カザフスタン最大の都市「アルマトイ」で印象に残った観光地を紹介!
アルマトイ国際空港付近から見た絶景は?メインストリート「アルバート」を歩く際の注意点は?筆者が入国審査で聞かれたこととは?
今回はカザフスタン最大の都市「アルマトイ」の観光地を紹介します。筆者が訪れて印象に残った10ヵ所に加え、馬肉を食べることができるカザフファストフード「BAUYRDAQ」、入国審査情報なども掲載しています。ぜひアルマトイ観光の参考にしてください。
アルマトイで印象に残った観光地10選
1.アルマトイ国際空港近くの湖
アルマトイ国際空港から徒歩20分ほどの場所にある湖。筆者がドゥシャンベ⇒アルマトイ⇒インチョン⇒東京の待ち時間で訪れた場所です。空港での待ち時間が5〜6時間あり、街ブラ感覚で訪れましたが、結果としてアルマトイで最も印象に残る場所になりました。
最も印象に残った理由はこの絶景です。アルマトイの魅力の一つは天山山脈に代表される山々を見渡せることだと思います。こちらのスポットでは湖面に映る山々、きれいな夕焼けを見ることができます。さらに、空港に近いため、飛行機を撮影する場所としてもおすすめです。
2.アルバート(Арбат)
アルバート(Арбат)はアルマトイ中心部に位置する全長450メートルほどの歩行者天国の通りです。学生を中心にアルマトイで最も人が集まる通りになるため、アルマトイで最も活気を感じることができる場所になります。目立って取り上げるほどの店舗はありませんが、筆者はカフェやバーなどの飲食店を利用しました。
25時まで開いているカフェなどがありますが、筆者(男性)は24時過ぎにこちらの通りを訪れた際、馬乳酒売りの30代くらいの男性にしつこくつきまとわれたため、深夜に女性1人で訪れる場合は注意が必要になります。22時くらいまでは通りに多くの人がいるため、女性1人で出歩いても問題ないと感じました。
■夜のアルバート
3.アルマアタタワー(Алматы теледидар мұнарасы)
アルマアタタワーは1984年に運用が開始されたテレビ塔です。テレビ塔の真下に行くことはできませんでしたが、近くには遊園地のような場所があります。ケーブルカーの駅がありますが、バス停「Kök-töbe」から歩いて向かうと、道中に展望台があり、以下の写真の景色を見ることができます。筆者としては頂上に行く価値を見いだすことができなかったため、こちらの展望台だけを訪れるのも良いと思います。
■アルマアタタワーに向かう道中で撮影した景色
4.ゼンコフ教会(Вознесенск кафедралы шіркеуі)
ゼンコフ教会は1904〜1907年にかけて建設されたロシア正教会の教会です。高さは56メートルで、世界で2番目に高い木造教会と言われています。2017〜2020年にかけて大規模改修が行われたため、外観はとてもきれいです。信者の方達を尊重するため、外観だけ眺めるのが良いと思います。
5.カザフスタン国立中央博物館(Қазақстан Республикасы Мемлекеттік орталық мұражайы)
カザフスタン国立中央博物館は中央アジア最大の博物館の一つ。1920年代に設立され、現在の建物は1985年に建てられたもの。古代から現代まで20万点超のコレクションを誇っています。民族衣装やゲル、民族楽器などを見ることができ、カザフスタンの文化を知る上で訪れておきたい場所だと思います。また、料金が安いこと、現地住民と料金が変わらないこともポイントが高いです。
6.アルマトイ市庁舎(Алматы қаласы әкімдігінің ғимараты)
アルマトイ市庁舎は1973〜1980年に建てられた建物。独立後の1991年から1994年までは大統領府として利用され、その後はアルマトイ市庁舎として利用されています。旧ソ連時代に建てられた建物は見応えがありました。なお、市庁舎前には独立5周年を記念して建てられた独立記念碑があります。
■独立記念碑(Тәуелсіздік монументі)
7.アバイ・カザフ国立オペラ・バレエ劇場(Абай атында ͓ы ͚аза ͛ ͱлтты͛ опера жƙне балет театры)
アバイ・カザフ国立オペラ・バレエ劇場は1936〜1941年にかけて建てられた建物。様式はスターリン様式、新古典主義建築など。写真の通り夜間はオペラ座前の噴水とともにライトアップされています。
8.アルマトイ中央モスク(Алматы Орталық Мешіті)
アルマトイ中央モスクは1999年に完成したカザフスタン最大のモスクの1つ。モスクの収容人数は2000〜3000人ほど。イスラム教徒以外でも自由に入ることができますが、外観だけを眺める方が良いと思います。モスク外にはベンチがあるため、筆者はそちらで休ませてもらいました。なお、集団礼拝日の金曜日は写真のように混雑するため、訪れる人は注意してください。
9.アルマトイ市立中央レクリエーション公園(Алматы қаласының Орталық Демалыс Саябағы)
アルマトイ市立中央レクリエーション公園はゼンコフ教会の東に位置する公園です。小さな遊園地や干支に関するモニュメント、苗木などが販売されているマーケットなどがあり、のんびりと散策を楽しみたい方におすすめです。なお、公園の東側にはアルマトイ動物園があります。
10.エセンタイ(Есентай)
エセンタイはアルマトイを南北に流れる川。写真のように川沿いは遊歩道になっているため、北から南へ向かえば壮大な山々を見ながら散策を楽しむことができます。アルマトイの魅力は何と言っても”山”になると思うので、それらを街中から楽しめる場所としてエセンタイはおすすめです。
番外編
カザフファストフード店「BAUYRDAQ」
BAUYRDAQはカザフ料理が楽しめるファストフードチェーン店です。筆者は中央モスク近くの店舗を訪れました。内部は通常の席のほか、半個室、ゲルがあり、筆者はゲルの中で料理をいただくことにしました。
筆者は以下の料理を注文。馬乳スープ?は現地の人がよく飲むそうですが、少し酸味が強く、あまり好みではありませんでした。サラダは鶏肉のほか、オレンジやザクロなどが入っており、さっぱりとした味。肝心の馬肉は柔らかくなく繊維質が強かったものの、旨味はありました。甘さ控えめのドーナツのような料理が一番美味しかったです。
なお、BAUYRDAQはハンバーガー系の料理も提供しており、1700テンゲ(約500円)ほどでお腹がいっぱいになるため、昼食目的で訪れるのもおすすめです。
入国審査について
筆者の入国審査は50代くらいの女性が担当してくれ、質問はfrom Seoul?のみでした(筆者はインチョン乗り継ぎでアルマトイに向かった)。ただ、別の審査官が担当していた50〜60代の日本人男性はチケットを見せていたため、帰りのチケットを聞かれた可能性があります。
筆者の場合、飛行機から降りてイミグレーション通過まで10〜15分ほどとすごくスムーズでした。ただ、筆者の後ろは長い列になっていたため、タイミング次第では30分くらいになる可能性があります。
■両替店など
最後に
アルマトイの街は森の中にあると思うくらい緑が豊かです。その一方、観光地や魅力的な建物は少なく、街歩きを楽しむという街とは感じませんでした。街の規模がとにかく大きく、基本的にバス移動になる点もマイナスです。しかし、壮大な山々は一見の価値があります。
アルマトイはカザフスタン文化に興味のある方、不便さを楽しめる方、のんびり自然を楽しみたい方におすすめです。なお、今回紹介した場所は以下のGoogleマップで確認してください。