マカオの治安を一刀両断!気になる香港デモの影響は?

マカオ

カジノ都市「マカオ」は安全?それとも危険?

気になる香港デモの影響は?年間犯罪件数はどれくらい?マカオはホームレスが少ない?!その理由とは?

今回は何度もマカオに滞在した筆者が現地の治安について解説。野犬スポットや夜の観光地の治安についても紹介していますので、マカオ観光を計画されている方はぜひ参考にしてください!

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まずは危険レベルを確認しよう

安全情報

出典:外務省の海外安全ホームページ

海外旅行に行く前(計画する前)は、必ず「外務省 海外安全ホームページ」で滞在予定地の危険レベルを確認してください。

マカオについては2023年9月2日現在、危険情報は出されていません。しかし、100%安全ということではなく、注意喚起がされていない場合でもスリなどの犯罪行為には注意してください。

なお、海外安全ホームページでは、日本の外務省がレベル1「十分注意」、レベル2「不要不急の渡航は止める」、レベル3「渡航中止勧告」、レベル4「退避勧告」の4段階評価で各地域の安全情報を開示しています。

マカオの治安について

マカオの安全度(5段階評価):★★★★

筆者は何度もマカオを訪れていますが、トラブルに遭遇したことはなく、治安面に問題を感じたこともありません。また、深夜でも一人で歩いている現地女性を多々見かけること、防犯カメラによる取り締まり強化なども評価し、マカオの安全度は星4つとしています。

マカオ半島側は旧市街の中心地「セナド広場」周辺、グランド・リスボア周辺など、夜でも多くの人で賑わっています。マカオ半島の北側に位置する「花地瑪堂区」を歩いても、変質者のような人に遭遇したことはありません。夜景撮影をしていても、文句を言われたことはなく、逆に現地のおばちゃんから「写真を撮っているの?見せて」と言われるほどでした。なお、コタイ地区側のカジノ街については、外は閑散としていますが、屋内移動がメインになるので治安面の問題は少ないと言えます。

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年間犯罪件数について

2018年の年間犯罪件数は1万4365件になり、近年はほぼ横ばいで推移しています。詐欺件数が前年比31.3%増の1195件になる一方、暴力犯罪件数は同21.1%減の647件になっています。また、殺人などの凶悪犯罪はほぼ発生していないと発表されています。なお、今後は800台の防犯カメラが新たに設置される計画になっており、防犯カメラによる警備強化も観光客にとっては安心材料になります。

香港のデモの影響は?

香港では2019年に、逃亡犯条例改正案に反対するデモが反政府デモへ発展、親中派の商店などが破壊されたり、交通機関に対して妨害活動が行われたりしています。香港情勢が混沌とするなか、マカオについては目立った反応が見られていません。背景としてマカオの議員に親中派が多いこと、現在の生活に目立った不満がないことなどが挙げられます。

なお、中国警察は香港とマカオを結ぶ橋「港珠澳大橋」の人工島で大規模なテロ対策訓練を行うなど、香港のデモを牽制し、マカオにおける取り締まり強化に向けた取り組みとしてもアピールしています。マカオはマカオで、“親中”をアピールすることにより、さらなる投資を引き出したいという思惑があるのかもしれません。

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マカオにはホームレスがいない?!

マカオにある地下通路

驚くことですが、筆者はマカオでホームレスの人を見かけたことがありません。その背景として、0%の消費税、最高12%の所得税といった税制面、教育費や医療費は無料、住民への現金給付(年間約14万円)など充実した社会保障があるのかもしれません。

なお、写真はホテル・リスボア近くの地下通路を撮影したものですが、洋服を枕代わり?にしてダンボールが敷いてあったのが少し気になりました。休憩目的か、ホームレスの人がいたのかは分かりませんが、念のため注意した方がいいかもしれません。

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危険エリアについて

ギャラクシー・マカオ付近で見かけた野犬

マカオに避けるべき危険エリアはないと言えます。そのなかで、筆者が気になったのが野犬の存在です。筆者はタイの古都「アユタヤ」で野犬に追いかけられて以降、野犬恐怖症になったのですが、マカオにも数は少ないですが野犬がいました。

写真はタイパ島側のコタイ地区にあるギャラクシー・マカオ付近で撮影した写真です。また、タイパ島の亞利雅架圓形地(Rotunda Ouvidor Arriaga)付近でも野犬を目撃しています。2頭とも人に危害を加えるような感じではありませんでしたが、少しだけ恐怖を感じました。野犬が苦手な方でタイパ島を散策する予定のある方は注意した方がいいかもしれません。

防犯カメラで治安対策はばっちり?

