ドイツ北部の港町ハンブルクは、歴史とモダンが融合した魅力あふれる都市。実は「ジルサンダー」や「ニベア」など、世界的に有名なブランドの発祥地としても知られています。
街には高級ブランドが並ぶ「ノイアー・ヴァル」や、多彩なショップが集まる「メンケベルク通り」など、個性豊かなショッピングエリアが点在。さらに「アルスターハウス」や「ヨーロッパ・パッサージュ」といったショッピング施設も充実しており、観光と合わせてショッピングを楽しみたい方にはぴったりです。この記事では、ハンブルク発のブランドや注目の買い物スポットを厳選して紹介します!
ハンブルク発祥のブランド
1. ジルサンダー(JIL SANDER)
ジルサンダー(JIL SANDER)は1968年、ドイツ・ハンブルクでハイデマリー・イリーネ・サンダー(Heidemarie Jiline Sander)によって創業されたラグジュアリーファッションブランド。
・特徴、価格帯は?
ミニマルで洗練されたデザインが特徴。現在はイタリア・ミラノが拠点。クリエイティブ・ディレクターはシモーネ・ベロッティ。価格帯はTシャツが2万円超、バッグが20万円超、コートは50万円超。
・訪問記
ハンブルク店を訪れ、無駄のない美しい空間と高品質なアイテムにただただ感動。スタッフの対応も丁寧で、ブランドの世界観を体感できる特別な場所だと感じました。
2. ニベア(Nivea)
ニベアは1911年、ドイツ・ハンブルクで誕生したスキンケアブランド。肌に優しい独自の乳化技術を採用し、保湿力に優れたクリームは世界中で愛されるロングセラーになっています。代表的なアイテム「ニベアクリーム」は手頃な価格で幅広い年代に支持されています。
・ギフト用商品の販売あり!
ハンブルク店にはギフト用商品などが販売されており、ニベアファンのみならず、お土産を購入する場所としてもおすすめです。
3. アネット・ルフェガー(ANNETTE RUFEGER)
アネット・ルフェガー(ANNETTE RUFEGER)は、ドイツ・ハンブルク発のレディースファッションブランド。創業者のアネットは建築的視点とミニマルデザインを融合させ、機能性と洗練さを兼ね備えたアイテムを展開しています。
・定番アイテム、価格帯は?
ジャケットやシャツ、コートなどの定番アイテムは、上質な天然素材と丁寧なカッティングが特徴で、都会的でタイムレスなスタイルを実現。価格帯はシャツで150ユーロ前後、ジャケットで400ユーロ前後。ハンブルクのアトリエ兼ショップでは、職人の手仕事によるアイテムに直接触れられるのも魅力になります。
4. エルテルンハウス(ELTERNHAUS)
エルテルンハウス(ELTERNHAUS)は、ドイツ・ハンブルクを拠点とするユニセックスファッションブランド。大胆なカラー使いや個性的なプリントが特徴で、ストリートとアートを融合させたデザインが若者を中心に人気です。
・価格帯は?
Tシャツやスウェット、アクセサリーなど幅広いラインナップを展開し、価格帯はTシャツで45ユーロほど。ハンブルクの旗艦店では限定アイテムやコラボ商品も取り扱っており、現地ファッション好きや観光客にも注目されています。自己表現を重視する人にぴったりのブランドです。
5. ガーメント(garment)
ガーメント(garment)は、ドイツ・ハンブルクで生まれたサステナブル志向のウィメンズファッションブランド。タイムレスで実用的なデザインと高品質な素材選びが特徴で、着る人の個性を引き立てるミニマルなスタイルを追求しています。
・人気アイテム、価格帯は?
人気アイテムはシャツやワンピースなどのデイリーウェアで、価格帯はシャツが150〜200ユーロ前後。ローカル生産と環境配慮を徹底し、持続可能なものづくりを実現。ハンブルクのショップでは、落ち着いた空間でじっくり商品を選べる点も魅力です。
6. メゾン・スネーヴ(MAISON SUNEVE)
メゾン・スネーヴは、ドイツ・ハンブルクを拠点に展開するブランド。デザイナー兼現代アーティストのカタリーナ・マルガレータ・シャルロッテ・ツェンパー(Katharina Margaretha Charlotte Czemper)が2011年に設立しています。
・特徴、人気アイテムは?
自然や建築、哲学に着想を得た独創的なデザインと、ジェンダーニュートラルなシルエットが特徴。人気アイテムはドレープの美しいドレスやテーラードジャケットで、価格帯はシャツが80ユーロ前後、ドレスは150ユーロ前後になります。
7. サフラ・テヘラニ(SAHRA TEHRANI)
サラ・テヘラニはドイツ・ハンブルクで設立されたウィメンズブランド。モダンかつフェミニンなデザインが特徴。上質な天然素材を使用し、クラシックとコンテンポラリーを融合させたシルエットが魅力。人気アイテムは立体裁断を活かしたトップスで、価格帯はTシャツは130ユーロ前後と若干高めです。
8. テオ・ヴェゾ(THÈO VEZO)
テオ・ヴェゾ(THÈO VEZO)は、ドイツ・ハンブルクを拠点に活動するアフリカンカルチャー発のライフスタイル&ファッションブランド。アフリカの伝統的なテキスタイルやクラフトをモダンに再解釈し、唯一無二のデザインに昇華。色彩豊かなシャツや小物、アート作品が人気です。
9. ヴンダーラント(VUNDERLAND)
ヴンダーラント(VUNDERLAND)は、ドイツ・ハンブルク発のサステナブルファッション&ライフスタイルブランド。Tシャツやスウェットなどのカジュアルウェアを中心に展開しています。
・全ての商品でオーガニック素材を使用、価格帯は?
