マカオのおすすめ観光地15選!渡船街はスウィーツ天国だった?!

大潭山瞭望台から見た夜景(ギャラクシー マカオ側) マカオ

香港観光ならマカオも忘れずに!

カジノで有名なマカオですが、魅力はそれだけではありません。

世界遺産「マカオ歴史市街地区」を筆頭に、ポルトガル統治時代を色濃く残すその街並みは一見の価値があり、見た者を感動させる魅力があります。今回は何度も訪れた筆者が印象に残った場所を中心に、マカオのおすすめ観光スポットを15カ所紹介していきます。

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マカオ歴史市街地区(2005年に世界遺産登録)

22の歴史的建造物、8カ所の広場がマカオ歴史市街地区として世界遺産に登録されています。16世紀頃からポルトガルとアジアの貿易の拠点として栄え、ポルトガルと中国文化が融合した独特の街並みが築かれています。今回は6カ所の世界遺産をメインに紹介します。

1.セナド広場(議事亭前地/Senado Square)

セナド広場(Senado Square)

マカオ観光の中心地であり、観光客がまず訪れる場所。周囲にはネオ・クラシック様式の建物が立ち並んでいるほか、ポルトガル職人の手による美しい石畳が特徴的です。また、セドナ広場近くには世界遺産が多く、1784年に建設されたマカオ初の市議会所有の建物「民政総署」、1569年に初代マカオ司教により設立された「仁慈堂」、清時代に3つの商店街(營地大街、關前街、草堆街)の集会所などとして機能していた「三街會館(関帝廟)」などがあります。

バス路線:3、3A、10、10A(フェリー乗り場から乗車した場合)(地図

2.聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊/Ruins of St. Paul’s)

聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊/Ruins of St. Paul's)

イエズス会によって1602~1640年に建設された教会。建設当時はアジア最大のカトリック教会であり、東アジア地域における布教(侵略)活動の拠点でもありました。教会と合わせて聖ポール大学も建てられていましたが、1835年の火災により、建物はファサード(正面壁)だけを残して消失しました。聖ポール天主堂跡の裏側には天主教芸術博物館があります。

ファサードの彫刻については、1620~1627年に日本人キリスト教徒や現地人により制作されたものになります。中央の聖母を囲うように菊が彫刻されているほか、聖母がドラゴンを踏みつけているもの(※写真)もあります。なお、そのドラゴンはキリスト弾圧をした徳川幕府とも言われています。

マカオで最も有名な観光スポットであり、聖ポール天主堂跡周辺は非常に混雑しています。レストランやお土産屋さんが軒を連ねていますが、ゆっくりと見ることは難しいと言えます。

■ドラゴンを踏みつける聖母

聖ポール天主堂跡(大三巴牌坊/Ruins of St. Paul's)

■天主教芸術博物館
開館時間:9:00~18:00(火曜日は14:00以降休館)
料金:無料
アクセス:セナド広場から徒歩8分(地図
バス路線:8A、18、18A、19、26
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3.モンテの砦(大炮台/Monte Fort)

モンテの砦(大炮台/Monte Fort)

イエズス会の協力によって、1617~1626年に建てられた要塞。軍宿舎や兵器工場、貯蔵庫、井戸などがあり、長期戦にも耐えられる構造になっていました。現在は大砲のレプリカが設置されており、聖ポール天主堂跡からも近く、マカオ博物館もあるため、人気の観光名所になっています。なお、坂を登ることになるので、歩きやすい靴がおすすめです。

営業時間:7:00~19:00
料金:無料
アクセス:セナド広場から徒歩15分(地図
バス路線:8A、18、18A、19、26

4.カテドラル(大堂/Cathedral)

マカオのカテドラル(大堂/Cathedral)

16世紀に建設された木造の小さな教会が起源。こちらも中国や日本など東アジアにおける布教活動の中心として建設されたものになります。1850年に大聖堂が完成しましたが、その24年後の台風により破壊されました。1937年に現在のコンクリート製の外観に再建されています。きれいなステンドグラスや鐘楼が特徴的です。なお、大堂に隣接した広場「大堂広場」も世界遺産に登録されています。

■カテドラル内部

マカオのカテドラル(Cathedral)内部

開館時間:7:30~18:30
料金:無料
アクセス:セナド広場から徒歩3分(地図
バス路線:3、3X、4、6A、8A、18A、19、26A、33、N1A

5.ギア要塞(東望洋炮台/Guia Fortress)

マカオのギア要塞(東望洋炮台/Guia Fortress)

