バルト三国の中心に位置するラトビアの首都「リガ」は、美しい旧市街と豊かな歴史を誇り、旧市街やアール・ヌーヴォー建築が軒を連ねるエリアは「リガ歴史地区」として世界遺産に登録されています。リガは街歩きを楽しみながら、ショッピングも楽しめることが大きな魅力です。
こちらの記事では、リガで訪れたいおすすめ買い物スポットを厳選して10カ所紹介します。リガ発のブランド本店から、活気あるマーケットやショッピングセンターまで、多彩なジャンルが揃っています。観光ついでに立ち寄れる便利な場所が多く、旅の思い出作りやお土産探しにもぴったりです。
さらに、アール・ヌーヴォーに関する商品を販売しているショップも見逃せません。当記事はリガの魅力を余すところなく味わいながら、ショッピングを満喫できるガイドになっています。ぜひこの記事を参考に、リガで買い物を楽しんでください。
ブランド本店
1. アモラーレ(Amoralle)
アモラーレ(Amoralle)は、イネセ・ヴァクセ(Inese Vakse)が2008年に設立したブランド。イタリア製のソックスなどを販売する小さなショップからスタート。母親の手助けにより、独自のソックスやアクセサリーのデザインを開始し、現在は女性用ウェア全般を手掛けるまでに成長しています。
・優雅なスタイルが特徴
参考価格はブラウスが118ユーロ、スカートやパンツは150〜300ユーロほど、ニットドレスが565ユーロ。女性らしさと気品を兼ね備えた優雅なスタイルが特徴で、特別な一着を求める方におすすめです。
2. イヴェタ・ヴェツマネ(IVETA VECMANE)
イヴェタ・ヴェツマネ(IVETA VECMANE)は、ラトビア美術アカデミー出身のデザイナー「イヴェタ・ヴェツマネ」が2017年に設立したファッションレーベル。黒が基調で、優雅でクラシックなシルエットが特徴です。
・価格帯は?
代表的コレクション「MELANCHOLIA」シリーズでは、ラトビア民族衣装や日本のミニマリズムなど多文化の要素が巧みに取り入れています。価格帯はTシャツが70ユーロ前後、スカートが400〜600ユーロ、ブレザーが900ユーロほどになります。上質で落ち着いたカラー、でもデザイン性は重視したい方におすすめです。
3. ナターリヤ・ヤンソネ(Natālija Jansone)
ナターリヤ・ヤンソネ(Natālija Jansone)は、ナターリヤ・ヤンソネが1997年に設立した「NJ Studija」社が展開しているブランド。当初はラトビア国立オペラ、ラトビア国立管弦楽団、ラトビア五輪チーム、エア・バルティックなどのユニフォームなどを手掛けていましたが、2015年のブランド再構築により、現在は既製服及びコンテンポラリーファッションラインに重点が置かれています。
エレガントなデザイン、精緻な手縫いと天然素材による高品位な仕立てが特徴。価格帯はスカートやパンツが200ユーロほど、ドレスが400ユーロ前後になります。ミニマルで洗練されたスタイルを好む、個性を大切にしたい女性などにおすすめしたいブランドです。
マーケット
4. リガ中央市場(Rīgas Centrāltirgus)
リガ中央市場は、1924~1930年に旧ドイツ軍のツェッペリン格納庫を改修して作られたヨーロッパ最大級の市場です。広さ7万平方メートル超で3000以上の店舗が並び、野菜、肉、魚、乳製品から工芸品まで多彩な商品が揃います。市場のパビリオンは新古典主義とアール・デコ様式が融合した建築で、世界遺産「リガ歴史地区」の一部にも指定されています。現在は地元の食文化を楽しめるグルメコーナーやカフェなどもあり、観光客にも人気の歴史的スポットです。
5. アーゲンスカルナ市場(Āgenskalna tirgus)
アーゲンスカルナ市場は、ダウガバ左岸に位置する歴史的な屋外市場です。19世紀末に設立され、地元住民の生活に密着した市場として親しまれています。市場の特徴は、地元農家や生産者から直接仕入れた新鮮な野菜や果物、地元産の肉や乳製品などが手に入ることです。さらに、地元の手工芸品や雑貨も販売されているほか、飲食スペースで食事が楽しめる点もポイントです。
