マルセイユの旅カルテ!ネットの治安情報は当てにならず

ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院から見たマルセイユの街並み マルセイユ

旅の通知表「旅カルテ」!今回はフランス第3の都市「マルセイユ」を独自に評価します。

マルセイユはサッカー元フランス代表のジネディーヌ・ジダン氏の出身地として有名ですが、地名以上の情報を知っている人は少ないかもしれません。

ネットでは「治安が悪い」と言われているマルセイユですが、治安面も世界一周で滞在した経験をもとに解説します。気温や降水量も記載していますので、マルセイユ観光の参考にしてみてください!

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マルセイユ観光の旅カルテ

評価項目 5段階評価
おすすめ度 ★★★
治安 ★★★
物価 ★★★
街並み ★★★
交通機関 ★★★
英語力 ★★
日本車比率

マルセイユ(参考値)の気温と降水量

マルセイユ郊外の平均最高・最低気温(グラフ)

マルセイユ郊外の平均降水量(グラフ)
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)などのデータを基に筆者作成。マルセイユ近郊のマリニャーヌの気象データを使用。

ベストシーズンとは?

夏場は暑いため、4~6月、9~10月くらいがおすすめ。筆者は7月中旬に滞在しましたが、やや暑く、半そで・短パンがちょうどいい服装でした。

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マルセイユ観光のポイント解説

おすすめ度:★★★

マルセイユの旧港(Vieux Port)

フランス南部の港町「マルセイユ」はまた訪れたいと思うような街でした。まず、びっくりしたのは海の美しさです。南仏の海の美しさは別格で、エメラルドグリーンのきれいな海を満喫することができます。

また、マルセイユ旧港は規模もでかく、美しい港町の景観を見ることができます。さらに、旧港では魚市場が開かれており(午前中)、日本と同じ種類の魚が多いなど、面白い発見もできます。旧港周辺にはレストランが多く、マルセイユ名物のブイヤベースをワインとともに食すのもおすすめ。旧港付近の景観と海のリゾートを楽しむ街、それがマルセイユだと言えます。

なお、おすすめ度については、日本からの直通便がなく訪問ハードルがやや高いこと、観光という視点では見所が少ないということで星3つにしています。パリ以外のフランスの都市を訪問したい人には、マルセイユやニースなど南仏をおすすめします。

※マルセイユのおすすめ観光地はこちら!

マルセイユのおすすめ観光地15選!見逃せない定番・穴場スポットとは?
フランス第3の都市「マルセイユ」のおすすめ観光地を厳選して紹介!ナポレオン3世が礎石を置いた教会があった?!エメラルドグリーンに輝く海が見れる穴場スポットとは?日本の旅番組で紹介されたブイヤベースが食べれる場所は?旅行計画中の方は必見!
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治安:★★★

マルセイユの治安は悪いと言われていますが、筆者はネット情報を信じたことを後悔しています。

筆者はマルセイユ・サン・シャルル駅付近のホテルに滞在していましたが、街には人が溢れ、日中・早朝・夜間に出歩いても治安面で不安を感じることはありませんでした。人の多さから凶悪犯罪に巻き込まれるリスクは低いと感じ、治安が悪いと列挙されているネット情報については少し疑問を感じています。

旧港に向かう目抜き通り(ラ・カヌビエール)の角には警察署があるので、旧港に向かう通りは比較的安全と言えます。ただ、脇道を入ると人通りのない狭い道も多いため、夜間は気を付けるようにしてください。

治安面で気になったポイント

治安で気になったことは、スーパーの出入口付近や公園などに浮浪者がいた点です。経済状況が良くないため、若年層のホームレスもいます。夜間の女性の一人歩きや高級ブランドのバッグを持ち歩くことは念のため避けてください。また、ジュリアン広場(Cours Julien)周辺はドラッグ中毒者が多いことでも有名です。日中は遊具で遊ぶ子供達もいて安全ですが、夜間訪れる場合は現地の人に同伴をお願いした方がいいでしょう。

治安面で気を付けるポイントは、「人通りのない道を歩かない」「ブランド物を身に付けない」「夜間はむやみに出歩かない」「スリなどに気を付ける」、以上の4点になります。スリ対策については手荷物を減らしたり、街中でむやみにスマホを眺めない、そのような対策で十分。これらをしっかり守れば、トラブルに遭うリスクは軽減できます。なお、マルセイユはイスラム系住民が多いため、テロなどへの警戒も忘れないでください。旧港付近を中心に外国人観光客が集まる場所、レストラン、博物館、サッカーのイベントなどは注意が必要になります。

