ノルウェーの首都「オスロ」は、歴史、芸術、自然の魅力がバランスよく詰まった都市です。こちらの記事では、初めての旅行者にもリピーターにもおすすめできる観光スポットを厳選して紹介!
王宮や国立美術館といった定番スポットから、ムンク美術館やオペラハウスなどの近代建築、さらには絶景が楽しめる穴場スポットまで、幅広いジャンルを網羅しています。「定番観光スポット」「印象に残った穴場スポット」のカテゴリーに分けて紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
定番観光スポット
1. ノルウェー王宮(Det kongelige slott)
ノルウェー王宮(Det kongelige slott)は、オスロ中心部に位置するノルウェー国王の公邸。19世紀前半、スウェーデン=ノルウェー連合時代の国王「カール14世ヨハン」の命により建設が始まり、1849年に完成しました。
■夏季には一般公開も
新古典主義建築の優雅な外観が特徴で、正面には王の騎馬像が立つ広場が広がっています。夏季には内部の一般公開も行われています。毎日行われる衛兵交代式の際は、多くの観光客が集まります。初めてオスロを訪れる方、歴史好きな方などにおすすめの場所です。
- ノルウェー王宮の衛兵交代式
- 王宮から伸びる通り
2. ノルウェー国会議事堂(Stortinget)
ノルウェー国会議事堂(Stortinget)は、オスロ中心部のカール・ヨハン通り沿いに位置しています。建物はスウェーデンの建築家「エミル・ヴィクトール・ラングレ(Emil Victor Langlet)」が設計を担当し、1866年に完成。外観はネオロマネスク様式とフランス風クラシックが融合した独特のデザインが特徴。夏季には無料ガイドツアーによる内部の一般公開が行われています。建物、政治に興味のある方におすすめです。
3. オスロ市庁舎(Oslo Rådhus)
オスロ市庁舎(Oslo Rådhus)は、オスロの行政の中心地であり、毎年ノーベル平和賞の授賞式が行われる場所として知られています。現在の建物は1931〜1950年に建てられ、赤レンガ造りの重厚な外観と、2つの塔を持つ独特なモダニズム建築が特徴です。
夏季には無料ガイドツアーが実施されています。興味のある方は公式サイトで情報を確認してください。政治や平和活動に関心がある方、北欧モダン建築に興味のある方などにおすすめです。
4. オスロ国立美術館(Nasjonalmuseet)
オスロ国立美術館(Nasjonalmuseet)は、2022年に新館として再オープンした北欧最大級の美術館。ノルウェーやヨーロッパの名画、彫刻、工芸品など約40万点を収蔵しています。
■ノルウェー出身画家の作品が見所
エドヴァルド・ムンクの代表作「叫び」をはじめ、ハンス・グデ(Hans Gude)、クリスチャン・クロッグ(Christian Krohg)、テオドール・キッテルセン(Theodor Kittelsen)などノルウェー出身画家の作品のほか、ルーベンス、ゴヤ、ゴッホ、モネ、セザンヌ、ピカソなどの作品も展示されています。美術やデザイン、北欧文化に興味のある方、ミュージアムショップを訪れたい方などにおすすめです。
5. ムンク美術館(Munchmuseet)
ムンク美術館(Munchmuseet)は、ノルウェーを代表する画家「エドヴァルド・ムンク」の作品を専門に展示する美術館。1963年に設立され、2021年にオスロのビョルヴィカ地区に新築移転しています。ムンクが遺贈した絵画、版画、素描、書簡など約2万8千点を所蔵し、「叫び」「マドンナ」「不安」など代表作を含む多彩な展示が楽しめます。ムンク作品が好きな方、芸術や表現主義に興味のある方におすすめです。
6. オスロ・オペラハウス(Operahuset Oslo)
オスロ・オペラハウス(Operahuset Oslo)は、2008年にオープンしたノルウェー国立オペラ・バレエ団の本拠地。オスロのビョルヴィカ地区、ムンク美術館の近くに位置しています。建築事務所「スノヘッタ」による“氷山”を模した白大理石の外観が特徴。
■建物には上がれる!館内には無料トイレも
建物上部(外)は自由に上がることができ、オスロ市内を見渡すことができます。建築やデザインに興味がある方、舞台鑑賞を楽しみたい方におすすめです。さらに、隠れた無料トイレスポットであるため、旅行者は押さえておくべき場所になります。
7. アーケシュフース城(Akershus festning)
アーケシュフース城(Akershus festning)は、13世紀末にホーコン5世によって建てられたと考えられている中世の要塞。王宮、軍事拠点、監獄として多目的に使用され、ノルウェーの歴史を物語る重要な歴史的建造物です。
■王族が眠る、美しい景観を楽しむ好スポット!
