マカオの物価は高い?それとも安い?
5つ星ホテルの宿泊費にはお値打ち感?ビッグマックセットの価格は購入場所で違っていた?マカオタワーの入場料はいくら?
今回は滞在経験が何度もある筆者が現地調査を実施。飲料水やお菓子類などの価格は、観光客がよく利用するセブンイレブンやサークルKで調査。ビッグマックセットなどの外食費、ホテル代など旅行者向けに特化した情報を掲載しています。マカオを観光を計画されている方はぜひ参考にしてください!
マカオの物価について
■5段階評価(安⇒高):★★
マカオの物価は星2つで評価しています。5つ星ホテルの安さに加え、外食費が日本より若干安いこと、消費税がないこと、博物館やシャトルバス(カジノ)など無料のものが溢れていることを考慮しています。
5つ星ホテルは1〜2万円台で宿泊できるところが多く、東京やヨーロッパなどと比較して割安です。カジノホテルはカジノで収益を上げているため、ホテル代が安くなる傾向があります。また、外食費についてもビッグマックセットが43.5パタカ(約590円)と、東京やヨーロッパなどと比較して安い水準になります。現地の食堂のようなレストランでは、1食30パタカ(約400円)ほどで食べられるところもあります。
さらに、以下でも紹介しますが、世界遺産を含むマカオの主要観光地の多くが無料で開放されています。マカオタワー以外は無料で入れるといっても過言ではなく、有料の博物館でも日本円で150円前後と格安です。交通費についても各カジノが無料のシャトルバスを運行しているため、上手に使えば節約することができます。なお、飲料水やお菓子類の値段については日本とあまり変わりません。
■消費税について
マカオに消費税はなく、ハイブランドなどの高額品は日本より安く購入できる場合があります。特に為替レートが円高に振れた際は、ブランド品目的でマカオを訪れてみてもいいかもしれません。
滞在費のモデルケース(1人で1週間滞在した場合)
- 5つ星ホテルの料金(6泊):9万円
- 飲食費(飲料水、食事):1万8000円
- 交通費(空港間移動含む):1000円
- お土産・その他費用:5000円
合計:11万4000円
5つ星ホテルは1泊1万5000円で計算(通常の掃除、ベッドメイキングはチップ不要)。飲食費は1日200パタカ、最終日は150パタカで計算。交通費は1日2回(6日分)のバス移動(1回6パタカ)で計算。お土産・その他費用は5000円としています。
なお、ホテルのグレードや飲食費、お土産などの費用を削減すれば、もっと安く滞在することも可能です。安くした際の目安はホテルが1泊5500円、飲食費が1日100パタカ(約1360円)ほどになります。これからホテル代、飲食費などを紹介しますので、そちらから滞在費をイメージしてみてください。
■マカオへの渡航費について
気になる航空券の料金ですが、マカオ航空の直行便が往復2万円台半ばで提供されていることがあります。同水準の料金を各シーズンで目にするため、特定の月だから安いということはないのかもしれません。安い航空券を狙っている方は2万円台半ばという基準を設けておくといいと思います。
マカオのホテル代について
ランク | 1泊あたりの料金(目安) |
5つ星ホテル | 2万円前後 |
4つ星ホテル | 1万円前後 |
3つ星ホテル | 9000円前後 |
2つ星ホテル | 7000円前後 |
※料金は宿泊するホテルやシーズン、予約時期によって異なります。上記は一つの目安として参考にしてください。
マカオには気軽にネット予約ができるホステルがないため、今回は割愛させていただきます。2、3つ星ホテルについては5000〜6000円台で宿泊できるところがありますが、カビ臭いホテルがいくつかあるので注意が必要です。そのため、1万円台の4つ星、5つ星ホテルに宿泊する方がおすすめです。
5つ星ホテルは1泊1〜2万円台で宿泊できるところが多い印象です。ホテル・リスボアは1泊1万円前後、グランド・ハイアット・マカオは1泊1万5000円前後、コンラッド・マカオ・コタイ・セントラルは1万円台後半と5つ星ホテルとしてはお値打ち感のある価格で提供されています。そのほか、フォーシーズンズ・ホテルやマンダリン・オリエンタルは1泊2万円台前半、ザ・リッツ・カールトン・マカオは1泊4万円ほどになります。
マカオの飲食費について
品目 | 料金 |
飲料水(1.5L) | 8.5パタカ |
ポカリスエット(500ml) | 9.5パタカ |
タピオカミルクティー | 25パタカ |
ポッキー | 7.9パタカ |
