タジキスタン共和国の首都「ドゥシャンベ」で印象に残った観光地を紹介!
ドゥシャンベで印象に残った観光地を紹介!2022年オープンの独立広場の見所は?中国の財政援助で建てられた新国会議事堂の外観は?イスマイル・ソモニ橋から見た景色とは?
今回はタジキスタン共和国の首都「ドゥシャンベ」で筆者が訪れて印象に残った10ヵ所を紹介します。政府系建物、公園、記念碑などを中心に紹介しますので、ぜひドゥシャンベ観光の参考にしてください。
ドゥシャンベで印象に残った観光地10選
1.独立広場(Майдони Истиқлол)
独立広場は独立31周年を記念して2022年にオープンした広場。独立記念碑(Монумент Истиклол)が印象的で、縦710メートルほどの広大な広場です。広場内はバラ園のようになっており、多品種のバラが植えられています。独立記念碑にはタジキスタンの歴史に関するレリーフがあり、記念碑を1周するだけでも面白いと思います。なお、門には警備員の方がいますが、普通に入ることができます。貧困で困っている国民が多い中、お金の無駄遣いをする独裁者が建てた場所として気持ちは複雑ですが、綺麗な花壇などは一見の価値ありです。
■独立記念碑
■独立記念碑のレリーフ
2.新タジキスタン国会議事堂(Новое здание Парламента Таджикистана)
新タジキスタン国会議事堂は2024年に完成した新しい国会議事堂。中国の習近平国家主席の訪問に合わせて竣工式が行われています。なお、国会議事堂建設に際し、中国が財政援助を行っているようです。日中でも目立つ建物ですが、夜になると写真の通りライトアップが行われています。写真でも分かりますが、夜でも多くの人がいるため、女性一人で訪れても問題がない場所です。
3.タジキスタン共和国政府(Ҳукумати Ҷумҳурии Тоҷикистон)の建物
タジキスタン共和国政府の建物は新国会議事堂と同じく、2024年に完成した建物。こちらも中国の財政援助によって建てられ、竣工式には中国の習近平国家主席が出席しています。新国会議事堂と共に一際目立つ建物としておすすめですが、政府系の建物のため、むやみに写真撮影はしない方が良いかもしれません。
4.国立宮殿(Дворец нации)
国立宮殿は2000〜2008年に建設された大統領官邸。タジキスタン大統領の独裁者「エモマリ・ラフモン(1952年〜)」の命によって建設され、イタリア好きのラフモンのリクエストに答えるため、資材の多くがイタリアから輸入されています。建物に近づくことはできず、国旗公園やSheroz通りから建物を眺めることになります。
5.国旗公園(Боғи парчами миллӣ)
国旗公園はタジキスタン国立博物館に隣接する2012年に開業した公園。名前の通り写真中央のポールに国旗が掲げられています(※筆者滞在時は国旗掲揚なし)。公園にはイスマイル・ソモニの像(※写真中央)のほか、飲食店などもあります。
6.タジキスタン国立博物館(Осорхонаи миллии Тоҷикистон)
タジキスタン国立博物館は2013年に開館した博物館。古代中世史、近現代史、自然史、美術部門の4つのフロアで構成されています。紀元前2〜紀元後19世紀頃の貨幣、ペンジケント遺跡の出土品、13メートルの涅槃仏など仏教寺院の遺跡「アジナ・テペ」の遺物などが展示されています。タジキスタンの歴史に興味のある方におすすめです。なお、年間訪問者数は10万人弱と多くはありません。
7.イスマイル・ソモニの記念碑(Монумент Исмоила Сомони)
イスマイル・ソモニの記念碑は新タジキスタン国会議事堂近くに位置するモニュメント。イスマイル・ソモニ(849〜907年)はサーマーン朝の君主で、タジキスタンの英雄。こちらの記念碑は、サーマーン朝の建国1100周年を記念して1999年に建てられています。
8.独立記念碑(Монумент Независимости)
独立記念碑はイスマイル・ソモニの記念碑の向かいに位置するモニュメント。高さは45メートル。柱の頂上には木綿、小麦、パミール山脈などが描かれたタジキスタンの国章が飾られています。
9.イスマイル・ソモニ橋(Мост Исмоил Сомони)
イスマイル・ソモニ橋はタジキスタン共和国政府の建物から伸びる通り(Ismoil Somoni Avenue)にあり、Varzob川に架けられた橋。2008年に完成した橋からはドゥシャンベの街並みを見渡すことができます。
■イスマイル・ソモニ橋から見た景色
10.ルダキ公園(Боғи устод Рӯдакӣ)
ルダキ公園は新タジキスタン国会議事堂前に位置する公園。1933年に整備され、サーマーン朝時代の詩人「アブー・アブドゥラー・ジャアファル・ビン・ムハンマド(859?〜941年?)」の愛称「ルダキ」が名前の由来になっています。
■ルダキ像
最後に
ドゥシャンベ北部の乗合タクシー乗り場からドゥシャンベ中心部に向かう際に通る通り「ルダキ大通り(хиёбони Рӯдакӣ)」にはタジキスタンの偉人のレリーフが飾られています。五輪のメダリスト、歴史上の人物、伝記などに関するレリーフがあり、こちらも印象に残った場所の一つです。
以上、今回はドゥシャンベで印象に残った特徴的な建物、公園を中心に観光地を紹介しました。詳しい場所については以下のGoogleマップで確認してください。