フィンランドの首都「ヘルシンキ」は、美しい海辺の街並みと洗練されたデザイン文化、そして歴史的建築が調和する人気の観光都市です。
こちらの記事では、旅の初心者からリピーターまで楽しめる、ヘルシンキの観光スポットを10カ所紹介。ヘルシンキ大聖堂やウスペンスキー大聖堂、豊かな文化を学べる博物館など、見どころ満載です。市内中心部を中心に徒歩でも巡れる名所ばかりなので、限られた滞在時間でも効率よく観光を楽しめます。
ヘルシンキの観光スポット10選
1. ヘルシンキ大聖堂(Helsingin tuomiokirkko)
ヘルシンキ大聖堂は、ヘルシンキ中心部にあるヘルシンキ元老院広場に位置するフィンランド福音ルター派教会の大聖堂。1830〜1852年に建設され、ドイツ人建築家「カール・ルードヴィッヒ・エンゲル」が設計を担当した新古典主義建築の建物。正方形の十字型プランと中央ドームを特徴とし、4つの小さなドームと12使徒像が屋根に並ぶ外観が印象的です。大聖堂前の階段からは市街地のパノラマが楽しめ、年間50万人以上が訪れるヘルシンキの象徴的な観光名所になっています。
2. ヘルシンキ元老院広場(Senaatintori)
- 元老院広場
- ヘルシンキ大学
ヘルシンキ元老院広場は、ヨハン・アルブレヒト・エレンストローム設計の都市計画により、19世紀に整備された広場。もともとは教会や墓地があった場所。現在はヘルシンキ大聖堂、首相官邸、ヘルシンキ大学本館、国立図書館が建ち、都市の象徴的景観を形成しています。
中央には1894年に建てられたロシア皇帝「アレクサンドル2世」の像が立ち、歴史的な記憶も刻まれています。クリスマスマーケットやイベントも多く、観光の起点として外せないスポットになります。
3. ウスペンスキー大聖堂(Uspenskin katedraali)
ウスペンスキー大聖堂は、ヘルシンキのカタヤノッカ地区にそびえる東方正教会の大聖堂。ロシア人建築家「アレクセイ・ゴルノスタエフ」の設計で、1862~1868年にかけて建設されました。名前は古代スラヴ語の「ウスペニエ(聖母昇天)」に由来。金色に輝く13の玉ねぎ型ドームは、キリストと12使徒を象徴しています。北欧・西ヨーロッパ最大の正教会で、年間約50万人の観光客が訪れています。
4. ヘルシンキ自然史博物館(Luonnontieteellinen museo)
ヘルシンキ自然史博物館は、ヘルシンキ大学が運営する自然科学系の博物館。館内では恐竜の骨格標本や動植物の剥製、化石、地球の成り立ちや気候変動などをテーマにした展示が楽しめ、フィンランドと世界の自然環境について学べる場になっています。日本人観光客にはTwitter(現X)で話題になったサカバンバスピスの復元模型が人気。カフェやミュージアムショップも併設され、子供から大人まで幅広い世代が訪れています。
5. ヘルシンキ市立博物館(Helsingin kaupunginmuseo)
ヘルシンキ市立博物館は、元老院広場の角に位置するヘルシンキをテーマにした唯一の博物館。1911年設立で、市民の日常や街の歴史を展示しています。18~19世紀に建てられた歴史的建造物が博物館として利用されており、常設展示「Helsinki Bites」や子供向け「Children’s Town」などの展示があります。見所は少ないですが、昔の生活を紹介する部屋などは興味深かったです。小学生の集団に遭遇した場合は騒がしく感じるかもしれません。ただ、入場無料で、トイレが利用できるほか、ミュージアムショップもあるため、訪れて損はしない観光スポットです。
6. スカイホイール・ヘルシンキ(SkyWheel Helsinki)
スカイホイール・ヘルシンキは、2014年6月にオープンした高さ約40 メートルの観覧車。ヘルシンキ中心部のカタヤノッカ港に位置しています。29基の空調付きゴンドラに加え、VIP仕様のガラス床・革張り席ゴンドラ、世界初のサウナ付きゴンドラ「スカイサウナ」もあります。乗車時間は約12分で、ヘルシンキ大聖堂やウスペンスキー大聖堂などヘルシンキの街が一望できます。
7. フィンランド議会議事堂(Eduskuntatalo)
フィンランド議会議事堂は、1926年〜1931年に建てられた新古典主義建築の建物。フィンランド人建築家「ヨハン・シグフリド・シーレン(Johan Sigfrid Sirén)」が設計を担当。外観は赤みを帯びたカルヴォラ産花崗岩と14本のコリント式列柱が印象的。フィンランドの民主主義と建築美が体感できる名所です。
8. 貴族の館(Ritarihuone)
貴族の館(リタリフオネ)は、1862年に完成したネオゴシック様式の歴史的建造物。建築家「テオドール・フォン・チーウィッツ(Theodor von Chiewitz)」が設計を担当。かつてフィンランドの貴族階級を代表する議場として使用され、19世紀には四階級合同の議会も開催されました。重厚な赤レンガ造り外観、ファサードが見所です。
9. トゥール湾(Töölönlahti)
トゥール湾は、ヘルシンキ中心部に位置する内湾で、市民や観光客の憩いの場として親しまれています。湾は公園や遊歩道に囲まれ、四季折々の自然が楽しめるため、散策に最適なエリアです。夏は緑豊かな景色が広がり、冬は凍った湾でスケートが楽しめるなど、多様な楽しみ方ができます。都会の中の自然スポットとしてリラックスしたい方におすすめです。
10. ヘルシンキ・サイン(Helsinki Sign)
ヘルシンキ・サインは、ヘルシンキ中央図書館近くに設置されているモニュメント。デザインはシンプルでモダン。昼間の青空にも夜のライトアップにも映えるため、観光客に人気の定番撮影スポットになっています。
最後に
ヘルシンキは、北欧らしい落ち着いた雰囲気のなかに、歴史・文化・デザイン・自然がバランスよく共存する魅力あふれる都市です。
今回紹介した観光スポットはいずれもアクセスがよく、初めて訪れる方でも無理なく回れる立地にあります。観光名所をただ見るだけでなく、カフェや公園でのんびり過ごしたり、現地の人々の暮らしに触れたりすることで、ヘルシンキの本当の魅力がより感じられます。短期間の滞在でも、印象に残る時間を過ごせると思いますので、皆さんもヘルシンキ観光を楽しんでください!