プリッツ | 12.5パタカ |
ジャガビー | 10.5パタカ |
おにぎり | 13.9パタカ |
コンビニ弁当 | 20〜25パタカ |
ビッグマックセット(M) | 43.5パタカ |
レストラン(フードコート) | 50〜80パタカ |
※1パタカ=13.05円(2020年11月28日現在)
飲料水やお菓子類、弁当などは現地のサークルK、セブンイレブンで調査した価格になります。店舗等により価格が異なる場合がありますので、あくまで目安として参考にしてください。
飲料水は1.5Lで8.5パタカ(約115円)、770mlで7.5パタカ(約100円)。コカ・コーラ(500ml)は7.9パタカ(約107円)で、ポカリスエット(500ml)は9.5パタカ(約130円)で販売されており、日本との価格差はあまり感じませんでした。
ビッグマックセット(M)の価格は43.5パタカ(約590円)としていますが、こちらは外港フェリーターミナルで購入した場合の価格になります。ザ・ベネチアン・マカオのマクドナルドで購入すると63パタカ(約850円)になるので注意が必要です。
なお、ベネチアンなどタイパ島側にあるカジノにはフードコートがあり、そちらでは50〜80パタカ(約680〜1080円)ほどで食事をすることができます。そのほか、旧市街のレストランでは排骨飯、麺料理などが30パタカ前後で食べられるところもあります。食事面に関しては日本より若干安いという印象です。
マカオの主要交通機関の料金
マカオの主要交通機関はバスになります。チケット料金は一律6パタカで、ICカード「澳門通(マカオパス)」を使用すると半額の3パタカで乗車することができます。現金で支払う場合はお釣りがもらえないため、バスを利用する方はマカオパスがおすすめ。料金は130パタカ(デポジットの30パタカを含む)で、セブンイレブンやサークルKなどで購入することができます。
なお、2019年12月10日にタイパ・フェリーターミナル、海洋駅間でモノレールの運行が開始されています。将来的にはマカオ半島とタイパ島間がモノレールで結ばれる予定になっていますが、現在はマカオ国際空港からタイパ島のカジノホテルに向かう方向けといった状況です。
■マカオ半島⇔タイパ島側の移動はカジノバスがおすすめ!
マカオでは各カジノホテルと外港フェリーターミナルやタイパ・フェリーターミナル、マカオ国際空港などを結ぶ無料のシャトルバスが運行されています。それらのシャトルバスをいかに上手く利用するかが、マカオ観光では重要なポイントになります。
そのなかで、観光客にとって一番利用価値が高いと言えるのがウィン・マカオとウィン・パレスを結ぶシャトルバスになります。運行スケジュールは午前9時から午後11時30分、所要時間は約30分、運行間隔は約20分。ウィン・マカオは旧市街の中心部に近く、ウィン・パレスはタイパ島側のカジノ街近くに位置しています。普通の観光客でも利用できるので、ウィン・マカオなどでカジノを楽しみつつ、シャトルバスを利用してみてください。
マカオの主要観光地の入場料
マカオ半島の旧市街は「マカオ歴史地区」として世界遺産に登録されており、世界遺産のほとんどが無料で開放されています。有料の観光スポットを探す方が難しく、有料の主要観光地は以下の5つになります。
- マカオタワー:165パタカ(展望台)
- マカオ博物館:15パタカ
- マカオ・ジャイアントパンダ・パビリオン:10パタカ
- 海事博物館:10パタカ
- 仁慈堂博物館:5パタカ(学生、65歳以上は無料)
※マカオ・ジャイアントパンダ・パビリオンはコロアン島にある人気スポット。
総括
- 5つ星ホテルには値頃感!格安ホテルはカビ臭に要注意
- ビッグマックセットなどの外食費は日本より若干安い水準
- 博物館やシャトルバスなど“無料”が溢れるマカオ、上手に活用しよう!
マカオの物価は東南アジアほど安くありませんが、香港やヨーロッパより割安です。マカオはカジノのイメージが強い都市ですが、ポルトガルの植民地時代を感じることができるマカオ半島側の旧市街も魅力的です。治安面も良好で、家族連れで訪れたい身近な海外都市だと言えます。
なお、マカオでは現地通貨の「パタカ」はもちろん、香港ドルも使用することができます。その一方、香港ではパタカを使用することはできません。筆者がマカオに滞在する際は、通常支払う通貨は香港ドルで統一し、お釣りなどでもらったパタカ(特に硬貨)はマカオを使い切ることにしています。
以上、ぜひ上記を参考にマカオ観光を計画してみてください!