1622~1638年に建設された要塞。1622年頃に建設されたギア教会、1864~1865年に建設されたギア灯台があります。ギア灯台は中国沿岸初となる近代的灯台。教会は無料で見学可能になっており、フレスコ画が見所。マカオで最も標高が高いところにあるため、マカオの景色を一望することもできます。

開館時間:9:00~18:00(要塞)、10:00~18:00(教会)
アクセス:セナド広場から徒歩20分(地図
バス路線:2、2A、6A、12、17、18、18A、19、22、23、25、25X、32
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6.マーコミュウ(媽閣廟/A-Ma Temple)

マーコミュウ(A-Ma Temple)

15世紀に建設されたと言われるマカオ最古の中国寺院。マカオの地名の由来になったとも言われています。正門、中国式鳥居、4つのお堂で構成されており、道教の神、仏教の観音などが祀られています。色鮮やかな石畳が特徴的です。

開館時間:7:00~18:00
料金:無料
アクセス:セナド広場から徒歩20分(地図
バス路線:1、2、5、6B、7、10、10A、11、18、21A、26、28B、55、MT4、N3

マカオ半島のおすすめスポット(世界遺産を除く)

7.マカオタワー(澳門旅遊塔會展娛樂中心/Macau Tower)

夕焼けとマカオタワー

2001年12月にオープンしたマカオのシンボル的な存在。高さは338メートルで、通信・放送用などで利用されています。また、ギネスで世界一の高さ(233メートル)に認定されているバンジージャンプが有名です。また、タワーには地上4階、地下2階のコンベンション&エンターテイメント・センターがあり、レストランやカフェ、ショップ、映画館などもあります。そのほか、マカオ半島とタイパ島を結ぶ全長2.2キロの西灣大橋を見ることもできます。

営業時間:10:00~21:00
バス路線:9A、18、23、26、32、E02、E02(地図
公式サイト:https://www.macautower.com.mo/

8.マカオ博物館(澳門博物館/(Macau Museum)

マカオ博物館(澳門博物館/(Macau Museum)

モンテの砦にあり、1998年4月に開館した博物館。マカオの歴史、伝統、文化を知ることができる場所です。1~3階まであり、1階はマカオの創世記がテーマ。西洋文明と中国文明の発展を比較したもの、マカオの歴史、商業活動、宗教、文化品などが展示されています。2階は芸術や伝統のコーナーになっており、宗教的な儀式や伝統的な祭りなどを学ぶことができます。3階は現代のマカオがテーマになっており、都市生活が紹介されているほか、文学や芸術などに触れることができます。

開館時間:10:00~18:00(月曜日が休館)
料金:15パタカ(毎月15日は無料)
バス路線:3、3X、4、6A、8A、18A、19、26A、33、N1A(地図
公式サイト:https://www.macaumuseum.gov.mo/
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9.渡船街(Rua da Barca)

渡船街(Rua da Barca)

フランシスコ・ザビエル・ペレイラ通り(Rua de Francisco Xavier Pereira)と大興街(Rua de João de Araújo)を結ぶ全長500メートルの通り。

この通りはまさにスウィーツ天国とも言える場所。手作りタピオカドリンク専門店 「丸作食茶」、かき氷などを販売している「仙Q糖水專職舖」餅系スウィーツ「ノーミーチ(糯米糍)」が美味しい「雍記甜品」など多くのスウィーツ専門店が軒を連ねています。

予算はタピオカミルクティーが25パタカ(約340円)、かき氷が40パタカ前後(約540円)、糯米糍が6パタカ(約80円)になります。スウィーツ好きの方はぜひ訪れてみてください。

バス路線:8、8A(地図

10.露店街

義字街(Rua da Emenda)

群隊街(Rua do Rebanho)、義字街(Rua da Emenda)、盧九街(Rua Do Lu Cao)周辺は下町風情が残る露店街になっています。生鮮食品から雑貨、日用品まで揃う通りは8:00〜21:00まで歩行者天国になります。観光客は少なく、ローカル感を味わえる場所としておすすめです。各通りは渡船街まで伸びているため、スウィーツなどの食べ歩きを楽しみながら街歩きをしてみてはいかがでしょうか。

バス路線:6、9、9A、28C、32、N2(地図

タイパ島のおすすめスポット

11.クンヤーガイ(官也街/Rua do Cunha)

クンヤーガイ(官也街/Rua do Cunha)

