リトアニアの首都「ビルニュス」は、美しい歴史的建築と現代的な文化が融合する街です。そんなビルニュスには、地元発の洗練されたブランドから活気溢れるマーケット、モダンなショッピングモールまで、多彩な買い物スポットが揃っています。
この記事では、ビルニュス発の注目ブランド、地元民にも観光客にも人気のマーケットやショッピングモールを厳選して紹介。ビルニュスのショッピングエリアを効率よく巡りたい方や、リトアニアならではのファッションブランドを探している方はぜひご覧ください。
ビルニュス発のブランド
1. ディスタイルド(DISTYLED)
ディスタイルドは、ギェードレ・サラジンスカイテ(Giedrė Saladžinskaitė)が2013年に設立したサステナブルファッションブランド。ヴィーガンレザーやセミレザー(革の残り物とマイクロファイバーをミックスしたもの)、廃デニム、パイナップル由来素材「ピニャテックス」など、多様な環境配慮素材を使用し、ローカル生産を重視している点が特徴です。
・バッグの参考価格は?
バッグやバックパック、ストラップから犬用の首輪やリードまで手掛けており、価格帯はショッピングバッグが200ユーロ前後、バックパックが200ユーロ、犬用首輪は19ユーロ。環境に優しいローカルブランドに興味のある方におすすめしたいブランドです。
2. フロウ・ファム(Flow Femme)
フロウ・ファムは2016年に設立されたブランド。ミニマルでタイムレスなデザイン、高品質な素材を使用している点、ビルニュスで自社生産している点が特徴。イタリアなど欧州産の上質素材を用い、シーズンに囚われず長く愛用できるベーシックなアイテムを展開しています。価格帯はTシャツが78ユーロ、シャツは200ユーロ前後、スカートが200ユーロ前後。装飾を削ぎ落とした落ち着きのあるスタイルが魅力なブランドです。
3. アンレーベル(unlabel)
アンレーベルは、イナ・ガイジャウスキエネ(Ina Gaižauskienė)が2012年に設立したブランド。女性向けがメインですが、男性向けラインも展開しています。上質で持続可能な方法で調達した生地を使用し、洗練されたデザインが特徴。価格帯はTシャツが60ユーロ、シャツが150ユーロ前後、パンツが150ユーロ前後が目安です。ローカル生産を重視し、「朝から夜まで、どこへ行くにも着られる」汎用性を求めている方におすすめしたいブランドです。
4. ゼフィラス(ZEFYRAS)
ゼフィラスは、ビルニュス出身のデザイナー「ヴィクトリヤ・ブガイェンコ(Viktorija Bugajenko)」が2012年に設立したサステナブルファッションブランド。リトアニア語の「マシュマロ」が名前の由来。ネオプレンなどの廃材を再利用したアップサイクルによる一点物の製作が特徴。奇抜なデザインが目を引きますが、シックで落ち着いたデザインの服も展開されています。価格帯はジャケットが320ユーロ、ドレスが180〜350ユーロ、パンツが220ユーロ。環境面への配慮とクリエイティブ性を重視する方におすすめです。
おすすめ買い物スポット
5. ディジョイ通り(Didžioji gatvė)
- ディジョイ通り(Didžioji gatvė)
- ピリエス通り(Pilies gatvė)
ディジョイ通り(ピリエス通り(Pilies gatvė)を含む)は、ビルニュス旧市街のメインストリートで、リトアニアで最も歴史あるショッピングストリートの一つ。中世から続く石畳の街路は、王宮や市庁舎へと続く由緒ある通りで、現在では観光と買い物の両方が楽しめる名所として知られています。
・ゆっくり街歩きとお土産探しが楽しめる!
琥珀や伝統工芸品を扱うショップが並び、リトアニアらしいお土産や高品質なハンドクラフト製品が手に入ります。ブランドではMax Mara、Sandro、ZEGNAなどのブティックがあります。お土産が購入できる観光案内所があるほか、カフェも充実しており、街歩きと買い物をゆっくり楽しむことができます。
6. ハレ市場(Halės turgus)
ハレ市場は、1904〜1906年に建てられたビルニュス最古の屋内市場。建築家「ヴァツロヴァス・ミフネヴィチウス(Vaclovas Michnevičius)」が設計した鉄骨とレンガを組み合わせた建物は、当時としては革新的でした。
市場内には地元産の野菜や果物、肉製品、チーズ、パンなどの食品から、クラフト製品や雑貨まで多彩な店舗が軒を連ねています。さらに、おにぎりなどの日本食、中央アジアのプロフ、ケバブなど多国籍料理を味わうこともできます。
7. カルヴァリュ市場(Kalvarijų turgus)
カルヴァリュ市場は、ビルニュス中心部から北へ約2キロに位置するローカル色豊かなマーケット。小屋が密集するようなレイアウトで、入り口付近では衣料品を扱う店舗が目立ちます。さらに奥へ進むと、パンや果物など食品を販売するエリアが広がり、特にいちごやベリー類、りんごなどの果物が充実している印象を受けました。
また、市場内には釣具店や工具専門店、ペット関連の商品を扱う店もあります。来場者は年配層が多く、落ち着いた雰囲気が漂っています。中心部からはやや離れていますが、地元の人々の暮らしを身近に感じたい方にとっては、訪れる価値のあるスポットです。
8. エウロパ(EUROPA)
エウロパ(EUROPA)は、近代的なビルが建ち並ぶビルニュスの新市街に位置するショッピングモール。2004年に開業し、2022年にリニューアルが行われています。リトアニアの大手スーパー「IKI」をはじめ、ファッションブランド、カフェ、ジム、ヘルスケア関連の店舗が集まっています。多国籍料理を提供しているフードホール「Dialogai」があり、食事をする場所としても適しています。エウロパはビルニュスの現代的なライフスタイルを象徴する注目スポットです。
9. G9(ショッピングモール)
G9は、かつて市庁舎だった歴史的建物を改装した都市型ショッピングモール。ゲディミナス通り(Gedimino prospektas)沿い、ヴィンツァス・クディルカ広場(Vinco Kudirkos aikštė)横に位置しています。COS、H&M、Lindexなどの国際的ファッションブランドに加え、スーパーマーケット「Lidl」が入っている点がポイント。また、フードホールではアジア料理、メキシカン、ピザなど多国籍グルメが楽しめます。
10. CUP(ショッピングモール)
CUP(セー・ユー・ピー)は、ビルニュス中心部のネリス川沿いに位置するショッピングモール。1974年に開業し、2003年に近代的な改装が行われています。160以上のショップなどがテナントとして入っており、ファッション、雑貨、化粧品、健康・美容サービス、カフェ・レストランなど多彩なジャンルが揃っています。スーパーマーケット「Maxima」、無料のトイレが利用できる点がポイントです。
最後に
ビルニュスは、歴史と現代文化が調和する魅力的な都市で、ショッピングもその楽しみのひとつです。今回紹介した買い物スポットには、リトアニアならではの感性が光るブランドや、地元の暮らしに触れられるマーケット、便利で洗練されたショッピングモールまで、多彩な魅力が詰まっています。
旅の合間にふらりと立ち寄れば、思いがけないアイテムや地元の人との触れ合いがあるかもしれません。観光地を巡るだけでなく、ショッピングを通じてビルニュスの暮らしや文化を体感してみてください。リトアニアのクラフトマンシップやセンスに触れることで、旅がより深く心に残ると思います。
なお、今回紹介した場所は以下のグーグルマップで確認してください。