旅の通知表「旅カルテ」!
今回はメキシコ・カンクンを独自に評価します!
美しい海が広がるカンクンは、アメリカを中心に多くの観光客が訪れている今注目のリゾート地です。世界一周の経験をもとに物価や治安を評価しているほか、平均気温や降水量も記載していますので、カンクン旅行を計画する際の参考にしてみてください!
カンクンの旅カルテ
評価項目 | 5段階評価 |
おすすめ度 | ★★★ |
治安 | ★★★ |
物価 | ★★★ |
街並み | ★★ |
交通機関 | ★★ |
英語力 | ★★ |
日本車比率 | ★★ |
カンクン近郊の気温と降水量
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)のデータを基に筆者作成。※カンクン近郊にあるバヤドリド(Valladolid)のデータを使用。
ベストシーズンとは?
乾季になる11~4月がベストシーズンです。降水量も少なく、気温的にも過ごしやすい季節になります。雨季は気温も高く、湿度も高いため、日本より蒸し暑く感じることもあります。なお、2016年5月は月平均最高気温が38.6℃、月平均最低気温は24.6℃となり、1日の温度差が14℃になっています。1年を通して寒暖の差が10℃以上になる場合が多いので、体調管理には注意してください。
■詳しい気候、日の出・日の入り情報はこちらをチェック!
カンクン観光のポイント解説
おすすめ度:★★★
透明度の高い海水、白い砂浜など、有名なリゾート地とあって海はとてもきれいです。
また、近郊には世界遺産に登録されているマヤ文明の遺跡「チチェン・イツァ(Chichien Itza)」などもあり、海のアクティビティと歴史観光を合わせて行える点が高ポイント。ただ、遺跡群については、大部分が修復されていたこと、入り口付近の物売りの多さなどに幻滅したこともあり、やや満足度に欠けるものではありました。
そのため、カンクンは1週間程度、海のアクティビティやホテルゾーンでゆっくり過ごす方が得策であり、新婚旅行のハネムーンなどにはおすすめできる場所という印象を持ちました。なお、メキシコの雰囲気を感じたい人は、ダウンタウン・カンクンに宿泊することをおすすめします。メルカド(市場)や屋外のフードコートなどがあり、メキシコ関連のお土産やメキシコ料理を味わうことができ、現地感をより満喫できるはずです。
カンクンの治安:★★★
メキシコと聞くと麻薬やギャング、誘拐など良いイメージは抱きづらいですが、カンクンの治安は良好でした。
ホテルゾーンは外国人観光客を中心に賑わっているほか、ダウンタウン・カンクンの一部では現地の人で遅くまで賑わっている場所もあります。そのため、夜間に出歩いた際も、特に治安面で問題を感じるような場面には遭遇しませんでした。しかし、深夜に1人行動しない、人のいない路地を通らないなど最低限の安全対策を行った結果であり、女性単独の夜間行動はおすすめできません。
星4つの評価をしたいところですが、カンクンでも場所によること、メキシコという立地もあり、注意を促す意味で星3つとしています。
カンクンの物価:★★★
日本と比較して物価は安いです。
特にダウンタウン・カンクンでは、水(600ml)は日本円で30~50円程度で購入でき、ジュースも70円ほどで購入できます。飲食費を節約したいなら、ダウンタウン・カンクンがおすすめです。以下にコンビニ(OXOX)で購入したビール、カップヌードルなどの値段をリストにしていますので、参考にしてみてください。
また、ホテルについても、ダウンタウン・カンクンでは3000円台から4つ星ホテルのシングルルームに泊まることができます。ただし、カンクンはリゾート地のため、ホテルゾーンなどでは物価が高くなる点に注意してください。ホテル代を含め、ダウンタウンとはかなり異なります。ホテルゾーンの4つ星ホテルは1万5000円台くらいから宿泊できる場所もありますが、多くは1泊2万円以上になります。
物価目安 | |
水(600ml) | 5~8メキシコペソ |
ビール1本 | 7メキシコペソ台 |
カップヌードル | 11メキシコペソ台 |
ポテトチップス | 16メキシコペソ台 |