城内には王族の霊廟があり、ノルウェー国王「シグル1世(1089〜1130年)」、同「ホーコン5世(1270〜1319年)」、同「ホーコン7世(1872〜1957年)」などが眠っています。城壁や庭園は自由に散策でき、フィヨルドと市街地の美しい景観が楽しめる絶好の展望スポットになっています。歴史好きな方、静かな場所でオスロの風景を楽しみたい方におすすめです。
印象に残った穴場スポット
8. エーケベリスクレンテン(Ekebergskrenten)
■「ムンクの叫び」のインスピレーションを与えた場所!
エーケベリスクレンテン(Ekebergskrenten)は、オスロ南東部のエーケベリ丘陵の北斜面に広がる自然豊かなエリア。写真の展望ポイントからはオスロ市街やフィヨルドを一望できる絶景が広がります。その場所でエドヴァルド・ムンクが代表作「叫び」のインスピレーションを受け、それを示す石碑が石柱に組み込まれています。緑豊かな場所にあるため、軽いハイキングにも最適です。
※彫刻「Dildonissen」付近、線路沿いの右側の階段(※左の写真)を上がってください。なお、コノウ通り(Konows gate)を通っても行くことができますが、道が分かりづらく、見所もないのでおすすめしません。
9. ブレンネリヴェーエン(Brenneriveien)
ブレンネリヴェーエン(Brenneriveien)は、オスロのグリューナーロッカ地区にある芸術とカルチャーの通りです。かつては工場や醸造所が並ぶ産業地帯でしたが、1990年代以降、アートや音楽の拠点として再生されました。壁一面に描かれたグラフィティアートなどがあり、散策しながらアートを楽しめるのが魅力。ストリートアートに興味がある方、写真好きや個性的な雰囲気を求める方におすすめです。
10. フローニェルシーレン(Frognerkilen)
フローニェルシーレン(Frognerkilen)は、オスロ湾内にある入り江。かつては木材の出荷港として栄え、17~18世紀にはオランダ船が行き交いました。オスロ中心部側は遊歩道が整備され、逆側は木道が整備されるなど、入り江をのんびりと散策できるようになっています。オスロ市庁舎からフラム号博物館は徒歩1時間半ほどで、のんびり歩きながら向かいたい方に通ってもらいたい場所になります。
最後に
オスロはコンパクトな都市ながら、古き良き歴史と現代アートが調和し、街歩きの中で多彩な表情を見せてくれます。王宮周辺の街並みや、美術館での知的なひととき、フィヨルドを望む絶景スポットでの開放感など、訪れる人の興味に応じた過ごし方ができるのが魅力です。また、無料で入れる施設や、自然と一体化した公共空間が多い点も、観光しやすさの大きなポイントです。
今回紹介した観光スポットはアクセスの良い場所が多く、短い滞在でも効率よく巡れます。気軽な週末旅行からじっくりとした滞在まで、どんな旅にも応えてくれるのがオスロの懐の深さです。ぜひこちらの記事を参考に、自分だけのオスロ旅行を計画してみてください。
なお、今回紹介した場所は以下のグーグルマップで確認してください。