アゼルバイジャンの首都「バクー」に行ってみよう!
世界遺産の旧市街にはインスタスポットがある?!象徴的なフレイム・タワーズの夜の姿とは?バクーの街が一望できる公園から見た景色は?
今回はアゼルバイジャンの首都「バクー」で印象に残った観光スポットを10ヵ所紹介します。世界遺産からバクーを象徴する建物、バクーの街が一望できる公園、博物館などをバランス良く掲載しています。ぜひ、バクー観光の参考にしてください!
世界遺産
1.旧市街(İçərişəhər)
バクー旧市街は「城壁都市バクー、シルヴァンシャー宮殿、及び乙女の塔」として世界遺産に登録(2000年)されています。11世紀に建てられたミナレット(塔)を持つムハンマド・モスク(Sınıqqala məscidi)など歴史を感じることができるスポットのほか、お土産屋さんが多いのも特徴です。また、街歩きをしている際に可愛い猫と出会える点も嬉しいところです。狭い路地が多いですが、観光客が少ないので歩きづらく感じることはありませんでした。その一方、観光ツアーの勧誘が多い点には注意が必要です。
■インスタスポット?
2.乙女の塔(Qız Qalası)
乙女の塔は旧市街の南東部に位置する世界遺産。高さ約28メートルの塔は12世紀頃に建てられたと考えられています。塔の名前は、ある王が娘に愛していない男性との結婚を強要、その娘が父親の王に塔を建てるようにお願いし、塔の屋上から飛び降り自殺をしたことが由来です。なお、バクーの主要観光スポットの一つになるため、こちらにも多くのツアー勧誘をする人がいました。
象徴的な建物
3.フレイム・タワーズ(Alov Qüllələri)
フレイム・タワーズは2007年に建設が開始され、2013年に開業したバクーの象徴的な建物。炎をイメージして建てられ、最も高いタワーは高さ182メートルの高層ビルです。住居やオフィス、5つ星ホテルなどが入っています。バクー中心部の南側からタワーが良く見え、夜はアゼルバイジャン国旗を人が振っているようなライトアップが行われていました。
4.ヘイダル・アリエフ・センター(Heydər Əliyev Mərkəzi)
ヘイダル・アリエフ・センターはイラク出身の著名建築家「ザハ・ハディド」氏が設計した会議場、博物館などが併設された複合施設。アゼルバイジャンの第3代大統領「ヘイダル・アリエフ(1923年〜2003年)」が名前の由来。目を引く建物のデザインはもちろん、近くには「I Love Baku」のモニュメントもあります。中心部から若干離れた場所にあるため、時間にゆとりのある方におすすめしたい場所です。
公園・遊歩道
5.ハイランドパーク(Dağüstü parkı)
ハイランドパークはフレイム・タワーズ近くに位置する公園です。高台に位置するため、公園からはバクーの景色を一望することができます。昼も夜もそこそこの人がいますが、景色が見れないくなるほどではありません。夜景はもちろん、夜に行った際は階段のライトアップも印象的でした。夜景で残念だったことは印象的な丸い建物が暗かったことです。そのほか、寒い季節に行く場合は風が強いため、しっかりとした防寒対策が必要になります。
6.チャンバレカンドパーク(Çəmbərəkənd parkı)
チャンバレカンドパークはフレイム・タワーズの北、道を下って300〜400メートルほど行った場所にある公園です。空中歩道のような場所にベンチが設置されており、そちらからバクーの景色を見たり、休憩をしたりすることができます。筆者が訪問した際はあまり人がいませんでしたが、暖かい季節になるとイベントなどが開催されて賑わうそうです。
7.バクー大通り(Bakı bulvarı)
バクー大通りはカスピ海沿いに位置する遊歩道。2000年代に入って拡張が繰り返され、遊歩道沿いには「Park Bulvar Mall」や「Deniz Mall」といったショッピングモールのほか、アゼルバイジャン国立絨毯博物館、観覧車「Baku Eye」、ミニ・ベニス(以下の写真右)などの観光スポットがあります。遊歩道からバクーの特徴的なビル群が見渡せるほか、アゼルバイジャンの国旗広場などもあるため、のんびり散策すると良い思い出になると思います。
8.アゼルバイジャン国立美術館(Azərbaycan Milli İncəsənət Muzeyi)
アゼルバイジャン国立美術館は1936年に設立されたアゼルバイジャン最大の美術館。現在は石油王「Lev de Bur」が19世紀後半に建てた建物、マリインスキー女子体育館の2つの歴史的建造物で作品が展示されています。古代の発掘品からアゼルバイジャン美術、ロシア美術、ヨーロッパ美術等を見ることができます。ベルナルディーノ・ルイーニ、フランス・ハルス、ヨハン・ハインリヒ・ロースなどが描いた絵画、絨毯のコレクションなどが見所です。
9.アゼルバイジャン国立絨毯博物館(Azərbaycan Milli Xalça Muzeyi)
アゼルバイジャン国立絨毯博物館は1967年に設立された絨毯(カーペット)に関する博物館。絨毯のデザインが印象的な現在の建物はオーストリア人建築家「フランツ・ヤンツ」が設計し、2014年にオープンしています。アゼルバイジャンは古代、中世から絨毯が有名で、こちらの博物館には6000点超の絨毯が所蔵されています。古いもので17世紀の絨毯が展示されており、美しい色彩、高品質な絨毯は一見の価値ありです。
10.F1アゼルバイジャングランプリ
アゼルバイジャングランプリは2017年から開催(2016年はヨーロッパGPとして開催)されているF1世界選手権レース。公道を利用した市街地コースで、バクー政庁前にスターティンググリッドがあります。筆者は開催期間外に訪れましたが、写真のようにピットやグリッドを見ることができるため、F1好きの方は街歩きを兼ねて訪れてみると良いと思います。
番外編
シルヴァンシャー博物館レストラン(Şirvanşah Muzey Restoran)
シルヴァンシャー博物館レストランはバクー中心部の北に位置するアゼルバイジャン料理を提供しているレストラン。内部は名前の通り博物館のようになっており、住居を意識した造りの場所や食器類などが飾ってありました。ただ、迷路のようになっているため、迷いやすい点には注意が必要です。
筆者は以下の写真の料理を食べました(88マナト)。ご飯「Tursu Qovurma Plov」はあまり口に合いませんでしたが、Oliviye salatıはポテトサラダのようで美味しく、Lula kebab(ケバブ)、Quzu Antrekotu(骨付き肉)も美味しかったです。なお、現地の方によると日本の大使の方も訪れるレストランのようです。
最後に
バクー旧市街は狭い路地がいくつかあり、中世のアラブの街にタイムスリップしたからのような観光が楽しめます。また、アゼルバイジャンは石油、天然ガスといった資源をバックに成長しており、バクーの街には近代的なビルが数多く建てられています。さらに、バクー中心部から東に行った辺りにある「White City」と呼ばれるエリアはフランス・パリをイメージした街づくりが行われています。
上記のようにバクーは様々な「顔」を持っています。観光スポットを知ることは重要ですが、ただ街を歩くだけでも十分に楽しめる街、それがバクーだと思います。ぜひ皆さんもバクー観光を楽しんでください。
なお、今回紹介した観光スポットの場所は以下のグーグルマップで確認してください。