ベルリンのブランド本店ガイド!
ドイツの首都「ベルリン」には、地元発の個性豊かなブランド本店が多数存在し、街全体がファッションの発信地となっています。
ハイエンドからジェンダーレス、サステナブル、アートと融合したデザインまで、他都市では出会えない独自の世界観を持つブランドが魅力。デザイン性・品質ともに評価の高いブランドを厳選し、それぞれの特徴や価格帯、どんな人におすすめかも合わせて紹介しています。ぜひ最後までご覧ください!
ベルリンのブランド本店9選
1. 032c
032c(ゼロスリーツーシー)は、ヨルグ・コッホ(Joerg Koch)が2000年に設立したカルチャーマガジン兼ファッションブランド。現代アートやデザイン、音楽、政治など多岐にわたるカルチャーを独自の視点で発信。創業当初から革新的な編集方針とビジュアル表現で注目を集め、現在はファッションラインも展開。
・特徴、価格帯は?
ファッションラインはミニマルで前衛的、ストリートとハイファッションを融合した独特のスタイルが特徴。価格はTシャツが150ユーロ前後、シャツが260〜450ユーロ、パンツが220〜690ユーロと高めですが、品質とデザイン性の高さから世界中のトレンドセッターに支持されています。
2. CRUBA
CRUBA(クルバ)は、2009年にデザイナーのミラ・フォン・デア・オステン(Mira von der Osten)が設立したベルリン拠点のファッションスタジオ。
・特徴、価格帯は?
ミニマルでありながら個性的なデザインを特徴とし、サステナビリティと品質を重視。製品は主にドイツ国内の家族経営の工場で製造され、ヨーロッパ各地から厳選された高品質な素材が使用されています。価格帯は、ノマドスカートが169ユーロ、ボタンアップブラウスが279ユーロ、パンツが289ユーロほど。
・誰が愛用者?
なお、役所広司氏主演の日独合作の映画「PERFECT DAYS」で監督を務めたヴィム・ヴェンダース氏の妻ドナタ・ヴェンダース氏が第96回アカデミー賞(米国)でCRUBAのドレスを着用しています。
3. esther perbandt
esther perbandt(エスター・パーバント)は、Esther Perbandtが2004年に設立したブランド。彼女はベルリン芸術大学でファッションを学び、独自の視点で性別の枠を超えたジェンダーニュートラルなデザインを追求しています。
・特徴や価格帯は?どんな人におすすめ?
モノトーンを基調としたミニマルでありながら前衛的なコレクションが特徴で、独特のシルエットとテーラリングが評価されています。価格帯はTシャツが50〜79ユーロほど、シャツが約300ユーロ、パンツは400ユーロ前後になります。デザイン面からロックが好きな女性におすすめしたいブランドになります。
4. LanGHein
LanGHein(ラングハイン)は、Inge Langhein(インゲ・ラングハイン)が設立したレディースブランド。ミニマルで洗練されたデザインが特徴で、アクセサリーとウェアをラインナップしています。価格帯はトップスが240ユーロ前後、スカートが400ユーロ前後。線が綺麗かつ女性的なデザインが好きな方におすすめしたいブランドです。
5. oftt
oftt(オフト)は、Ashley Marc Hovelleが設立したファッションブランド。ブランド名は「Often(よく着る)」に由来。日常的に着回せる10種類のワードローブの定番アイテムを、環境負荷を抑えつつ長く使えることを重視して設計している点が特徴。サステナブル素材(オーガニックコットン、天然染料、ヴィーガンシルクなど)とヨーロッパ(ポルトガル・ドイツ)製造にこだわり、少量生産を実践しています。
・価格帯は?どんな人におすすめ?
価格帯は、Tシャツが55~110 ユーロほど、ジャケットが195~295 ユーロ、コートは595 ユーロほど。アクセサリーやシューズも含め、ミニマルで上品、サステナブルな商品を末永く愛用したい人におすすめしたいブランドです。なお、メンズ寄りですが、ユニセックスブランドになります。
6. PLATTE
PLATTE(プラッテ)は、2022年に設立された次世代ファッションプラットフォーム。モード・アート・音楽を融合し、次世代デザイナーの支援やD2C型のランウェイショーを通じて、地元の才能を発信。ミニマルで性別を超えた幅広いスタイルを展開し、アップサイクルやリサイクルを取り入れた製品を中心に揃え、環境に配慮したファッションを提案しています。
・参考価格は?
ミッテ地区にあるコンセプトストアでは、ローカルブランドの実用的かつ個性的なアイテムを販売。参考価格は、フード付きTシャツが270ユーロ、パンツが225ユーロ、チュールスカートが290ユーロ、シルバー製のネックレスが215ユーロ。地元発のユニーク&サステナブルなアイテムを探しているクリエイティブ層に人気のブランドになります。
7. SABRINA DEHOFF
SABRINA DEHOFF(サブリナ・デホフ)は、Sabrina Dehoffが2006年に設立したアクセサリーブランド。彼女はロンドンのロイヤル・カレッジ・オブ・アーツで修士号を取得後、Albert Elbaz(元ランバンのクリエイティブ・ディレクター)などのもとで経験を積み、同ブランドを立ち上げています。
・セレブが愛用?価格帯は?
遊び心のある繊細なジュエリーは高く評価され、ビヨンセ、シャーリーズ・セロン、テイラー・スウィフトなどのセレブが愛用しています。確認できる素材の多くは真鍮製で、100〜200ユーロ台と手に取りやすい価格になっています。洗練されたデザインと品質を求める女性に特におすすめのブランドです。
8. Van Laack
Van Laack(ファン・ラーク)は、1881年にベルリンで創業されたシャツメーカー。1972年にレディースコレクションを開始。貝から作られる耐久性の高いボタン、丁寧な縫製技術が特徴。素材は最高級コットンやシルクを使用し、ビジネスシーンやエレガントな日常着に適しています。価格帯は、シャツが180〜200ユーロほど。クラシックかつ高品質なシャツを求めるビジネスパーソンなどにおすすめしたいブランドです。
9. WILLIAM FAN
WILLIAM FAN(ウィリアム・ファン)は、2015年にベルリンで設立されたブランド。欧州と中国の文化的融合を背景に、精密なテーラリングと遊び心あるデザインを両立している点が特徴。性別や年齢に縛られないモダンなシルエットが中心で、服だけでなくバッグ、シューズ、アクセサリーまで展開しています。
・価格帯は?どんな人におすすめ?
価格帯は、参考価格はベーシックTシャツが220ユーロ、シャツが550ユーロ、パンツが650ユーロと高めの値段設定になっています。ラグジュアリー志向の方、流行に左右されない個性的なデザインを好む方におすすめのブランドです。
最後に
ベルリンは、世界的なファッション都市とは一線を画し、独自の価値観と創造性にあふれたブランドが集まる魅力的な街です。
今回紹介した9つのブランド本店は、それぞれが個性的なデザイン哲学や背景を持ち、サステナビリティ、ジェンダーレス、アートとの融合など、現代的な視点でファッションを発信しています。本店ならではの空間や限定アイテムも多く、ブランドの世界観を直接体験できるのも大きな魅力です。
ベルリンを訪れる際は、観光やグルメだけでなく、こうした地元発ブランドのショップ巡りを通じて、より深くベルリンのカルチャーを感じてみてはいかがでしょうか。自分らしいスタイルを見つけたい方や、トレンドを先取りしたい方にとって、ベルリンのブランド本店巡りはきっと忘れられない体験になるはずです。
※ブランド本店(青色)の場所は以下のグーグルマップにまとめています。