物価:★★★

マルセイユの物価は、パリなどと比較して安いです。

旧港に向かう目抜き通り(ラ・カヌビエール)沿いには大手スーパー・モノプリ(MONOPRIX)があり、飲料や食料品などを安く購入することができます。レストランはケバブ屋さんが多く、4ユーロくらいから食べることができるので、食費を抑えたい人にはおすすめです。

ホテル代(日本円換算)の目安としては、3つ星ホテルが6000円台~、4つ星ホテルが1万円台半ば~、5つ星ホテルが3万円台~になります。

物価目安
水(500ml) 0.30ユーロ
水(1.5L) 0.60ユーロ
コーラ(1.5L) 1.65ユーロ
オレンジ(1kg) 3.10ユーロ
バナナ(1kg) 2.80ユーロ
プリングルス(165g) 1.80ユーロ
レストラン(ケバブ屋) 4ユーロ~
レストラン 15ユーロ~
3つ星ホテル 6000円台~

※1ユーロ=126.50円(2020年12月11日現在)

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街並み:★★★

ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院から見たマルセイユの街並み

第二次世界大戦後に街が復興されたこともあり、歴史を感じる建物は少ないと言えます。しかし、港町のイメージと合致する旧港付近、別荘のような建物が並ぶ潮位計(Le Maregraphe)付近の街並みは素晴らしいです。83番線のバスはきれいな海岸線を走るので、観光にはおすすめです。

さらに、マルセイユの街は勾配があるので、坂の上からは長く続く一本道の通りを見ることができます。グリニャン通り(Rue Grignan)などからはきれいな一本道を見ることができ、滞在した際には見ておきたいポイントです。

その一方、マルセイユ・サン・シャルル駅(Gare de Marseille Saint-Charles)から旧港に向かうと、ケバブ屋が軒を連ねており、ややイメージと異なる景観になっていると思われるかもしれません。駅周辺の景観は特別良いものではないので、時間を掛けての散策はおすすめしませんが、マルセイユ・サン・シャルル駅の長い階段は一見の価値はありです。

※マルセイユの街並みは世界トリップ写真館でチェック!

【世界トリップ写真館】フランス・マルセイユ編:驚いた海の綺麗さとは?
世界一周で巡ったフランス南部の都市「マルセイユ」の写真を大公開!観光の中心地になる旧港付近を中心に、穴場の海辺スポット、ノートルダム・ドゥ・ラ・ガルド寺院からの景色が見所!

交通機関:★★★★

マルセイユのサン・シャルル駅(Gare de Marseille Saint Charles)の構内

地下鉄やトラム、バスが主要交通機関になります。バス、地下鉄、トラムは全区間共通切符になっており、観光客には分かりやすいです。マルセイユも広いので、1日乗車券などを利用して、バスを有効活用しながら外の景色を見て観光スポットを決めるのが賢いやり方になります。

なお、切符は地下鉄の駅やバスの運転手などから購入できます。マップについては、RTM社のホームページ(Network map)で確認してください。

料金
1枚 1.60ユーロ
10回乗車券 13.60ユーロ
1日乗車券 5.20ユーロ
3日間乗車券 10.80ユーロ
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英語力:★★

ホテルはもちろん英語が通じます。また、移民が多いこともあり、レストランなどでは簡単な英語でやりとりすることができます。ただ、街の標識などはフランス語でしか書かれていない場合があり、駅名や観光スポットなどはフランス語でも確認しておく必要があります。

簡単なフランス語講座
こんにちは ボンジュール(Bonjour)
ありがとう メルシー(merci)
トイレ トワレット(Toilette)
いくら?(値段) コンビヤン(Combien)

日本車比率:★

ルノーの多さが目立ち、プジョーやシトロエンなどのフランス車、フォルクスワーゲンなどのドイツ車が多く走っていました。

トヨタや日産など日本車も走っていましたが、相対的に数は少なかったです。そのほか、メルセデス・ベンツ製のバスが走っているので、ぜひ乗ってみてください。なお、交通量が多くないこともあり、ドライバーの運転の悪さはあまり目立っていませんでした。

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最後に

マルセイユはフランス第3の都市ですが、大都市という印象を持つことはありませんでした。

南仏の港町を観光で楽しみ、エメラルドグリーンの海でくつろぐ、そのような楽しみ方が適した場所だと言えます。ルイ・ヴィトンやエルメスなど高級ブランド店もありますが、マルセイユはショッピングではなく、景色を楽しむ街になります。

旧港やエメラルドグリーンの海は素晴らしいですが、観光としての見所が少ないため、南仏を巡るなかの一つの都市として訪問することをおすすめします。