屋台のタコス(1つ) | 20メキシコペソ |
レストラン(ホテルゾーン) | 500メキシコペソ前後 |
レストラン(ダウンタウン) | 100メキシコペソ前後 |
4つ星ホテル(ホテルゾーン) | 1万5000円台~ |
4つ星ホテル(ダウンタウン) | 3000~5000円台 |
※1メキシコペソ=5.20円(2020年12月11日現在)
チチェン・イツァ遺跡へのツアー代について
スペイン語・英語のツアーは30~100米ドルくらいと料金の幅は広くなっています。また、メキシコペソではなく、米ドルで支払えるケースも多くあります。
■基本的なツアーの流れ
ホテルを出発(朝7時)⇒遺跡(お土産屋)⇒昼食(ビュッフェ形式)⇒遺跡(セノーテ)⇒ホテルに到着(夕方18時頃)。※ツアーによって前後あり。主な違いは、バスのグレード(リムジンバス or バン)、ビュッフェの内容、セノーテが1つか2つ、といったところです。
■ツアー参加の注意点
遺跡内やセノーテ見学では自由時間があります。そのため、添乗員と「いつ・どこに集合」するかといった大切なコミュニケーションが取れないと、置いていかれたりするリスクがある点には注意が必要です。
■安いツアーは必要最低限のサービス
筆者は70米ドル、40米ドルのツアーに参加しましたが、40米ドルの方が満足度は高かったです。
70米ドルの方は観光客向けのお土産屋に連れていかれ、うるさい添乗員が乗客をいじる(寝るといじられます)など、散々でした。
40米ドルの方は無駄なことはせず、ただただ必要最低限のサービスを提供するといったスタンスでした。なお、英語、スペイン語に自信のない人は日本語ツアーに参加することをおすすめします。
※トゥルム(Tulum)遺跡、コバ(Coba)遺跡についても上記の内容とほぼ同様になります。
街並み:★★
海やマングローブがきれいな点は高ポイントですが、街並みという観点では魅力はありません。ダウンタウン・カンクンもメルカド(市場)などメキシコっぽさを味わえるところもありますが、基本的には写真のような殺風景が広がっています。リゾート地ということもあり、あくまで自然を楽しむという場所になります。
■カンクンの街並みは世界トリップ写真館でチェック!
交通機関:★★
地下鉄など電車がなく、主要交通手段はバス、タクシーになるため、交通は不便と言わざる得ません。また、バスはとても混雑しています。朝はダウンタウン・カンクンからホテルゾーン行き、夕方からはホテルゾーンからダウンタウン・カンクン行きが特に混雑しています。
混雑しているため、バスに乗れないこともしばしばあり、交通面での不便さを感じたので星は2つとしています。
ホテルゾーンからダウンタウン・カンクンへの移動手段(約10km) | |
バス | 8.5メキシコペソ(一律) |
タクシー | 200メキシコペソ前後(片道) |
徒歩 | 無料(2時間以上) |
英語力:★★
米国からの旅行者が多いことから、ホテルやツアーでは英語が通じる場合が多いです。ただ、ダウンタウン・カンクン(レストランなど)ではあまり英語が通じませんでした。重要な部分では英語が通じるため問題はないですが、現地の人とコミュニケーションを取りたいならスペイン語一択になります。
日本車比率:★★
日本車比率は高くないですが、日本車の中では日産の強さが目立っていました。タクシーも日産車が多く、メキシコに工場があることなどが要因になっているのかもしれません。全体的には欧米車の比率が高く感じ、日本車については今後の展開に期待といった状況です。
総括
カンクンとは、“優雅にきれいな海を楽しむ場所”、これが実際に行ってみた感想です。
しかし、遺跡群にも一度行ってみることをおすすめします。ツアーに参加する場合は、空港ロビーでは予約せず、安価で予約できるホテルや街のツアーセンターで予約することをおすすめします。
なお、チチェン・イツァのピラミッドに向かって手を叩くと音が反響するので、滞在中はそのような発見も楽しんでみてください。
最後に宿泊地については、リゾート目的ならホテルゾーン、メキシコのムードを味わいたいならダウンタウン・カンクンを選べば、それぞれの良さを楽しむことができると思います。