旅の通知表「旅カルテ」!
今回は香港を取り上げます。香港はテレビ番組などでもよく取り上げられており、日本人にとって馴染み深い海外の都市と言えます。
週末アジアとしても人気の香港の治安や物価、街並みなどについて、世界一周で得た感想とともに独自に評価しています。気温や降水量も合わせて記載しているので、香港観光の参考にしてみてください!
香港観光の旅カルテ
評価項目 | 5段階評価 |
おすすめ度 | ★★★★★ |
治安 | ★★★★ |
物価 | ★★★★ |
街並み | ★★★★★ |
交通機関 | ★★★★ |
英語力 | ★★★★ |
日本車比率 | ★★★★ |
香港の平均気温と降水量
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)などのデータを基に筆者作成。
ベストシーズンとは?
乾季である11~3月がベストシーズンになります。11~12月は温度や湿度の面からおすすめです。5~10月は雨期になり、東京より雨の量が多く、6~9月はじめじめしています。また、香港の建物は雨で滑りやすくなる場所が多いと感じたので、雨の際は足元に注意してください。
■ここにも注意!
夏場はキンキンに冷房を入れている店舗・施設が多いです。そのため、夏場でもシャツなどの上着を持って歩くことを強くおすすめします。
香港観光のポイント解説
おすすめ度:★★★★★
街並み・治安の良さ、観光のしやすさ、日本からの行きやすさなどを考慮し、おすすめ度は最高評価の星5つとしています。摩天楼に特徴のある街並みは独特で、見る人を圧倒します。高層階の部屋に泊まり、窓の外をのぞき込むと足がすくむほどです。
それら摩天楼が織り成す100万ドルの夜景は、どこから見ても美しく、きらびやかで迫力があります。治安が良く、どこでも夜景が楽しめる点は高ポイントです。また、観光地はほぼ地下鉄でカバーされており、電車が主要交通機関として機能する点も日本人にとってプラスになります。
さらに、羽田・成田空港、関西国際空港以外にも多くの都市で香港までの直行便が運航されており、訪問ハードルが低いことも高評価の要因としています。所要時間も4時間半程度で、格安航空券もあるため、気軽に行くことが可能です。さらに、香港だけではなく、マカオ観光も楽しめることもポイントです。
治安:★★★★
外務省の海外安全情報では、治安は良好ですが、スリ・置き引きによる被害が多く報告されています。
実際に滞在して、治安面に不安を感じることはありませんでした。手荷物の管理をしっかりするなどスリ対策をすれば、安全に観光ができると考えて大丈夫です。
むしろ、酔っぱらった白人系の人達がトラブルメーカーとの印象を受けました。また、尖沙咀を歩いていると、中東、黒人系の人物に高級ブランドの偽時計を買わないかと声を掛けられることもあります。
そのような模造品の持ち出し・持ち込みは違法になるため、買わないようにしてください。
物価:★★★★
香港の物価は高いと言われていますが、日本と比較して物価は若干安いと感じました。
「Market Place by Jasons」などのスーパーマーケットを利用すれば、食料品や飲料水を安く購入することができます。その一方、コンビニは日本と同じで値段が若干高くなります。ポカリスエットもそうですが、山崎製パンなど、日系メーカーの商品が香港には多くあるため、食などの面でストレスを感じることは少ないと言えます。
レストランについては、麺料理店などでは20香港ドル台で食べられるところもあります。中級レストランは予算180香港ドル程度を見ておけばいいと思います。ホテル代(日本円換算)の目安については、3つ星ホテルが9000円台~、4つ星ホテルが1万円台~、5つ星ホテルが2万円台~になります。
物価目安 | |
水(1.5L) | 7香港ドル |
コカ・コーラ(500ml) | 7.50香港ドル |
ポカリスウェット(500ml) | 10香港ドル |
パン(1つ) | 10香港ドル |
カップヌードル | 6.50香港ドル |
コンビニ弁当 | 25香港ドル前後 |
吉野家の牛丼(並+飲み物) | 43香港ドル |
レストラン | 30香港ドル~ |
3つ星ホテル | 9000円台~ |
※1香港ドル=13.95円(2021年3月6日現在)
街並み:★★★★★
香港は摩天楼が立ち並ぶ大都会です。中心部では金融系を中心とする高層ビルが、それ以外の場所では高層マンションが建ち並んでいます。日本ではなかなか見ることができない光景であり、香港の代名詞である摩天楼には圧倒されます。
また、道路までせり出す広告看板にトラムが走る道、それらが合わさった独特な街並みも香港の魅力になります。夜になりそれらがライトアップされた時、その輝きは一層増し、見るものすべてを心から魅了する街並みに変わります。
夜景の美しさに加え、近代的なビルと古い高層マンション、広告看板、路地の古い飲食店、それらが上手くミックスされていることを考慮し、評価は最高の星5つとしました。
交通機関:★★★★
主要交通機関はMTR(地下鉄)になります。主要観光地はしっかり押さえられており、観光客はMTRで便利に移動できます。また、混雑している時間帯はありますが、待ち時間などへの不満は少ないと言えます。
日本のSuicaのようなカード「オクトパスカード」があり、最初の購入時に150香港ドル(50香港ドルのデポジット代を含む)掛かりますが、MTRやトラム、コンビニなどで利用することができます。チャージは駅の券売機やコンビニなどでできるため、1枚持っておくと便利です。
なお、トラムの運賃は一律大人2.30香港ドルで、運賃箱に入れるかオクトパスカードで支払います。トラムからの景色は良く、運賃も安いことから、観光電車的な位置づけとしての利用をおすすめします。
※最新の運賃については、MTRを運行する香港鐵路有限公司のホームページで確認してください。
英語力:★★★★
香港は英語と中国語が公用語になっています。一般の人は中国語(広東語)を話しているため、英語が通じない場合もありますが、主要観光スポットでは普通に英語が通じます。また、若年層は英語を話す人が多く、その他海外の都市を比較して、英語は通じる方であると評価しました。
日本車比率:★★★★
タクシーは日本と同様にトヨタのクラウンが多く、一般車についてもトヨタ車が多さが目立っていました。車種のタイプはセダン、SUV、ワゴンなどが多いです。ホンダや日産もよく走っていましたが、その他の日本車はあまり見かけませんでした。海外メーカーでは、アウディやメルセデス・ベンツなどが多く走っていました。
最後に
香港の摩天楼はニューヨーク以上に感動するものがありました。海と高層ビル、様々な色のライトが織り成す夜景はぜひ一度見てみてほしいです。
尖沙咀や旺角、中環、灣仔、銅鑼灣を歩いているだけで良い観光になり、日帰りでマカオに行けることも高ポイントです。
ホテル代は若干高いですが、航空券の安さで相殺といったところ。レストランなどは特に高いといったことはなく、飲料水なども高くありません。物価が高くないこともおすすめするポイントになります。また、食事なども日本人の口に合うものが多いほか、交通の面での観光のしやすさも大きなポイントです。
気軽に行ける海外都市として、初めての海外旅行にもおすすめしたい都市、それが香港です。