【ワルシャワ観光】世界遺産・旧市街を歩く!歴史と文化に触れる名所10選

ワルシャワ

ポーランドの首都「ワルシャワ」は、歴史と文化が融合した魅力あふれる街です。第二次世界大戦で街の大半が破壊されながらも、市民の努力によって旧市街は忠実に復元され、その旧市街は「ワルシャワ歴史地区」としてユネスコの世界遺産に登録されています。

美しい街並みや王宮をはじめ、音楽の都にふさわしいショパン博物館や、子供から大人まで楽しめる体験型施設まで見所満載。この記事では、初めて訪れる方にもわかりやすく、世界遺産の旧市街を中心に、ワルシャワで訪れるべき観光名所10カ所を厳選して紹介します。歴史に触れ、現代の息吹を感じるワルシャワの旅へ、出かけてみませんか?

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世界遺産「ワルシャワ歴史地区」

ワルシャワ歴史地区は、ポーランドの首都「ワルシャワ」の旧市街を中心とする地域で、1980年にユネスコの世界文化遺産に登録されました。

旧市街広場や聖ヨハネ大聖堂、王宮などが集まるこの地域は第二次世界大戦中、ナチス・ドイツによる徹底的な破壊で、建物の大半が瓦礫と化しました。戦後、市民や建築家たちの努力により、17〜18世紀の町並みが歴史資料や絵画を基に忠実に復元されました。この歴史的復元が評価され、世界的にも稀有な例として世界遺産に登録されています。

それではこれから「ワルシャワ歴史地区」にある観光スポットを紹介します。

1. 旧市街広場(Rynek Starego Miasta)

旧市街広場(Rynek Starego Miasta)は、13世紀に起源を持つ広場。第二次世界大戦で壊滅的な被害を受けましたが、戦後に再建され、広場を囲むカラフルな町家や石畳の道が中世の雰囲気を今に伝えています。中央にはワルシャワの守護神・人魚像(シレナ像)も立っています。周囲にはレストランやカフェなどが並び、散策や食事、ショッピングを楽しむのにも最適です。

アクセス:トラム「Stare Miasto 02」駅から徒歩6分(地図
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■フキエル邸、黒人の頭の家

■フキエル邸(Kamienica Fukierowska)

フキエル邸(Kamienica Fukierowska)は、Rynek 27/Piwna 44に位置する建物。16世紀に木造建築(15世紀に起源)が焼失し、1552年に煉瓦造り長屋が建てられた歴史を持つ。第二次世界大戦後に再建されています。

■黒人の頭の家(Kamienica Pod Murzynkiem)

黒人の頭の家(Kamienica Pod Murzynkiem ※写真中央の黄色の長屋)は、Rynek Starego Miasta 36に位置する建物。15世紀建てられた長屋を起源に持ち、17世紀に現在の姿に改築されています。ファサードにある黒人の頭部の像が名前の由来。

2. 王宮広場(Plac Zamkowy)

王宮広場(Plac Zamkowy)は、ワルシャワ旧市街の入り口に位置する歴史的な広場。「王宮(※写真右)」や「ジグムント3世の記念柱(※写真左)」に囲まれた広場で、かつて王の入城や重要な儀式が行われた場所。第二次世界大戦で大きな被害を受けましたが、戦後に忠実に再建されています。旧市街観光の起点になる場所であり、現在は市民や観光客が集う人気のスポットとなっています。

アクセス:トラム「Stare Miasto 02」駅から徒歩2分(地図
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3. ワルシャワ王宮(Zamek Królewski w Warszawie)

ワルシャワ王宮は、旧市街入口に位置するポーランド王国、ポーランド・リトアニア共和国の国王の居城だった場所。14世紀に建設が始まり、17世紀にはバロック様式で拡張されました。歴史的には国会や王の執務にも使用され、ポーランドの政治・文化の中心地として機能してきました。

・見所は?

第二次世界大戦中にナチス・ドイツによって徹底的に破壊されましたが、1970年代以降、市民の寄付と努力により忠実に復元。現在は美術館として一般公開され、王の間や豪華な内装、ポーランドの巨匠ヤン・マテイコ作の「プスコフ包囲戦でのステファン・バートリ」などが見所になっています。

開館時間:10:00〜18:00(月曜日は定休日)
料金:60PLN
住所:plac Zamkowy 4, 00-277 Warszawa(地図
アクセス:トラム「Stare Miasto 02」駅から徒歩3分
公式サイト:https://www.zamek-krolewski.pl/en

4. バルバカン(Barbakan Warszawski)

バルバカン(Barbakan Warszawski)は、ワルシャワ旧市街の北端に位置する16世紀中頃に建設された赤レンガ造りの防衛施設。中世の城壁に付属する半円形の砦で、旧市街の北側を防御する役割を果たしていました。火器の発展とともに防衛機能は失われ、18世紀には廃墟化。第二次世界大戦時に破壊された後、現在の姿に再建されています。中世の雰囲気を色濃く残すバルバカンは、ワルシャワの歴史を肌で感じられる貴重な建築物です。

アクセス:トラム「Stare Miasto 02」駅から徒歩9分(地図
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その他観光地

5. 文化科学宮殿(Pałac Kultury i Nauki)

文化科学宮殿(Pałac Kultury i Nauki)は、ワルシャワ中心部に建つ高さ237メートルの超高層建築物。旧ソ連の建築家「レフ・ルドニェフ(Lew Rudniew)」が設計を担当し、旧ソ連からの「贈り物」として1952〜1955年に建設されました。スターリン様式とアールデコ様式が融合した独特な外観が特徴。30階の展望台からはワルシャワ市街を一望できます。「ソ連の象徴」として批判されることもありますが、ワルシャワのランドマークの一つになっています。

