ブルガリアの首都「ソフィア」は安全?それとも危険?
みなさんはソフィアの治安について、どのようなイメージをお持ちですか?ブルガリアについてはヨーグルトしか印象がないという方もいると思いますが、治安はどうなのでしょうか?
そこで今回は筆者がソフィアの治安について調査。観光客が注意すべきポイントなどを解説しています。筆者が撮影した写真と共に紹介しますので、ソフィア観光を計画されている方はぜひ参考にしてください。
危険レベルを確認しよう
海外旅行に行く前(計画する前)は、必ず「外務省 海外安全ホームページ」で滞在予定地の危険レベルを確認してください。
ソフィアは2024年2月10日現在、危険情報は出されていません。しかし、スリやその他軽犯罪には注意する必要があります。
なお、海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。
ソフィアの治安について
ソフィアの安全度(5段階評価):★★★
ソフィアの安全度は「問題なし」となる星3つで評価しています。ソフィア中心部にあるセルディカ(Serdika)駅周辺など所々にホームレスがいましたが、全体的に少ない印象を受けました。また、中心部を中心に基本的には夜でも女性一人で出歩いて問題ないくらい治安は安定していました。
その一方、薬物中毒者が散見されたほか、野犬の存在、地下鉄の駅のホームで電子タバコをふかしていた人物、電車の列を割り込んだりする人達など、トラブルに巻き込まれる可能性はゼロではありません。これから以下の観光客が注意すべきポイントを解説していきます。
- 筆者が薬物中毒者に絡まれた場所
- 自転車レーンに注意
- 野犬にも注意
- ロマ族のスラムには近づかないようにしよう
※安全度は、星5つ(最高)、星4つ(良好)、星3つ(問題なし)、星2つ(不安)、星1つ(最悪)で評価しています。
筆者が薬物中毒者に絡まれた場所
写真は4世紀頃に建てられた聖ゲオルギ聖堂で、ソフィア最古の建物だと言われています。写真の通り、ローマ時代の遺跡の中に教会があり、観光客が訪れる場所でもあります。
筆者が遠目で聖ゲオルギ聖堂の入口を確認した際、誰かと話している40〜50代くらいの女性が確認できました。近づいてみると、女性の前には誰もおらず、女性が一人で言葉を発していました。聖堂に入る際は何もありませんでしたが、帰る際にその女性が急に筆者の手首を掴み、何かを言ってきました。意味は分かりませんでしたが、おそらくお金をくださいという感じだと思います。女性は明らかに薬物中毒者だったことから筆者がすぐに手を離すと、筆者に向けて罵声のようなものを浴びせてきました。氷のような女性の冷たい手が今でも記憶に残っています。
ヨーロッパでは教会の入口によくホームレスの人達がいますが、手首を掴まれたのは今回が初めてでした。薬物中毒者は本当に何をしてくるか分かりません。女性一人で観光をしている際にこのような薬物中毒者がいた場合、近づかない方が良いと思います。
自転車レーンに注意
写真は国立文化宮殿公園横の歩道で撮影したものですが、このように歩道に自転車レーンが設けられている場合があります。ただの自転車レーンですが、筆者が歩いていた際、猛スピードで電動キックボードが走り抜けていきました。
そこで気付いたのが、電動キックボードに衝突されることはもちろん、スマートフォンやバッグなどを盗まれるリスクがあるということです。このような場所では歩きスマホをせず、スマートフォンを確認する場合は自転車レーンに背を向けず、離れて確認した方が良いと思います。
野犬にも注意
写真はソフィア中心部の「Serdika」駅と「Lavov Most」駅の間で撮影したもので、その辺りを中心に野犬を見かけました。筆者は攻撃的な個体に遭遇しませんでしたが、夜に王宮周辺を歩いていると野犬同士が喧嘩していたことがありました。公園など緑がある場所は野犬の寝床になっている可能性があるため、夜出歩く場合は野犬に注意する必要があります。
ロマ族のスラムには近づかないようにしよう
ソフィア中心部の東、ブルガリア国立農業博物館(Национален земеделски музей)がある「ファクテタ(Fakulteta)」にはロマ族(ジプシー)のスラムがあります。
スラムに近づいても危害を加えられることはないかもしれませんが、貧困者が多い場所では何かしらかの犯罪に巻き込まれる可能性があります。スラムは中心部から離れているため、観光客が立ち寄る場所ではありません。興味本位で近づかないようにしてください。
番外編(夜の街)
■ブルガリア国会(Народно събрание)周辺
ピントが合っていませんが、写真右がブルガリア国会になります。写真左にはガラスの反射を利用してダンスを確認するグループがおり、周辺には多くの人がいました。
■イヴァン・ヴァゾフ国立劇場(Народен театър „Иван Вазов“)周辺
写真右側にイヴァン・ヴァゾフ国立劇場があり、劇場前の広場ではブルガリアの民俗舞踊を練習?しているグループがいました。昼間同様に劇場付近は多くの人で賑わっていました。
■トラム10、12、18番線「Pl. Garibaldi」駅周辺
こちらもソフィア中心部の写真になります。写真の通り通りには多くの人がおり、ソフィア中心部については女性一人で出歩いても問題ないと言えます。
最後に
現地で治安について調べた結果、中心部については問題を発見することができませんでした。一つ気になったことはルーマニアでは感じなかった人の「目の冷たさ」です。ブルガリアは旧共産圏で、共産圏特有の目の冷たさを感じました。ボヤナ滝で現地の方と触れ合った限りでは優しい人も多そうでしたが、冷たい目の人が多い点は少し気になりました。
以上、最後にいろいろと書きましたが、ソフィアは基本的に安全な都市だと思います。薬物中毒者や野犬などに注意して、安全にソフィア観光を楽しんでください。