フィンランドの首都「ヘルシンキ」は、北欧デザインや自然素材にあふれる雑貨、伝統あるマーケット、美しい建築に囲まれたショッピングモールまで、買い物好きにとって魅力が詰まった街です。
こちらの記事では、フィンランド最大の老舗デパート「ストックマン」やムーミンショップ、ローカル気分が味わえるマーケットホール、掘り出し物が見つかる古着店など、ヘルシンキで訪れたい買い物スポットを10カ所厳選して紹介します。観光と合わせて買い物も楽しみたい方は必見です!
なお、今回は「デパート、ショッピングセンター」「マーケット」「その他買い物スポット」のカテゴリーに分けて紹介します。ぜひ最後までご覧ください。
デパート、ショッピングセンター
1. ストックマン本店(STOCKMANN Helsingin keskusta)
ストックマン本店は、ヘルシンキ中心部のエスプラナーディ通り近くに位置する北欧最大級の百貨店。ストックマンは1862年創業の老舗百貨店で、現在の建物は1930年に完成したアールデコ調の重厚な外観が特徴。地下から最上階までの複数フロアに、フィンランドや海外のブランドファッション、化粧品、家庭用品、書籍、食品など幅広い商品が揃います。ヘルシンキ中央駅に近く、お土産購入などで利用できるスーパー、無料トイレがある場所として押さえておきたい百貨店です。
2. ソコス本店(Sokos Department Store)
ソコス本店は、ヘルシンキ中心部にあるデパート。機能主義建築の巨匠「エルッキ・フットゥネン(Erkki Huttunen)」が設計を担当し、ヘルシンキオリンピックに合わせて1952年に開業。当初は2階構成でしたが、現在は5フロアに拡張され、ファッション、ビューティー、家庭用品など幅広い品揃えを誇ります。4つ星ホテル「Original Sokos Hotel Vaakuna」も併設されています。こちらもヘルシンキ中央駅に近いお土産を選ぶ際の候補地として押さえておくと良いと思います。
3. カンピ・ヘルシンキ(Kamppi Helsinki)
カンピ・ヘルシンキは、ヘルシンキ中心部のカンピ地区に位置する2005年に開業した大型複合施設。商業施設、バスターミナル、地下鉄駅、住居、オフィスが一体となっています。90超のショップ、約50軒のカフェ・レストランが入っています。フィンランド限定商品が手に入る無印良品が入っている点が特徴です。特にバスの発着時に利用したい買い物スポットになります。
4. フォーラム・ショッピングセンター(Kauppakeskus Forum)
フォーラム・ショッピングセンターは、ヘルシンキ中心部に位置する1985年開業の商業施設。約80のショップ、飲食店が入り、ファッション、雑貨など多彩な店舗が揃っています。キャンプ・アウトドア用品店「Scandinavian Outdoor Forum」が入っており、アウトドア好きな方やお土産を探している方におすすめです。
マーケット
5. ハカニエミ・マーケットホール(Hakaniemen Kauppahalli)
ハカニエミ・マーケットホールは、ハカニエミ広場に位置する1914年に開業した市場。レンガ造りの建物内には、1階に魚介・肉・野菜・パンなどを販売する店舗、2階に雑貨やテキスタイルなどを販売する店舗が並んでいます。2023年に改修を終え、伝統的な雰囲気を残しつつ、モダンで快適な空間に再生されています。フィンランドの食文化を体験できる場所として、お土産を探す場所としておすすめです。
6. オールド・マーケットホール(Vanha Kauppahalli)
オールド・マーケットホールは、1889年に開業したヘルシンキ最古のマーケットホール。ヘルシンキ中心部のフェリー乗り場近くに位置し、2012~14年に改修が行われています。館内には魚介類、肉、チーズ、野菜、果物、香辛料、コーヒー・紅茶、ギフトなど約20軒の専門店が並んでいます。気になったのは中国人店主の多さですが、地元店主の店も残っています。ヘルシンキを代表する食の名所として一度は様子を見ておきたい場所の一つです。
7. ヒエタラハティ・マーケットホール(Hietalahden Kauppahalli)
ヒエタラハティ・マーケットホールは、1903年に建設された赤レンガ造りの歴史ある屋内市場。2001年にはオーガニック専門、2003年にはアンティークホールへ転換しましたが、2013年に再び食の場として復活しています。約20件の飲食店があり、アジア系の料理を提供している店舗がメイン。なお、マーケットホール前の駐車場では5月〜8月末まで蚤の市が開催されています。
その他買い物スポット
8. フレドリキン通り(Fredrikinkatu)
フレドリキン通りは、船長通り(Laivurinkatu)とテンペリアウキオ教会(Temppeliaukion kirkko)を結ぶ全長約1.6kmの通り。ヴィンテージやセカンドハンド、北欧デザインの小規模ブティックが軒を連ねるショッピングストリートです。さらに、「Andante Coffee」や「Café Freda」などの人気カフェもあります。地元デザイナーの作品を扱う店、美術ギャラリーも混在し、散策から食事、ショッピングまで一日中楽しめます。
9. UFF(ヴィンテージショップ)
UFF Vintage Fredrikinkatuは、フレドリキン通りにあるヴィンテージ・セカンドハンド店。非営利団体「UFF」が運営。2フロア構成で男女向け衣料、靴、バッグなどがあります。アイテムはスタイル別・色別に整理されており、見やすさが魅力です。価格は平均10〜20ユーロほど。収益はアフリカ・アジアでの開発支援に使われており、買い物を通じて環境・社会貢献ができる点も支持されています。ヴィンテージファッション好きの方におすすめのショップです。なお、UFFはヘルシンキで10店舗以上ヴィンテージ・セカンドハンド店を運営しています。
10. ムーミン・ショップ(Moomin Shop)
2023年11月に開業した「Moomin Shop Esplanadi(※写真)」はヘルシンキ中心部にあるムーミン・ショップの代表的な店舗。スウェーデン劇場が入る建物内に位置し、店内のインテリアはトーベ・ヤンソンの名作「ムーミン谷の夏まつり」をモチーフに設計されています。マグカップなどの食器、ぬいぐるみ、食品類などありとあらゆるムーミングッズが揃っています。フィンランドといえはムーミンということで、お土産を探す場所として最適です。
※フォーラム・ショッピングセンター近くにも「Moomin Shop Lasipalatsi」があります(地図)。
最後に
ヘルシンキには大型デパートから個性的なヴィンテージショップ、地元の暮らしが垣間見えるマーケットホールまで、多彩な買い物スポットが揃っています。それぞれの施設には、フィンランドならではの文化や美意識が反映されており、単なるショッピングにとどまらず、街の魅力を深く感じる体験ができます。
また、多くのショップが中心部に集まっているため、徒歩やトラムで効率よく巡れるのも嬉しいポイント。ファッションや食品、お土産など目的に合わせてスポットを選べば、限られた滞在時間でも充実したショッピングが楽しめます。ヘルシンキに滞在する際は、ぜひこちらの記事を参考にショッピングを楽しんでみてください。