全ての商品はオーガニック素材を使用し、公正な労働環境で生産されており、環境と人に優しいものづくりを実践。価格帯はTシャツが10〜40ユーロほど。ハンブルクの店舗ではファッションとサステナビリティを融合させた独自の世界観が楽しめます。
ショッピングストリート
10. ノイアー・ヴァル(Neuer Wall)
ノイアー・ヴァル(Neuer Wall)は、ドイツ・ハンブルクのブランド店街。歴史ある建築が並ぶ通りには、ルイ・ヴィトン、シャネル、ディオールなど世界的ブランドが軒を連ね、上質な買い物体験ができます。街路整備が進み、石畳の道やアルスター湖畔の景観も魅力のひとつ。最寄りはUバーン「Jungfernstieg」駅などで、観光とショッピングを兼ねて訪れたいエリア。ブランド好きやラグジュアリー志向の旅行者に特におすすめのスポットです。
11. メンケベルク通り(Mönckebergstraße)
メンケベルク通り(Mönckebergstraße)は、ドイツ・ハンブルク旧市街の中心部を横断する約800mのショッピングストリート。1892年のコレラ流行後、旧居住区を再開発し、1900年代前半に現代的な商業通りとして誕生。通り沿いには、アディダス、Zara、H&M HOME、Dr. Martens、Peek & Cloppenburgなどがあるほか、ヨーロッパ・パッサージュ(Europa Passage)も近接しているなど、ファッション・家電・飲食まで幅広い買い物ニーズをカバー。聖ペトロ教会やMönckebergbrunnen(噴水)など歴史的スポットも点在し、観光とショッピングを同時に楽しめるエリアになります。
12. マルクト通り(Marktstraße)
マルクト通り(Marktstraße)は、ハンブルク中心部の北西にある「Karoviertel」地区に位置するショッピングストリート。上記で紹介したほとんどのブランドの本店がこちらの通りにあり、アーティスティックで多文化な雰囲気が魅力。セカンドハンドから独立系ブランドまで多彩なショップが並んでおり、若者やクリエイターに人気の通りになります。
デパート、ショッピングモールなど
13. アルスターハウス(Alsterhaus)
アルスターハウス(Alsterhaus)は、内アルスター湖に面した場所に位置する1912年に開業したKaDeWe Groupの老舗高級デパート。ルイ・ヴィトンやグッチなどのラグジュアリーブランドから、最新トレンドのファッション、コスメ、グルメまでを網羅。洗練された内装とサービスは観光客にも人気で、ハンブルク観光・ショッピングには欠かせないスポットです。なお、4階のレストランなどがあるフロアに無料トイレがあります。筆者がトイレを利用した際の清潔度は普通で、汚くありませんでした。
14. ヨーロッパ・パッサージュ(Europa Passage)
ヨーロッパ・パッサージュ(Europa Passage)はハンブルク中心部、アルスター湖とメンケベルク通り(Mönckebergstraße)はを結ぶ絶好のロケーションにあるショッピングモール。ファッション、コスメ、雑貨から日用品まで幅広く揃い、地元住民はもちろん、観光客にも定番の買い物スポットになっています。なお、フードコートは小さめで、予算は10ユーロほど。ソファーが適所に設置してあり、休憩場所としても適しています。
15. レヴァンテハウス(Levantehaus)
レヴァンテハウス(Levantehaus)は、1911〜1912年にかけて建設された歴史的建造物を利用したショッピングアーケード。歴史的建築を活かした重厚な内装と吹き抜けのデザインが魅力。店舗数は多くありませんが、カフェやギフトショップなどがあります。買い物というより、魅力的な歴史的建造物を肌で感じることができる場所としておすすめです。
最後に
ハンブルクは、世界的ブランドの発祥地や洗練されたショッピングエリアが揃う、ドイツ随一の買い物都市です。ジルサンダー、ニベアなど国際的に評価されるブランドがこの街から生まれました。中心地にはノイアー・ヴァル(Neuer Wall)、メンケベルク通り(Mönckebergstraße)などの高級・カジュアル両方のショッピングストリートが広がり、ファッションから雑貨まで多彩に楽しめます。歴史とモダンが調和したハンブルクは、ブランド好きやショッピング好きにとって見逃せない魅力的な街だと言えます。
なお、今回紹介したブランド及び買い物スポットの場所は以下のグーグルマップで確認してください。