マカオの防犯カメラ

写真は当サイトの記事「マカオの夜景に大感動!カジノ街の絶景が見れる秘密の場所教えます」で穴場の夜景スポットとして紹介した「大潭山瞭望台」に向かう道になります。夜になると歩いている人はほぼいませんでしたが、しっかり防犯カメラ(写真右上)による警備が行われていました。

セナド広場など中心部はもちろん、街の至るところに防犯カメラが設置されています。上記の通り、今後さらに防犯カメラの設置台数を増やす計画もあります。このような警備強化の動きはアクティブに観光を楽しみたい方にとって朗報とも言える材料だと思います。

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夜の観光地の治安について

■聖ポール天主堂跡(午後10時半過ぎに撮影)

聖ポール天主堂跡(Ruínas de São Paulo)の夜景

聖ポール天主堂跡はマカオのシンボル的存在になり、夜になっても多くの人で賑わっています。階段に座って飲食をする人、友達と会話する人、記念撮影をする観光客など様々な人達が集まっていました。女性一人で訪れている人もいるほどで、安全性は高いと言えます(スリなどの軽犯罪には注意)。

■セナド広場(午後10時過ぎに撮影)

セナド広場(Senado Square)

セナド広場はマカオ半島の旧市街の中心地になります。観光の中心地であること、周囲に多くの飲食店があることから夜になっても多くの人がいます。防犯カメラによる監視も行われており、治安面の問題は感じませんでした。女性一人でも問題なく出歩けるエリアになります。

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■グランド・リスボア(午後10時過ぎに撮影)

グランド・リスボア(Grand Lisboa)

マカオ半島側で最も華やかなカジノがこちらのグランド・リスボアです。近くには噴水ショーを開催しているウィン・マカオもあり、セナド広場以上に賑わっているため女性一人でも安心して出歩けます。

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■南灣湖の遊歩道(午後9時半に撮影)

夜の南灣湖の遊歩道

マカオタワーやグランド・リスボアなどマカオ半島側のカジノ街を見ることができる場所。湖沿いは遊歩道になっており、多くの人が行き交っています。女性一人でも問題なく訪れることができるため、夜景を見る場所としておすすめです。

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■コタイ地区のカジノ街(午後10時過ぎに撮影)

路氹城金光大道(Estrada do Istmo)の夜景

コタイ地区のカジノ街については、マカオ半島側より人通りが少ない印象を受けました。しかし、屋内移動がメインになるため治安面の問題は少ないと言えます。外に出る場合は女性一人でも問題ないと思いますが、行動範囲をカジノホテル付近に限定した方がいいかもしれません。男性は治安を気にせずガンガン出歩いてください。

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総括

  • 香港デモの影響は限定的、マカオは安心して観光ができる都市!
  • 街の至るところに防犯カメラ、さらに台数が追加される計画も
  • 危険エリアはなく、夜出歩く場合は野犬に注意

マカオにはカジノがあるため、治安について不安を感じている方もいると思います。人口が同水準で、ギャンブル施設がある千葉県船橋市と犯罪件数を比較すると、マカオの方が多いですが、マカオは治安を保つために軽犯罪もしっかり検挙している可能性があります。

また、マカオで発生している犯罪についてはカジノ絡みのものが多いため、観光客にはあまり関係がないとも言えます。上記で取り上げた通り、マカオは社会保障が充実しています。ホームレスは少なく、普通に観光をしている観光客が犯罪に巻き込まれる可能性は低いと思います。

カジノの街ということで過度に警戒する必要はありませんが、荷物から目を離さないなど最低限の犯罪防止策は講じる必要はあります。そうすればきっと楽しいマカオ観光ができると思います。

以上、ぜひ上記を参考にマカオ観光を楽しんでください!