イスタンブールの旅カルテ!治安面、テロ以外で観光客が注意すべきことは?

トルコ料理 イスタンブール

旅の通知表「旅カルテ」!

今回はトルコ最大の都市「イスタンブール」を取り上げます。

世界一周をした際の印象に加え、治安や物価などを独自に評価しているほか、気温や降水量も掲載しています。ぜひ、イスタンブール観光の参考にしてください!

なお、イスタンブールでは、2016年6月28日に発生したアタテュルク国際空港でのテロ、同年7月15日に発生したトルコのクーデター未遂事件、その後もテロ事件が頻発しています。政情が安定するまで観光は避けるべきですが、イスタンブールに観光に行く予定の人は安全にくれぐれくも気を付けてください。

スポンサーリンク

イスタンブール観光の旅カルテ

評価項目 5段階評価
おすすめ度 ★★★★★
治安 ★★★
物価 ★★★★
街並み ★★★★★
交通機関 ★★★
英語力
日本車比率 ★★

イスタンブールの気温と降水量

イスタンブールの平均最高・最低気温(グラフ)

イスタンブールの平均降水量(グラフ)
※出典:気象庁ホームページ(http://www.data.jma.go.jp/gmd/cpd/monitor/climatview/frame.php)などのデータを基に筆者作成。

ベストシーズンとは?

4~6月、9~10月辺りが快適に観光するには適しています。肌を露出した格好ではモスクに入れないこと、地味に人々の体臭が気になったりするので、夏場は避けた方が無難です。なお、夏場の最高気温は31℃前後、最低気温は22℃前後。冬場の最高気温は11℃前後、最低気温は4℃前後です。

スポンサーリンク

イスタンブール観光のポイント解説

おすすめ度:★★★★★

トルコ・イスタンブールのガラタ橋(Galata Koprusu)から撮影した夕日

活気溢れる街並みが最大の魅力であり、おすすめ度は最高評価の星5つです。

世界遺産に登録されている旧市街は古い街並みと活気に溢れ、多くの観光客を魅了し続けています。世界一周を通して一番活気を感じた都市がイスタンブールであり、筆者は活気ある街並みがイスタンブール最大の魅力だと思っています。

旧市街には多くの商店があり、人の数がとにかく多いです。それこそが活気につながっている要因になります。また、グランドバザールに行けば迷路のような通りが、そしてゴールドジュエリーのきらびやかさが、スパイシーな店の香りが観光客をわくわくさせてくれます。

さらに、トルコ料理は世界三大料理と言われていますが、どこのレストランで食事をしても美味しかったことにはやや驚かされました。目から見る風景、どこからともなく聞こえるアザーン、胃で感じる幸せ、その全てが新鮮で、観光に来て良かったという幸福感を与えてくれるものでした。

■イスタンブールの世界遺産をチェックしよう!

イスタンブールの世界遺産まとめ!世界で最も美しいモスクとは?
世界遺産「イスタンブール歴史地区」のおすすめ観光地に行こう!世界で最も美しいモスクがある?!豪華な宝飾品が見所の1400年代に建てられた宮殿とは?東ローマ帝国時代に造られた地下宮殿の見所は?

治安:★★★

外務省のホームページでは、じゅうたん詐欺、強盗、スリ・ひったくり、ぼったくりバー、高額現地ツアーへの注意が喚起されています。

実際にイスタンブールに行ってみると、スルタンアフメット(Sultanahmet)地区の客引きの多さには驚かされます。ほとんどがカーペット屋に連れていかれるパターンで、飲食に誘われる場合もあります。睡眠薬強盗の例も報告されているので、このような客引きに声を掛けられても相手にしないようにしてください。女性は特に注意が必要です。

また、アヤソフィア横のアーレムダール通りを歩いていたところ、3人組の集団に日本語でバーに行かないかと誘われたこともありました。このような場合はぼったくりバーなどの客引きの場合が多いのですぐに断ってください。テオドシウスの城壁周辺については、貧困層とみられる人達が多くいる場所もあったので、女性一人では行かない方がいいと思います。どうしてもという場合は、交通量の多い通りから城壁を見るようにしてください。

なお、イスタンブールの街を歩けるだけ歩きましたが、身の危険を感じるような場所は特にありませんでした。治安面の不安は感じませんでしたが、客引きの多さ、テロなどへの注意の意味を込めて評価は星3つにしています。

スポンサーリンク

物価:★★★★

トルコ料理

トルコリラ安でお得感が強まる!

