訪れた目的はもちろん「食」です。現地に到着すると、かに、メロンといった看板が出迎えてくれ、さぁ食べるぞ!という気持ちが高まってきたことを思い出します。
各店舗の呼び込みは活気があり、しつこくなく、市場に訪れているという嬉しさを感じるものでした。試食を勧めてくれる人、中にはおすすめの食事処を紹介してくれる人もいました。市場は食事ができる店舗も多く、海産物などの値段は二条市場より安いという印象を受けました。
肝心の食ですが、口コミは当てにならないことが多く、観光客にはどのお店が良いか分かりません。筆者はとりあえず市場を巡り、おすすめのメニューなどを聞いて、この人のお店で食べたいという人を探すことにしました。中には熱心に勧めてくれる人、そっけない人、様々な人がいました。その中で選んだお店が以下の2店舗になります。
うめぇ堂(根室杉山水産)
市場で目を引いたのは、やはり「かに」です。こちらの店舗に決めた理由は、軒先で商品などの説明をしてくれた元気で気さくなお母さんの人柄でした。そのお母さんは「一通り市場を見て食べる場所を決めさせてもらいます」と告げても嫌な顔をせず、また来てくださいねと明るく接してくれたことがとても印象的でした。
そして、こちらの店舗ではかに丼(税込み2530円)と焼きホタテを注文。かに丼は間違いのない美味しさだったのですが、味噌汁がインスタントではなかった点も好感が持てました。こちらを訪れる前に食べた小樽のウニ丼で出された味噌汁がインスタントだったため、そのように感じたのかもしれません。ホタテについては、バター、出汁の2つを食べ、どちらも美味しい~と思わず笑顔になるような味でした。
店内は普通の食堂でしたが、また戻ってきたいと思えるお店でした。こちらのお願いにも快く応じて頂いたお母さんには本当に感謝したいです。ありがとうございました。
■かに丼
■焼きホタテ
北の漁場2号店
食後に訪問したのは、北の漁場2号店になります。こちらのお店を訪れた理由は、市場を巡っている時にお父さんから「メロン(夕張メロンをカットしたもの)どうだい?」と声を掛けられたからです。その時は「食後のデザートで戻ってきます」と返事をし、実際に戻ってみると少し驚かれた様子でした。
こちらで出会ったお父さんは積極的な感じではなく、どちらかというといじられキャラのような人でした。しかし、話してみると本当に良い人で、カットメロンを購入して持って帰ろうとすると、ここで食べて行きなよと席に案内してくれました。そして、その夕張メロンは本当に美味しく、自分の中にあったメロンという概念が全て吹き飛ばされました。これが本当のメロンなのかと。旬が7月頃とされている夕張メロンの美味しさに、ただただ感動しました。
お父さんの声掛けを無視する人もいましたが、市場の人とのやり取りも観光の醍醐味だと思います。威勢よく、積極的に呼び込みが出来ない人でも、こちらから積極的に会話をすると面倒見良く接してくれます。筆者はまたお父さんに会いたいですし、次回は美味しいメロンに加え、食事もしたいと思います。お父さん、また会いに行きます!
■カットされた夕張メロン
最後に
念願だった「かに丼」と「夕張メロン」を食べることができ、大満足の札幌市中央卸売市場場外市場の訪問になりました。それぞれの味は文句のつけようがなく美味しかったのですが、「人」との出会いがより思い出に残りました。
国内外問わず、そのような「出会い」も観光の楽しみの一つだと思います。久しぶりの国内観光で良い人に出会えたこと、大変な時期でも明るく快く接して頂いたことに感謝したいです。みなさん、本当にありがとうございました。
なお、札幌市中央卸売市場の場外市場の場所については、以下のグーグルマップ(緑色)も参考にしてください。