お土産屋さんなどが集まる全長約100メートルの通り。ジャーキーや月餅など食品系のお土産を購入するのに適した場所。また、レストランも多く、多くの観光客で賑わっています。なお、人気アイドルグループ「乃木坂46」の番組で紹介されたドリアンアイスを販売する店は閉店していますので、訪れる方は気を付けてください。なお、ドリアンアイスの味はガス臭いですが、騒ぐほど不味くはありませんでした。

バス路線:11、15、22、28A、30、33、34(地図
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12.大潭山瞭望台(Miradouro da Colina da Taipa Grande)

大潭山瞭望台(Miradouro da Colina da Taipa Grande)

ギャラクシー マカオ側、ベネチアン・マカオやシティー・オブ・ドリームス側の景色を見ることができる絶景スポット。きれいな夜景を見ることができる場所としておすすめ。特に無料エレベーター(7:00〜20:00)の営業終了後はゆっくりと夜景を楽しむことができます。エレベーター終了後は美副將馬路「Estrada Coronel Nicolau de Mesquita」側から徒歩で行くことができます。

※以下の写真は左がギャラクシー マカオ側、右がベネチアン・マカオ側になります。

13.海洋花園大馬路(Avenida dos Jardins do Oceano)

海洋花園大馬路(Avenida dos Jardins do Oceano)から見た夜景

マカオ島側の夜景が見れるおすすめスポット。マカオタワーや嘉楽庇総督大橋、グランド・リスボア、MGMマカオ周辺の景色が楽しめます。近くには小潭山觀景台(Taipa Pequena Lookout)もあり、そちらからも同様の夜景を見ることができます。

なお、夜景を撮影していても治安面で問題を感じることはありませんでした。ランニングやウォーキングをしている人もおり、アクセスはあまり良くありませんが、時間のある方はぜひ訪れてみてください。

■小潭山觀景台

小潭山觀景台

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買い物スポット(カジノ)

14.ウィン・マカオ(Wynn Macau)

マカオのカジノ「ウィン・マカオ(Wynn Macau)」

ウィン・リゾーツ(Wynn Resorts)が運営する2006年9月にオープンしたカジノホテル。カジノフロア、ホテル、レストラン、ショップ、スパなどで構成され、シャネル(CHANEL)やルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)、プラダ(PRADA)などに加え、ショパール(Chopard)、ヴァシュロン・コンスタンタン(VACHERON CONSTANTIN)、ヴァン クリーフ&アーペル(Van Cleef & Arpels)など宝飾品ブランドも揃っています。

■噴水ショー

ウィン・マカオ(Wynn Macau)の噴水ショー

上演スケジュールは月〜金・日曜日が11:00〜21:45、土曜日・祝日前夜が11:00〜22:45。ショーの時間は約3分、15分間隔で開催されています。

営業時間:10:00〜24:00(店舗により異なる)
アクセス:セナド広場から徒歩15分(地図
公式サイト:https://www.wynnmacau.com/jp

15.ギャラクシー・マカオ(Galaxy Macau)

ギャラクシー・マカオ(Galaxy Macau)

2011年5月にオープンしたカジノリゾート。ハイブランドのフラグシップストアなどが立ち並ぶ内部は豪華。ブルガリ(BVLGARI)やショーメ(CHAUMET)、ハリー・ウィンストン(HARRY WINSTON)など宝飾品ブランドが多いのが特徴です。もちろん、バレンシアガ(BALENCIAGA)やフェンディ(FENDI)、グッチ(GUCCI)など人気ブランドも揃っています。

さらに、ザ・リッツ・カールトン・マカオ(The Ritz-Carlton, Macau)など5つ星ホテルも併設されています。飲食店数も多く、多くの観光客で賑わう人気スポットになっています。

営業時間:10:00~24:00(店舗により異なる)
アクセス:マカオ外港ターミナル等に無料バスあり(地図
公式サイト:https://www.galaxymacau.com/

※買い物スポットの詳しい情報は以下の記事をご覧ください。

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滞在後記

世界遺産を含め、紹介し足りない部分は多いですが、限られた時間内で巡るにはちょうどいい内容になっていると思います。世界遺産巡りに集中してマカオ半島のみ、カジノやショッピングを中心にタイパ島のみの滞在も一考になります。

交通機関はバス、タクシーのみで非常に不便ですが、散策がてら徒歩で世界遺産を巡るのも無理ではありません。歩きながら自分だけのお気に入りスポットを探す旅も面白く感じる街、それがマカオだと言えます。

日本からの直行便もあり、カジノ効果で5つ星ホテルにも比較的安価に宿泊できるため、週末で行くマカオ旅行を計画してみてはいかがでしょうか。

※上記のおすすめ観光スポットの場所は以下のグーグルマップ(青色)にまとめています。