政情不安や対米関係の悪化等により、トルコリラの価値は大きく下落しています。その価値は筆者が訪問した時と比べ、半分以下になっているほどです。

円高・トルコリラ安が進んだことにより、日本人観光客はより安く現地滞在を行うことができます。観光地としての魅力に通貨安が重なった今こそ、イスタンブールを訪れる最大のチャンスだと言えるかもしれません。

レストランについては、ファストフード系の食べ物は4トルコリラ前後、安いレストランは8トルコリラ前後で食べられる場所もあります。場所にもよりますが、15~25トルコリラ程度を予算として見ておけば問題ありません。名物サバサンドについては、ガラタ橋付近で食べることができます。サバサンドを売っている船が3艘停泊しているので、行列などを見極めて買うといいと思います。そのほか、トルコにも「Carrefour」などのスーパーマーケットがあり、飲料水を中心に安く売られています。

なお、ホテル代(日本円換算)の目安としては、3つ星ホテルが2000円台~、4つ星ホテルが3000円台~、5つ星ホテルが7000円台~になります。

■名物のサバサンド

イスタンブール名物「サバサンド」

物価目安
水(1.5L) 1~1.50トルコリラ
コカ・コーラ(1.5L) 2.80トルコリラ
牛乳(1L) 2.60トルコリラ
バナナ(1kg) 6トルコリラ
りんご(1kg) 3.60トルコリラ
サバサンド 8トルコリラ
マクドナルド(現地メニューのセット) 15.95トルコリラ
レストラン 15トルコリラ~
3つ星ホテル 2000円台~

※1トルコリラ=13.17円(2020年12月11日現在)

スポンサーリンク

街並み:★★★★★

イスタンブールの新市街側の景色(ガラタ橋付近)

街並みの評価は文句なしで星5つ。

ローマ帝国時代の遺跡やオスマン帝国時代の建物が残っており、旧市街はイスタンブール歴史地区として1985年に世界遺産に登録されています。そのため、イスタンブールの街中を歩いていると長い歴史を感じる建物や外壁などをよく目にします。

また、ガラタ橋やフェリーからは旧市街、新市街の風景を見渡すことができ、モスクが立ち並ぶ独特の街並みを見ることができます。さらに、街中には、お土産屋さんやレストラン、スパイス、日用雑貨、衣料品などの店が多く、歴史を感じる街並みに活気がプラスされ、イスタンブールの魅力を高めています。

旧市街、新市街を問わず通りには大勢の人がおり、人で賑わう街並みこそがこの都市の最大の魅力だと言えます。

■イスタンブールの街並みを世界トリップ写真館でチェック!

【世界トリップ写真館】トルコ・イスタンブール編:旧市街の街並みが見所!
世界一周で巡ったトルコ最大の都市「イスタンブール」の写真を大公開!「イスタンブール歴史地区」として世界遺産に登録されている旧市街の街並みが見所。トプカプ宮殿やブルーモスク、地下宮殿に加え、新市街、アジア側の写真も掲載!

交通機関:★★★

イスタンブールのAksaray駅

主要交通機関は地下鉄とトラムになります。

回数券やジェトン(コイン型のチケット)、イスタンブールカードを購入する必要があり、地下鉄、トラム、フェリーなどで利用できます。

1日乗車券などがないため、基本的にはイスタンブールカードがお得ですが、一人旅で10回程度利用する予定であれば10回券の方がお得になります。旅行計画を練る際に何回くらい地下鉄やトラムに乗るかを確認して、チケットを選ぶようにすればいいと思います。

なお、チケットは自販機などで購入できますが、アタテュルク国際空港の地下鉄駅で回数券、イスタンブールカードが購入できるので、空港に到着したらそちらで購入するようにしましょう。

※イスタンブールカード発行時に7トルコリラが必要になります。チャージできるのは5・10・20トルコリラ札のみですが、お釣りが出ない場合があるので、高額紙幣の使用はおすすめしません。

チケット料金

回数券
1回券 5トルコリラ
2回券 8トルコリラ
3回券 11トルコリラ
5回券 17トルコリラ
10回券 32トルコリラ
ジェトン(コイン型のチケット)
1回券 5トルコリラ
スポンサーリンク

英語力:★

ホテルでは英語が通じましたが、多くの場所で英語は通じません。そのため、以下の簡単なトルコ語を覚えて行くと良いと思います。

簡単なトルコ語
こんにちは メルハバ(Merhaba)※ルは弱めに
ありがとう サーオル(sağol)
さようなら ギュレギュレ(Güle güle)
これが欲しいです ブニ・イスチュールム(bunu istiyorum)
トイレ トゥワレット(tuvalet)

日本車比率:★★

タクシーを含めフィアットの強さが目立っていました。また、フォルクスワーゲン、ルノー、プジョー、シトロエン、BMWなども見る機会が多く、ヨーロッパ車の比率が高いです。日本車については、トヨタ車を一番多く見ましたが、相対的にみて台数は少なかったです。

スポンサーリンク

最後に

世界遺産の歴史と活気が溢れる街、それがイスタンブールの魅力です。トルコ語が話せなくても、十分魅力を感じることができ、来てよかったと思える場所でした。

また、イスラム教という日本人にとって馴染みの薄い宗教、文化に触れることができる場所としてもおすすめです。モスクの天井にある装飾、ガラタ橋からの夕日、金角湾やボスポラス海峡の眺め、目に映る全ての光景が素晴らしく、わくわくさせてくれる都市でした。

しかし、テロやクーデター未遂事件の発生など、観光へのリスクが高まっていることも事実。旅行中のトラブルを避けるためにも、政情の安定を見極めて観光に行くことをおすすめします。