6. ラトガレ・フリーマーケット(Krāmu tirgus “LATGALE”)
ラトガレ・フリーマーケットは、リガのラトガレ地区にある市場。ソ連時代の雰囲気を色濃く残す市場は、基本的にはガラクタ主体です。その中で、勲章やコイン、その他骨董を販売している店舗もあります。一般的な骨董を探している方にはあまりおすすめできませんが、旧ソ連時代の品を探している方にはおすすめです。
ショッピングセンター
7. ストックマン(STOCKMANN)
リガのストックマンは、フィンランド発の老舗デパート。リガ中心部のヤンヴァーラ通り(Janvāra iela)沿いに位置しており、ファッション、化粧品、家庭用品、食品など幅広い商品を扱っています。さらに、スーパーマーケットやラトビアの伝統料理などを購入できるデリ、無料トイレなどもあり、観光客も押さえておきたい買い物スポットです。
8. ギャラリー・セントルス(Galerija Centrs)
ギャラリー・セントルス(Galerija Centrs)は、リガ旧市街の中心に位置する1938年に開業したショッピングセンター。2006年の改装で現代的な商業施設に生まれ変わっています。館内にはH&M、MANGO、Max Mara Weekendなどのファッション、コスメ、雑貨など約130店舗が入っています。
・無料トイレが利用できる?
フロア4(日本の5階)にはおしゃれなフードホール「BURZMA」があり、アジアなど多国籍料理を味わうことができます。また、同フロアには無料で利用できるオシャレなトイレがあります。そのほか、筆者が胃痛で困っていた際に訪れた薬局「BENU Pharmacy」では、薬剤師さんが優しく英語で対応してくれました。旧市街にある点、無料トイレやスーパーマーケットなどがあることから押さえておくべき買い物スポットです。
9. ショッピングセンター・オリゴ(Shopping Center Origo)
ショッピングセンター・オリゴは、リガ中央駅に直結するショッピングセンター。ショップ数は150超で、ファッション、コスメ、家電、北欧ブランド、食品、スーパーマーケット(Rimi Hyper)など幅広いラインナップが魅力。KFCやHESBURGERなどのファストフード店、カフェもあります。筆者は中央駅付近のホテルに宿泊していたため、滞在中はよくこちらのスーパーマーケットを利用しました。タッチ決済に対応していたため、とても便利でした。
その他買い物スポット
10. アール・ヌーヴォー・リガ・ユーゲントシュティール・パビリオン(Art Nouveau Riga Jūgendstila paviljons)
アール・ヌーヴォー・リガ・ユーゲントシュティール・パビリオンは、アール・ヌーヴォー建築が密集するアルベルタ通り(Alberta iela)近くに位置するアール・ヌーボー様式のギフト&クラフトショップ兼展示スペースです。
店内には曲線美を活かした磁器、ステンドグラス、装飾照明など、現代職人によるオリジナル工芸品が並び、アール・ヌーヴォーの世界観に浸ることができます。タイル(10ユーロ〜)やマグカップ(13ユーロ〜)、書籍(9ユーロ〜)、ポスター(9.5ユーロ〜)などを購入することができます。街歩きを楽しみながら、アール・ヌーヴォー作品を見てみたい方におすすめのショップです。
最後に
リガでのショッピングは、街の多面的な魅力を体感できる貴重な体験になります。ラトビアの自然や文化に根ざしたデザインが光る地元ブランド、さらには庶民的な市場の活気まで、歩くだけで新たな発見があります。
観光地としての美しさに加え、買い物を通じてリガのライフスタイルや感性にも触れられるのが、この街ならではの醍醐味です。定番のショッピングセンターでは実用的なアイテムが揃い、歴史的建物内のショップでは芸術的な商品との出会いもあります。
限られた滞在時間でも効率よく巡れる場所が多いため、旅程に組み込みやすいのもポイントです。リガでの買い物は、旅に深みを与える素敵な時間になると思います。
なお、今回紹介した場所は以下のグーグルマップで確認してください。