営業時間:ホームページを要確認
料金:28PLN
住所:plac Defilad 1, 00-901 Warszawa(地図
アクセス:地下鉄M1「Center」駅からすぐ
公式サイト:https://www.bilety.pkin.pl/

6. ワジェンキ宮殿(Pałac na Wyspie)

ワジェンキ宮殿(Pałac na Wyspie)は、ワルシャワ市内のワジェンキ公園内にある美しい水上宮殿で、「水上の宮殿」とも呼ばれます。17世紀後半に貴族の浴場として建てられたのが始まりで、18世紀後半に最後のポーランド王スタニスワフ・アウグスト・ポニャトフスキによって改築され、夏の離宮として使用されました。

・レンブラントなどが見所?

現在はワジェンキ王立美術館として利用されており、レンブラント、ヤーコブ・ヨルダーンスなどの作品を見ることができます。そのほか、周囲の公園ではリスや野鳥などを見ることができ、癒やしを求める方におすすめしたい場所になります・

開館時間:曜日により異なる(HPを要確認)
料金:60PLN(金曜日は無料)
住所:Agrykola 1, 00-460 Warszawa(地図
アクセス:トラム「Pl. Unii Lubelskiej 05」駅から徒歩15分
公式サイト:https://www.lazienki-krolewskie.pl/
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おすすめの博物館

7. ワルシャワ国立美術館(Muzeum Narodowe w Warszawie)

ワルシャワ国立美術館は、ポーランド最大規模の博物館の一つです。ポーランド絵画の巨匠「ヤン・マテイコ」の歴史画をはじめ、「ボッティチェリ」、「クラナッハ」、「レンブラント」、「ヤン・ブリューゲル」、「アンソニー・ヴァン・ダイク」などヨーロッパ美術史に名を刻む巨匠たちの作品を見ることができます。見逃せないポーランド人画家の作品を含め、見所の作品は別途記事を作成していますので、以下のボタンからご覧ください。

ワルシャワ国立美術館の記事へ

8. フレデリック・ショパン博物館(Muzeum Fryderyka Chopina w Warszawie)

フレデリック・ショパン博物館(Muzeum Fryderyka Chopina w Warszawie)は、ワルシャワ中心部に位置するショパンに特化したミュージアム。館内には、ショパン直筆の楽譜・手紙、使用ピアノ、左手の鋳型、日記、写真、肖像画など約7000点の貴重な所蔵品が展示されています。その一部は1999年にユネスコの「世界の記憶」に登録されています 。ポーランドの国民的作曲家・ショパンの生涯と芸術世界を深く体感できる、魅力あふれる博物館です。

開館時間:10:00〜18:00(月曜日は定休日)
料金:35PLN
住所:Pałac Gnińskich, Okólnik 1, 00-368 Warszawa(地図
アクセス:地下鉄M2「Nowy Świat-Uniwersytet」駅から徒歩6分
公式サイト:https://muzeum.nifc.pl/en
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9. コペルニクス科学センター(Centrum Nauki Kopernik)

コペルニクス科学センターは、ワルシャワのヴィスワ川沿いにあるポーランド最大級の体験型科学館。館内には物理・化学・生物・天文学など450点超の体験型展示があり、子供から大人まで楽しみながら学べます。プラネタリウム「ザ・ヘヴンズ・オブ・コペルニクス」なども併設されています。教育とエンターテインメントが融合した人気スポットとして、子供連れの方などにおすすめしたい場所になります。

※写真のコペルニクス像はスタシツ宮殿(Pałac Staszica)前に設置されているもの。

開館時間:8:00〜18:00(金〜日は9:00〜20:00)
料金:46PLN
住所:Wybrzeże Kościuszkowskie 20, 00-390 Warszawa(地図
アクセス:地下鉄M2「Centrum Nauki Kopernik」駅から徒歩4分
公式サイト:https://www.kopernik.org.pl/en/

10. ワルシャワ蜂起博物館(Muzeum Powstania Warszawskiego)

ワルシャワ蜂起博物館は、1944年に起きたナチス・ドイツへの武装蜂起「ワルシャワ蜂起」を記念し、2004年に開館した博物館。館内には当時の写真、手紙、武器、日用品などが展示され、地下道の再現や爆撃機の模型、3D映像など臨場感あふれる展示で蜂起の63日間を追体験できます。戦争の悲劇と自由への闘いを伝える、ワルシャワ屈指の必見スポットです。

開館時間:8:00〜18:00(土・日は10:00から)※火曜日は定休日
料金:35PLN
住所:Grzybowska 79, 00-844 Warszawa(地図
アクセス:トラム「Muzeum Powstania Warszawskiego 06」駅から徒歩3分
公式サイト:https://www.1944.pl/en
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最後に

ワルシャワは、悲劇の歴史を乗り越え、豊かな文化と活気に満ちた都市へと生まれ変わった魅力的な街です。世界遺産に登録された旧市街を歩けば、中世の趣とともに市民の誇りが感じられ、博物館や宮殿ではポーランドの芸術や音楽、科学の歩みに触れることができます。

また、フレデリック・ショパン博物館やインタラクティブな施設など、大人から子供まで楽しめる多彩な観光地が揃っています。この記事で紹介した名所は、ワルシャワを初めて訪れる方におすすめできる定番スポットばかりです。歴史と未来が交差するこの街で、あなただけの旅の思い出を見つけてください。

なお、今回紹介した場所は以下のグーグルマップで確認してください。

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